やあ、いちもくだよ。
僕は商社で働いているんだけど、営業部に所属しているんだ。
これまでにいろんな上司の下で働いてきたけれど、みんなそれぞれ個性にあふれていたんだよね。
最初の上司は、「事なかれ主義」上司。
リスクのありそうな仕事や新しい取り組みは、「前例が無いから」とう理由で却下されることがほとんどだったんだ。
当然、チームの士気が上がるわけはなく、日々のルーティンワークをそつなくこなすのが良しとされる雰囲気に包まれていたよ。
そんな上司が、あるとき人事異動で別な部署に異動になったんだ。
新しい上司は、「飲みニケーション」が大好きな親分肌上司。
メンバー同士で会話する機会は増え、チームの雰囲気は少しずつ変わっていったんだ。
チームのメンバーは同じでも、リーダーが変わればチームの雰囲気は驚くほど変化するものだよ。
特に、現場をまとめる立場にある、課長の態度や言動は、チームの雰囲気や士気に大きな影響を与えるんだよね。
どうせなら、部下から信頼されるだけでなく、チームに「将来ビジョン」をイメージさせることができるリーダーを目指したいよね
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部下はリーダーをしっかり見ている

課長や部長など、組織の中でリーダーと呼ばれる立場に就いたその日から、一挙手一投足は部下からしっかり見られる立場になるんだ。
いざリーダーの立場になってから、皆に尊敬され慕われるような言動を取ろうと思っても、簡単にできるものではないよね。
日々の仕事に対する姿勢や、仲間や取引先との人間関係の積み重ねが、リーダーとしての品格につながるんじゃないかな。
部下が求める理想の上司とは、どんなリーダーなんだろうね。
あなたが「こんな上司と一緒に働きたい」と思えるリーダー像こそが、部下が今のあなたに求めているものかもしれないよ。
部下から「あなたと一緒に働きたい」と思われるリーダー像をイメージできれば、それに向けて自分自身を高めていく努力ができるんじゃないかな。
あなたは夢を語れるか

部下は、上司が夢を語る姿を見て、はじめて自分も夢を抱くことができるんだ。
「今期の売り上げは、前年実績を絶対に上回るぞ!」
といった、短期目標を語るのもいいけれど、もっと遠い将来の夢を語る方が、夢を共有しやすくなるよ。
- 「将来は新しい支店を立ち上げられるくらい、取引先や仲間を開拓して、売上を増やしたい」
- 「今ある商品だけでなく、もっと世の中に貢献できる商品を開発したい」
- 「我々が商品やサービスを提供することで、笑顔になれる人を増やしたい」
- 「夜遅くまで残業して仕事をこなすのではなく、もっと仕事を効率化して、家族と過ごせる時間を増やせるようにしたい」
夢を共有できれば、自然と夢が広がっていくんじゃないかな。
チーム内で夢を広げていけば、仕事も楽しくなると思うよ。
あなたはビジョンを示しているか

夢を夢で終わらせないためには、具体的なプランやビジョンを示す必要があるんだ。
「給料が今の倍になったらいいなぁ」
といった願望で終わらせるのではなく、どうすればそれが実現できるか、考えてみることが大切だよ。
給料を増やすためには、売上や利益が必要になるよね。
今まで以上の利益を得るためには、どうすればいいかを考えて行動する必要があるんだ。
一時的に売上や利益が増えるだけでは、給料倍増は難しいだろうね。
仮に利益が増えても、会社に規定があれば、その規定に則った報酬しか得ることができないからね。
経営者層に、会社規定を変えさせるくらいの実績と説得材料を揃えるにはどうすればいいか。
そんなことをチームで前向きに考えることができるようになれば、おのずと今やるべきことが見えてくるはずだよ。
自分はこうなりたい、会社をこうしたいといった将来像を示して、それを共有できるようになれば、部下は自然とついてくるんじゃないかな。
あなたは仕事が好き?

リーダーが嫌々仕事をしていると、部下は敏感にそれを察知してしまうんだ。
「昇進しても大変そうだから、このままでいいや」
なんて思われてしまうと、チームの士気が上がらないんだよね。
上司が仕事を愛し、熱意をもって取り組む姿を見ることで、部下は「自分もやろう!」という気になるはずだよ。
あなたはお金の話ばかりしていないか

日々の売上や利益目標は大事なことだよね。
でも、お金の話ばかりでは人はついてこないんだ。
誰しも、仕事をする上で悩みはあるもの
部下が今悩んでいることは、もしかするとあなたが過去に経験したことのある悩みかもしれないよ。
部下が困っていること、チームで悩んでいることが何なのかを共有できれば、皆で解決できることも多いんじゃないかな。
困っていることや改善が必要な部分に目を向ければ、自然と売上や利益という結果がついてくると思うよ。
あなたは責任を取っているか

大ヒットドラマ『半沢直樹』の中で、繰り返し使われた名言があるんだ。
部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任
部下を踏み台にして、自分だけが出世しようとする上司にぴったりのセリフだね。
でも、チームリーダーの責任は、リーダー自身の責任なんだ。
チームの部下が犯した失敗も、リーダーであるあなたの責任だよ。
責任から逃げずに、正面から責任と向き合う姿勢が必要なんじゃないかな。
あなたは言行が一致しているか

口先だけの人、言うことに行動が伴っていない人は、部下のみならず、誰からも信頼されないと思うよ。
「酒の席の話だから、あれは無かったことに」
なんてことは、部下には通用しないと思っておいた方がいいだろうね。
一度発言したことは、必ず実行するといった覚悟が、リーダーには必要なんじゃないかな。
「今」だけでなく、部下に「将来」をイメージさせられるリーダー

チームリーダーがまず心がけるべきことは、チームの目指す方向や目標をメンバーと共有すること。
目標が明確になれば、チーム内で役割分担をしたり、目標達成のためのスケジュールを立てることができるようになるよ。
単にメンバーの役割を決めたり、ノルマを分担するだけでは、チームの士気は上がらないからね。
「この人と一緒に仕事をすれば、更に上のステージに上がれる」
といった夢を、メンバーがイメージできるかどうかが大切だよ。
日々の業務に忙殺されがちな「今」に目を向ける前に、チームメンバーに「将来」をイメージさせられるかどうかが、リーダーには必要なんじゃないかな。
じゃ、またね。



