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【書評】ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法

ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略
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こんにちは、いちもくです。

あらゆる業界で、大手のシェアは増える一方で、どんどん弱者が淘汰されていると思いませんか?

ビジネスは弱肉強食の世界。

世の中が不景気になれば、弱い者から犠牲になってしまいます。

でも、やり方次第では小であっても大に勝つ方法があります。

そんな「弱者が強者に勝つための方法」こそが、ランチェスター戦略。

ランチェスター戦略の重要エッセンスである

  • 局地戦
  • 一点集中主義
  • 差別化
  • 接近戦
  • No.1主義

を、マンガで分かりやすく解説しているのが「ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法」です。

「弱者逆転」の戦略を理解するだけでなく、実践できるレベルに到達することを目的として書かれた本。

今回は、そんなビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法の必読ポイントを解説していきます。

 

ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法のストーリー

物語の舞台は、都会のビルの谷間にひっそりとたたずむバー「LANCHESTER(ランチェスター)」。

バーランチェスター引用:ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法

看板も出ていないので、見つけることが難しい店です。

中に入れば、クラシックな内装のカウンターバー。

バーカウンター引用:ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法

そこにいるのは、枯れた感じのマスターと、なぜかメイド服を着た女子大生のラン。

こんな小さな店なのに、名だたる企業の経営者も通うといいます。

ランチェスターください引用:ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法

そう、この店は「悩めるビジネスパーソンの駆け込み寺」なんです。

今宵も、どこでうわさを聞き付けたのか、戦いにつかれたビジネス戦士がわらをもつかむ思いでやってきました。

秘密の合言葉は「ランチェスターください」。

ビジネスの悩みを、ランチェスター戦略を駆使してランが鮮やかに解決していきます。

 

ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法  必読ポイント

ランチェスター戦略の結論と地域戦略

競争

ランチェスター戦略の結論は、No.1になること。

No.1といっても、単なる1番ではありません。

2番手を圧倒するダントツのことを、ランチェスター戦略ではNo.1と呼んでいます。

では、どこまで2番手を引き離せばよいのか。

それは、ひとつの顧客内での単品の客内シェアであれば3倍、それ以外のほとんどの場合は√3倍(約1.7倍)の差を2番に対してつけた1番をNo.1と定義しています。

なぜ、単なる1番ではなくNo.1を目指す必要があるのでしょうか。

1番であっても2番との差がわずかな場合、2番は1番になろうとするので激しい競争が起こります。

この場合、値引き合戦やサービス合戦などの消耗戦になりがち。

一番の地位は安定せず、収益性もよくありません。

しかし、1番と2番の差が大きくついていれば、状況は異なります。

2番手は全面戦争を避けるようになり、すみ分けを考えるようになるんです。

すなわち、No.1になれば収益性・安定性・成長性が他を圧倒できるんです。

No.1になるためには、

  • 市場を細分化する
  • 重点化市場を定め集中する
  • 差別化する
  • 接近戦・用同線など弱者の戦い方で戦う
  • 小さな市場でも一番になったら強者の戦略に転じる
  • 2番をたたいてまずひとつNo.1をつくる
  • 次なるNo.1をつくり、各個撃破を繰り返し、全体でNo.1を目指す

といったプロセスが必要です。

まずは全体を細分化し、得意な分野で圧勝するまで戦い続ける。

そうすれば収益性・安定性・成長性が増します。

余裕をもって次のNo.1づくりに取り組むことができるんです。

 

ランチェスター法則と一点主中主義

チェス

F・W・ランチェスターが発見した「ランチェスター法則」は、兵力数と武器性能が敵に与える損害を決定づけることを示しています。

1対1の戦いの場合と、集団対集団の戦いの場合とでは、損害量が変わってきます。

  • 一騎打ち戦
  • 局地戦
  • 接近戦

といった1対1の戦いに適用されるのが、ランチェスターの第一法則。

そして

  • 確率戦
  • 広域戦
  • 遠隔戦

といった集団対集団の戦いについての法則が、ランチェスターの第二法則です。

第一法則と第二法則は、次の方程式で表せます。

  • ランチェスター第一法則 戦闘力=武器効率×兵力数
  • ランチェスター第二法則 戦闘力=武器効率×兵力数の2乗

これをビジネスに応用すると、

  • ランチェスター第一法則 営業力=質×量
  • ランチェスター第二法則 営業力=質×量の2乗

となります。

ここでいう営業力とは、企業が顧客を獲得し、売り上げを上げ、粗利を稼ぐ力のこと。

質とは、

  • 商品の品質、性能
  • 商品の売り方やサービス
  • 価格や保証
  • 営業担当者のスキルや顧客対応力

など。

そして量とは

  • 営業担当者の数
  • 営業拠点
  • 商談回数や頻度
  • 品揃え数

といったものになります。

第一法則・第二法則いずれも、兵力数が多いほうが常に有利。

ビジネスで勝つためには、「量」と「質」のどちらも高めなければいけませんが、まずは「量」を増やすことから取り組むべきです。

特に第二法則では、量が2乗倍するので効果が大きくなります。

質を高めるためには、量を増やすのが近道。

稽古量を増やせば質が高まることは、誰もが認めるところです。

「量」の少ない弱者が強者とまともに張り合っても、勝ち目はありません。

限られた量を、ここで勝つんだと定めた一点に集中します。

その一点においては、ライバルの誰よりも「量」敵に優るように集中する。

こうした戦い方を「一点集中主義」といいます。

No.1になるまで集中し続ければ、ライバルと圧倒的な差をつけて勝つことができます。

 

弱者の基本戦略は「差別化」

差別化

兵力の少ない軍は常に不利ですが、ランチェスター法則は小であっても大に勝つ可能性を見出せる法則です。

弱者の基本戦略は、差別化戦略。

敵と味方の武器性能を比較したものを「武器効率」といいますが、この武器効率を上げることをビジネスでは「差別化戦略」といいます。

そんな差別化戦略をとった上で、

  • 一点集中主義
  • 局地戦
  • 一騎討ち戦
  • 接近戦
  • 陽動戦

という5つの戦法を取るのが、強者に勝つ方法。

これを「弱者の5大戦法」と呼びます。

これに対して強者は、弱者の差別化を封じ込め、弱者に弱者の戦い方をさせないことが基本戦略となります。

弱者が差別化を仕掛けてきたら模倣・追従して、その差別化を差別化でなくさせればいいんです。

これを「ミート戦略」といいます。

そして

  • 圧倒的物量で兵力を総合展開する「総合主義」
  • 確率戦
  • 広域戦
  • 遠隔戦
  • 弱者をおびき出し包囲殲滅する「誘導戦」

という5つの戦法を取るのが、強者の戦い方。

これを「強者の5大戦法」と呼びます。

 

さいごに

あらゆる業界で、大手のシェアは増える一方で、どんどん弱者が淘汰されていると思いませんか?

ビジネスは弱肉強食の世界。

世の中が不景気になれば、弱い者から犠牲になってしまいます。

でも、やり方次第では小であっても大に勝つ方法があります。

そんな「弱者が強者に勝つための方法」こそが、ランチェスター戦略。

ランチェスター戦略の重要エッセンスである

  • 局地戦
  • 一点集中主義
  • 差別化
  • 接近戦
  • No.1主義

を、マンガで分かりやすく解説しているのが「ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法」です。

「弱者逆転」の戦略を理解するだけでなく、実践できるレベルに到達することを目的として書かれているので、すぐに活用できておすすめですよ。

それじゃ、またね。