やあ、いちもくだよ。
僕は普段、商社で営業の仕事をしているんだ。
今はチームリーダーとして数十人の部下をマネジメントしているんだけど、リーダーって本当に大変だよね。
能力も性格も価値観も違うメンバーをまとめながら、常に結果を出すことが求められるわけだからね。
僕がチームリーダーになったのは、今から6年前。
当時はわずか4人のメンバーだったんだけど、気がつけばどんどん人数が増えて、今では50人以上のメンバーのマネジメントをしているんだ。
チームのメンバーが何人だろうと、マネジメントの本質は変わらないもの。
信頼されるリーダーになるために必要なことを、分かりやすく学ぼうと思ったら、「マンガでわかる 教える技術2 チームリーダー編」がおすすめだよ。
チームを活性化して成果を上げるために、リーダーは部下とどう向き合い、部下に対してどのような働きかけをすればいいのかを、ストーリーを通して学ぶことができんだ。
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マンガでビジネス書を読むメリット
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのは結構大変なこと。
読むだけでも大変なのに、本の要点をつかんで実践するとなると、かなりハードルが高いよね。
そんな読書が苦手な人にぜひおすすめしたいのが、ビジネスコミックを活用すること。
ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本なんだ。
短い時間でサクサク読めるから、原著を読まなくてもポイントをつかむことができるよ。
原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容をカンタンに理解することができるんだ。
マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編のあらすじ
主人公は、国内外に支店を持つカジュアル衣料品店「ナチュレル」の本社・マーチャダイジング部門で課長をつとめている糸数和彩(いとかず かずさ)。
エリアマネージャーとしての実績を買われ、現在の役職に抜擢されたんだ。
でも、チームメンバーとの関係はぎくしゃくしていて、チームとしての成績も全然上がっていない状況。
そんな時、バーで偶然出会ったのが、行動科学マネジメントの専門家・近藤悠人(こんどう ゆうと)。
和彩は悠人に、リーダーとしてチームをまとめ上げ成果を出していくにはどうすればいいのかを相談するんだ。
悠人の答えは、「大切なのは、部下からの信頼です」という一言。
どうすれば部下からの信頼が得られるのか、そしてどうすれば成果の上がるチームをつくることができるのか、具体的な方法がストーリーの中でわかりやすく紹介されているんだ。
悠人のアドバイスを実践することで、和彩とメンバーの間にあった見えない壁のようなものが少しずつ消えていき、やがて部署内に活気が出てくるよ。
マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編の魅力
「行動」にフォーカスすれば、マネジメントはうまくいく
間違ったチームマネジメントとしてよくありがちなのが、リーダーが「結果」に注目してしまうということ。
これのどこが間違っているかというと、物事の「結果」はすべて「行動」の積み重ねによって成り立っているということに気付けていないからなんだ。
たとえば、鶏のから揚げをつくる場合、

- 鶏肉を用意する
- 下味をつける
- 衣をつける
- 揚げる
といった工程が必要だよね。
それぞれの工程が違えば、出来上がりの味や見た目も違ってきて当然なんだ。
たとえば、鶏もも肉を使うか胸肉を使うか、はたまた骨付き肉を使うかどうかで、食感や見た目は全然違ってくるもの。
下味の材料や揚げ方が違うだけでも、ジューシーさが全く変わってくるんだよね。
家庭でつくるから揚げと、スーパーの総菜コーナーで売られているから揚げ、ケンタッキー・フライド・チキンの3種類を比較してもらえれば、その違いは一目瞭然じゃないかな。
これって、ビジネスでも同じことなんだ。
「結果」を変えたければ、「行動」を変える必要があるんだよね。
から揚げの場合は、食材の準備から揚げ終わるまでの工程を細かくチェックして、より美味しく仕上げるために必要なことをチェックする。
そしてそのレシピを共有化すれば、誰がつくっても美味しいから揚げがつくれるようになるはずなんだ。
ビジネスで売り上げを伸ばしたいなら、売り上げという「結果」につながるための「行動」を見つけ出し、それを全員に実行させることが必要。
こう考えることができれば、やるべきことは実にシンプルだね。
着目するのは、あくまでも「行動」。
メンバーの性格や価値観に関して頭を悩ませる必要なんて、実はまったくなかったんだ。
メンバーを評価する際も、「行動」のみにフォーカスする
「行動」を軸にすれば、誰でも
- ほめ上手
- 会話上手
になれるんだ。
「部下をもっと褒めましょう」
なんて言葉を額面通りに受け取ってしまって、間違ったほめ方をしていないかな?
たとえば、
- おっ、今日のファッションは素敵だね
- 髪型変えたの?似合ってるね
なんて、やたらと外見ばかりを褒めるのは、ビジネスの現場ではあまり必要ないことなんだ。
- 認める
- 褒める
対象は、あくまでも「行動」であるべき。
チームのメンバーが成果を上げるために必要な行動をしたときに、リーダーがその行動をきちんと評価してあげることは、基本中の基本なんだ。
ほかにも、普段から整理整頓を心がけているとか、元気のいい挨拶をしているとか、メンバーの「良い行動」を見つけたら、その場で認めたりほめたりすることも必要だね。
仕事に関わる行動が認められることは、社会人にとってファッションや髪型を褒められるより何倍もうれしいこと。
褒められることで、仕事への意欲も高まるんだ。
メンバーを評価する際も、「行動」にフォーカスするのが大切なポイントだよ。
チームの力を底上げするヒントが学べる
僕が初めてチームリーダーになったときに感じたのは、
「なんでメンバーは全然言う通りに動いてくれないんだろう」
「ああ、なんて部下に恵まれていないんだろう」
といったネガティブな感情だったんだ。
でもリーダーに必要なのは、どうやって今のメンバーで業績を改善していくかという戦略を立てること。
ない物ねだりし続けていても、現状が改善されるわけではないんだから、まずは「今のチームがすべて」と、最初に覚悟を決めることが必要なんだ。
チームの力を底上げしようと思ったら、絶対に知っておきたいのが2:6:2の法則。
これは、どんな組織でも優秀な2割と平凡な6割と問題がある2割が存在するという考え方だよ。
これは「2割8割の法則」「ニハチの法則」と呼ばれることもあるんだ。
もしも本気でチームの総力を高めようと思ったら、リーダーであるあなたが注力すべきなのは、上位2割ではなく残りの8割。
常に90点の結果を出せる上位2割に、100点の結果を出させる完璧さを求めるよりも、50点の仕事しかできていない8割のメンバーに、60点の結果を出すための仕事の方法をアドバイスする方が、総得点数ははるかに高くなるんだよね。
チームの力を底上げするために必要なのは、チームの平均点をあげること。
仕事の「結果」ではなく「行動」に着目し、リーダーがそこに働きかけることで、メンバーの業績アップや成長を促すことができるんだ。
具体的に何から始めればいいのか、誰もが簡単に実践できる方法が、本書の中に詳しく書かれているよ。
さいごに
マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編は、
- 初めてチームリーダーを任された人
- チームを任されているけれど、どうやったら結果を出せるのか分からない人
- チームのメンバーが何を考えているのか分からない人
にぜひ読んでもらいたい本なんだ。
本書で一貫しているのは、リーダーが着目すべきなのは「行動」だということ。
行動に着目すれば、メンバーの性格や価値観の違いに頭を悩ます必要が全くなくなるよ。
そして、本書の裏テーマとも言えるのが「コミュニケーション」の問題。
「仕事で結果を出すためのコミュニケーション」とは一体どんなものなのか、ストーリーの中で分かりやすく解説されているんだ。
マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編は、信頼されるリーダーになるためのヒントがたくさん詰まったおすすめの本だよ。
じゃ、またね。



