こんにちは、いちもくです。
「自分には才能がない」「途中で挫折してしまう」そんな思いを抱えていませんか?
コロンビア大学の社会心理学者がまとめた『やり抜く人の9つの習慣』は、成功に必要なのは才能ではなく「習慣」だと断言します。
本書は、心理学的に正しいと証明された“やり抜く技術”を9つの習慣に凝縮した、実践型の目標達成ガイド。
仕事、勉強、ダイエット……どんな目標でも、「これなら続けられる」と思える方法が見つかります。
成功は“才能”より“習慣”で決まる

著者のハイディ・グラント・ハルバーソン博士は、成功する人に共通する「思考と行動のパターン」を心理学的に明らかにしてきました。
その中で見えてきたのは、「やり抜ける人」は特別な才能を持っているわけではなく、9つの習慣を自然と身につけているという事実。
本書はそれらの習慣を体系的に紹介し、誰でも実践できる形でまとめられています。
目標に“具体性”を与える

目標が抽象的であればあるほど、達成するのは難しくなります。
本書は目標をできるだけ具体化することが重要だと強調します。
たとえば、「体重を減らしたい」という目標ではなく、「3ヶ月で5キログラム減らす」といった具体的な数値を設定することで、行動指針が明確になります。
「距離」を意識して自分を管理する

ゴールがどれくらい遠いか近いかを意識すると、集中力が高まります。
途中経過を数値で可視化することで、自分の進捗が目に見えてやる気が上がる。
これを「これから思考」と呼び、常に未来の行動を主語にすることで、惰性で動くのを防ぎます。
楽観主義は現実的であるべき

「絶対うまくいく」と信じ込むだけでは現実逃避になることも。
楽観的に物事を見るだけでなく、現実的な視点を加えることが重要です。
「現実的楽観主義」は、ポジティブな結果をイメージしつつ、達成に向けての障害やリスクも考慮するアプローチです。
これにより、予期せぬ問題にも柔軟に対応できます。
「成長すること」に集中する

「テストで100点を取る」よりも、「理解を深める」「できる問題を増やす」といった“成長を目標にする”ほうが、長期的なやり抜く力につながります。
これにより、失敗を単なる“点数”ではなく、“改善材料”として捉えられるようになります。
「やり抜く力」を持つ

目標達成には、困難に直面しても諦めず、粘り強く努力を続ける「やり抜く力」が不可欠です。
本書では、この「やり抜く力」を支える「拡張的知能観」(知能は努力によって伸ばせるという考え方)を紹介し、継続的な努力の重要性を強調しています。
筋肉を鍛えるように意志力を鍛える

意志力は有限の資源です。
使いすぎると枯渇し、目標達成へのモチベーションが低下してしまいます。
本書では、意志力を効果的に活用するための方法を紹介し、目標達成を継続的にサポートします。
自分を追い込みすぎない

完璧主義や自己否定は、モチベーションを逆に下げる原因になります。
大切なのは、「できたこと」に注目するポジティブなフィードバックの習慣。
成功者は、“自分に優しく、目標に厳しく”を徹底しています。
「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

現代社会は情報過多で、様々な誘惑に囲まれています。
目標達成のためには、無駄な時間を削減し、目標達成に繋がる行動にフォーカスする必要があります。
本書では、時間管理術や集中力向上のためのテクニックを紹介し、目標達成のための効率的な時間の使い方を指南しています。
さいごに
『やり抜く人の9つの習慣』は、「頑張っても続かない」「途中で挫折してしまう」といった悩みを根本から変えてくれる1冊です。
重要なのは“気合い”や“根性”ではなく、「科学的に正しい方法」を知り、それを“習慣”にしていくこと。
心理学に裏付けられた本書の内容は、決して一過性のテクニックではなく、人生の質を底上げしてくれる本質的なスキルです。
すべての章が短く読みやすく、今日からすぐに実践できる工夫もたっぷり。
小さな行動が積み重なって、気づいたら「目標を達成できる人」になっている。
そんな未来を作る第一歩として、本書はまさに“お宝本”と言えるでしょう。
目標があるすべての人に、強くおすすめしたい一冊となっていますよ。
それじゃ、またね。




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