やあ、いちもくだよ。
僕は営業の仕事をしているんだけど、どんな仕事にも決まった手順で繰り返し行うものがたくさんあると思うんだ。
そんな仕事の中には、深く考える必要がなかったり、選択する必要がほとんど無いものもあるんだよね。
例えば、書類を整理整頓したり、DMを発送したり、役所手続きなんてものは、決まった手順に従って繰り返し行われる仕事かもしれないね。
でも、どんな仕事も大切なものだから、決しておろそかにするわけにはいかないと思うんだ。
大切なのは、そんな仕事を誰がするかということ。
ルーティンワークは、リーダーの仕事ではないかもしれないね。
チームのリーダーには、もっと大切な仕事がたくさんあるんだ。
ルーティンワークとは

ルーティンワークとは、毎回決まった手順で行う業務のことだよ。
たとえば、朝一番に前日の注文内容を確認する、毎月月末には給与計算を行うなどの業務だね。
ルーティンワークはマニュアル化しやすいものが多いから、一度マニュアルを作成しておけば、担当者が代わっても一定のクオリティで仕事をこなすことができるんだ。
特に製造業の場合は、業務をマニュアル化することで、生産量やスケジュールなどの生産管理がしやすくなるよ。
基本的に、ルーティンワークには独創的な発想や創意工夫は必要ないんだ。
与えられた仕事を、決められた手順でこなすだけでいいんだよね。
管理者からすれば、チームのルーティンワークを増やせば一定の成果や生産性が期待できるし、個人プレイによる余計なトラブルを避けることができるというメリットがあるんだ。
ルーティンワークは誰の仕事なのか

様々なメリットのあるルーティンワークだけど、問題はそういった仕事を誰がするかということ。
基本的に、ルーティンワークはリーダーの仕事ではないんだ。
リーダーが指示を出して、部下にやらせるべき仕事なんだよね。
ルーティンワークは、誰にでもできる仕事。
マニュアルを理解し、それに沿って作業すれば、一定のクオリティが保てる仕事なんだ。
その人にしかできない、特別な仕事ではないんだよね。
誰にでもできる仕事だから、当然報酬もそこまで高くない傾向にあるんだ。
でも、こうしたルーティンワークを率先して行うリーダーがいるのも事実。
ルーティンワークに携わっていると、それだけで仕事をしている気になりがちだけど、リーダーとしては失格なんじゃないかな。
リーダーには、もっとやるべき仕事が山ほどあるはずなんだ。
リーダーの仕事

リーダーのすべき仕事は、ルーティンワークではないんだ。
仕事の戦略を立て、戦術に落とし込むことだよ。
会社や組織の方向性は、経営陣が決めるもの。
その方向性と戦略を理解し、チームの戦術に落とし込むことが、リーダーであるあなたに求められる仕事だよ。
「今の仕事」と「次の仕事」

チームの戦略を立て、日々の具体的な仕事「戦術」を練ることができたら、それをルーティン化させることがリーダーの仕事だよ。
仕事をルーティン化し、部下がルーティンワークをこなせるようにマネジメントしながら、リーダーは「次の仕事」を考える必要があるんだ。
「今」の仕事を部下に任せ、「先」の仕事をするのがリーダーの役割だね。
今度の新製品はどこに売り込むか、次に開発する商品のコンセプトをどうするか、新規の取引見込み先を選定するなど、リーダーのすべきことはたくさんあるんだ。
リーダーの仕事は、ルーティンワークは可能な限り減らし、チーム全体の進むべき「次」のことを考えることなんじゃないかな。
優れたリーダーは、常に一歩「先」を考えながら「今」の仕事もおろそかにしないものだよ。
じゃ、またね。



