やあ、いちもくだよ。
僕は普段、商社で営業の仕事をしているんだ。
今はチームリーダーとして数十人の部下をマネジメントしているんだけど、最近は人事制度を新たにつくり直す仕事にも携わっているよ。
人事制度をつくり直す目的は、70歳までの就業機会を確保するための環境整備のため。
医療やIT技術は今後もどんどん発達して、日本人の寿命はますます伸びていくことが分かっているからね。
ここ数年、「人生100年時代」という言葉を耳にしたことがある人も多いんじゃないかな。
英国のリンダ・グラットン教授によれば、2007年に日本で生まれた子どもの半数は、107歳まで生きると予想されているんだ。
多くの人が100年以上生きる社会を見据えて、家族や会社、そして社会全体が変わっていかなきゃならない時期に来ているんだと思うよ。
人生100年時代を生きようと思ったら、従来の生き方モデルからシフトしていく必要があるんだ。
どうすれば、新しい生き方モデルにシフトできるのか。
そのヒントを学べるのが、「まんがでわかるLIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~」だよ。
クリックできる目次
マンガでビジネス書を読むメリット
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのは結構大変なこと。
読むだけでも大変なのに、本の要点をつかんで実践するとなると、かなりハードルが高いよね。
そんな読書が苦手な人にぜひおすすめしたいのが、ビジネスコミックを活用すること。
ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本なんだ。
短い時間でサクサク読めるから、原著を読まなくてもポイントをつかむことができるよ。
原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容をカンタンに理解することができるんだ。
「まんがでわかるLIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~」のストーリー
主人公は、将来に漠然とした不安を抱く大学生の美咲。

周りが就職先を決めていく中、特段やりたいこともなく、これからの人生に明るい希望を持てないでいたんだ。
そんなとき出会ったのが、短期留学生のエルザ。

いろんな国を回って、いろんな人と知り合い、まだ見ぬ自分と出会おうと自分らしく生きるエルザの考え方に影響されて、美咲の思考に変化が表れるんだ。
エルザは、「美咲には、ライフシフトが必要かもしれないわネ」とアドバイス。
ライフシフトとは、100歳時代でも生き抜く力を手に入れることだよ。

エルザとの出会いがきっかけで、美咲とその家族の人生が、少しずつ変わり始めるというストーリーなんだ。
「まんがでわかるLIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~」の魅力
ストーリー中心で解説は少なめ

「まんがでわかるLIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~」の一番の魅力は、30分もあればサクサク読み切ることができるところ。
オリジナルの書籍版は、なんと400ページ以上もある分厚い本なんだ。
科学的データや緻密な社会分析がたくさん盛り込まれているから、文章量が多くて読み終わるまで結構時間がかかってしまうんだよね。
でも、「まんがでわかるLIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~」は、オリジナル版の全体像を理解するのに最適な内容になっているんだ。
主人公・美咲とその家族を取り巻くまんがのストーリーが中心で、難解なデータの紹介や解説はほとんどないんだよね。
「LIFE SHIFT」の概要をザックリと理解したい人におすすめの本だよ。
家族の立場に自分を重ねることで、どうやって「LIFE SHIFT」すればいいのかイメージできる
エルザとの出会いがきっかけで考え方が変わっていくのは、美咲だけじゃないんだ。
お金を稼ぐことが男の価値とイコールだと思い込み、家庭の事まで気が回らない美咲の兄や、

真面目に仕事ばかりし、遊ぶことは罪だと思っている美咲の父も、

徐々に変化していくんだよね。
美咲の兄・達也は、家庭に仕事を持ち帰ることも多い仕事人間。
でも、ある日子会社へ出向を命じられてしまうんだ。

「あんなに無理をして会社に尽くしてきたのに」と、納得のいかない達也。
これまで大手上場企業で働いてきたから、転職先もすぐに見つかるだろうという甘い考えのまま、家族に相談もなく会社を辞めてしまうんだ。
でも、そう簡単には転職先が決まらないんだよね。
焦った達也は、
「俺は会社を選べる立場じゃない。どこだっていい、今は働かないと」

と、ブラック企業への転職を考え始めるんだ。
そんな達也に、美咲はエルザから教えてもらった
- 教育を受け
- 仕事をし
- 引退を迎える
という従来の3つの人生ステージから
- 2つ3つのキャリアを持ち
- 生涯を通じて再造像を繰り返す
多様な人生「マルチステージ」
への移行について話をするんだ。

ステージを変えるごとに新たな能力を身につけ、視野や人とのつながりも広がり強くなっていく。
それが、マルチステージ。
マルチステージに移行するために必要なことが、ストーリーの中でわかりやすく解説されているんだ。
美咲の話を聞いた達也は、自分の生き方を少しずつ見直し始めるんだよね。
お金だけが資産じゃない、3つの無形資産に気づける
美咲の父は、真面目に仕事ばかりし、遊ぶことは罪だと思っている典型的な仕事人間。

役職定年が目の前に迫っているのに、相談できる友人もおらず、
自分の人生は本当にこれでよかったのか?
と、誰にも言えない不安を抱えていたんだ。

そんな父に美咲は、
「お父さん、無形資産はちゃんとあるの?」
と尋ねるんだよね。
資産には、
- 有形資産
- 無形資産
の2種類があるんだ。
有形資産とは、貯蓄や土地、家などお金で表せるもの。
そして無形資産とは、家族や友人との良好な関係など、金銭には換算できない資産のことなんだ。
美咲とエルザから無形資産について詳しく説明されればされるほど、どんどんみじめな気持ちになる父。

「なにが無形資産だ。聞けば聞くほど、俺は何も持っていないじゃないか」
と気づくんだ。
無形資産は、「よい人生」を送る上で価値あるもの。
それだけでなく、有形資産を形成する後押しをしてくれるものでもあるんだ。
そんな無形資産の大切さを美咲の父に教えてくれたのは、出世レースからこぼれ落ちた負け犬だと思い込んでいた、職場の同僚。
職場の外で活躍する同僚の姿を見て、美咲の父はようやく「変わりたい」と思い始めるんだ。
有形資産に偏りがちだったこれまでの時間の使い方を見直すことが、「人生100年時代」を生き抜く上で必要なことなのかもしれないね。
さいごに
人生100年時代では、従来の
- 教育
- 仕事
- 引退
という3ステージだけではない、新しいステージへとシフトしていく必要があるんだ。
本書のストーリーでも、美咲は大学卒業後、新たなステージへシフトしたいと考え始めるよ。
でも、周囲の意見に流されて、自分が決めた選択に自信が持てない毎日。
果たしてどう生きるのが、人生100年時代の正解なのか。
この本には、その答えのヒントがちゃんと書かれているよ。
- 自分は何者か
- どのように生きるべきか
その答えは、100歳まで生きたときに初めて分かることのかもしれないね。
じゃ、またね。



