こんにちは、いちもくです。
「話し方」の本は数多くありますが、「聞き方」の本はそれほど多くありません。
しかし実は、「聞き方」こそが会話力向上の近道なのです。
会話はキャッチボールのようなもの。
相手が気持ちよくボールを投げ返したくなるような聞き方ができているでしょうか?
本書『聞き方の一流、二流、三流』は、1ヶ月でNo.1セールスを達成した著者が、NLP心理学に基づいた「売れる聞き方」を伝授する一冊です。
話すのが苦手、会話が続かない、場を盛り上げられない、売上に繋がらない…そんな悩みを抱えるビジネスパーソン必読!
聞き方を変えるだけで、人間関係からビジネスまで、人生が好転するヒントが満載です。
本書の要点
1.一流の聞き方とは「自分」ではなく「相手」に意識を向けること
三流は漫然と聞き、二流は自分本位で聞き、一流は相手の立場に立って聞きます。
相手の視点で聞くことで、会話の質が劇的に向上します。
2. 話すのは「最後」、それが一流
三流は早とちり、二流は同時発声、一流は相手の話を十分に聞いてから意見を述べます。
後出しのコミュニケーションが、信頼関係を築きます。
3. 「話を引き出す」聞き方の極意:話さず、焦らず、待つ
三流は自分の話に夢中、二流は形式的な質問、一流はオウム返しで相手の話を促します。
相手が心を開いて話したくなる環境づくりが大切です。
4.聞き方は「姿勢」「視線」「呼吸」でも変わる
リアクションは、三流は無反応、二流はワンパターン、一流は言葉選びも巧み。
5.クレームも人間関係も「聞き方」で変わる
三流は反論、二流は謝罪、一流は相手の真意を汲み取る。
『聞き方の一流、二流、三流』の必読ポイント
一流の聞き方とは「自分」ではなく「相手」に意識を向けること

一流の聞き方の特徴は、「第二ポジション」と呼ばれる相手の立場に立った聞き方です。
たとえば営業面談で、「この商品はどうですか?」と聞かれたとき、三流は商品の説明を始め、二流は自分の経験を語り始めます。
一方、一流は「お客様のどんな課題を解決したいとお考えですか?」と、相手の立場に立った質問を投げかけます。
相手の視点で物事を見られるようになると、自然と共感力が高まり、より深い信頼関係を築けるようになります。
これは、ビジネスだけでなく、家族との会話や友人との付き合いにも効果的です。
話すのは「最後」、それが一流

意見を言うタイミングも、聞き上手になる上で重要です。
三流は自分の意見を真っ先に主張し、二流は相手と同時に意見を言いますが、一流は常に「後出し」します。
まずは相手の話をじっくり聞き、ニーズや考えを把握した上で、それに合わせた提案をするのです。
例えば、営業の場面で、顧客が「今のシステムは使いにくい」と不満を漏らしたとします。
三流はすぐに自社製品のメリットを語り始め、二流は「確かに使いにくいですよね」と共感しますが、一流は「具体的にどんなところが使いにくいと感じますか?」と質問し、顧客のニーズを深堀りします。
そして、そのニーズに合わせた最適な解決策を提案することで、成約率を高めるのです。
「話を引き出す」聞き方の極意:話さず、焦らず、待つ

会話の主導権を握ろうとするのは、聞き上手とは言えません。
三流は話泥棒をして自分の話ばかりし、二流は質問攻めにして相手を疲れさせますが、一流は「オウム返し」で聞き役に徹します。
オウム返しとは、相手の言葉を繰り返すことで、しっかりと聞いていることを伝えるテクニック。
相手は「自分の話を聞いてもらえている」と感じ、安心して話し続けることができます。
例えば、友人が「最近、仕事でミスが多くて…」と悩みを打ち明けてきたとします。
三流は「俺も昔はよくミスしたよ」と自分の話にすり替え、二流は「どうしてミスしたの?」と質問攻めにしますが、一流は「最近、仕事でミスが多くて辛いんですね」とオウム返しします。
すると友人は「そうなんだよ…実は…」と、さらに深い悩みを打ち明けやすくなります。
聞き方は「姿勢」「視線」「呼吸」でも変わる

本書が優れているのは、技術論だけで終わらない点です。
話を聞くときの姿勢や、視線、呼吸、声のトーンといった“非言語の聞き方”にも深く切り込んでいます。
たとえば、三流は姿勢が崩れていたり、無意識にそっけない態度になっていたりします。
二流は礼儀正しく整えていますが、まだ「型どおり」の域を出ていません。
一流は、相手のペースに自分の呼吸や姿勢を合わせます。
ミラーリングやペーシングといった心理テクニックを自然と使いこなし、相手との“心のチャンネル”を合わせていきます。
この合わせ方が極まると、相手の気持ちは驚くほど開くのです。
クレームも人間関係も「聞き方」で変わる

ビジネスでよくある悩みの一つに、クレーム対応があります。
三流は感情的に反論し、二流はひたすら謝ります。
一流は違います。
まず相手の怒りの背景にある「本音」を聞き出すことに徹します。
そこには“聞く覚悟”が必要なのです。
また、家庭や職場の人間関係においても、聞き方はすべてを左右します。
家庭では、妻や子ども、親との会話においても、一流の聞き方が空気を変えます。
教育の場では、叱るのではなく、相手の気持ちを尊重しながら伝えることで、行動が変わっていきます。
本書を読むと、「聞くこと」そのものが、人間関係を築く最大の武器であることがよくわかります。
さいごに
『聞き方の一流、二流、三流』は、単なる聞き方のテクニック集ではなく、コミュニケーションの本質を理解するための指南書です。
聞き方を変えるだけで、あなたの未来は大きく変わります!
会話に自信がない人、人間関係に悩んでいる人、ビジネスで成果を上げたい人、すべての人に読んでいただきたい一冊となっていますよ。
それじゃ、またね。
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