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【書評】マンガでやさしくわかる傾聴

マンガでやさしくわかる傾聴

やあ、いちもくだよ。

僕は長年、商社で営業の仕事をしているんだ。

今はチームリーダーとして数十人の部下をマネジメントしているんだけど、マネジメントって本当に難しいね。

相手の話をちゃんと聴いているつもりでも、つい自分のことを話してしまったり、自分の価値観を押し付けていることがあるからね。

  • 話すことに比べれば、「聴く」方がカンタンだと思っている
  • 自分から話をせず、受け身でいることが「話を聴くこと」だと思っている
  • 相手の話をそのまま理解しようとせず、自分の解釈に置き換えてしまっている

なんて人は要注意。

相手は、

「この人に話をしても、自分のことを理解してもらえないんだ」

なんて感じているかもしれないよ。

自分は、相手の話をちゃんと聴いている

と思っている人にぜひ一度読んでもらいたいのが、「マンガでやさしくわかる傾聴」。

本当の傾聴とはどういったものか、マンガで分かりやすく解説している本なんだ。

 

「マンガでやさしくわかる傾聴」ストーリー

主人公は、京長市役所に勤める二階堂いずみ。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

新市長に就任した樹木大次郎の発案で、「耳かたむけ課」という新しい部署が開設されるところからストーリーは始まるんだ。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

耳かたむけ課に配属されたいずみは、次々と訪れる市民たちの対応に悪戦苦闘する日々を送ることになるんだよね。

市民から寄せられる相談に対して、自分の価値観や市のルールを押し付けるいずみ。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

当然、相談者からは不満の声が爆発するんだ。

家に帰っても、「話が長い」という理由からいずみの愚痴を聴こうとしない夫と娘。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

いったいどうすればいいのか分からず、いずみは「耳かたむけ課」の仕事にやりがいを感じられなかったんだ。

そんなある日、大次郎市長にトラブルを救ってもらったのがきっかけで、いずみは「傾聴」を知ることになるよ。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

思考錯誤しながら傾聴を実践していくことで、やがて市民や職場の人々、家族との関わりに変化が訪れはじめるんだ。

 

「マンガでやさしくわかる傾聴」の魅力

「聴いてほしい」人の心のしくみが分かる

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

「耳かたむけ課」に配属されたいずみは、次々と訪れる市民たちの対応に悪戦苦闘する毎日。

ある日、何気なく発言した言葉が、相談に来た市民の怒りを買ってしまったんだ。

いずみのピンチを助けてくれたのは、新任市長の大次郎。

いずみに対して大次郎は、

「君は話を聴いていなかったよ」

「ただ自分の価値観を押し付けていただけだった」

と、やさしく諭すんだ。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

話を「聞く」というのは、単に相手の言葉を聞いているだけ。

「聴く」とは、言葉によって表現されている話し手の想いを汲み取ることなんだ。

「傾聴」を知ったいずみは、ネットで調べた傾聴テクニックを早速使ってみるも、あえなく撃沈。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

ところが、大次郎市長の教えを受けた途端、驚くほど傾聴がスムーズになるんだよね。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

いずみが傾聴テクニックを使って失敗してしまった理由は、「聴いてほしい」人の心のしくみを全く理解できていなかったからなんだ。

人間が持っている、根源的で強烈な心理的衝動は、

  • 自己実現を求める衝動
  • 無条件の愛情を求める衝動
  • 変化を恐れ現状維持を求める衝動
  • 表現を求める衝動

の4つ。

人間が持つ心の衝動を理解しておかないと、傾聴テクニックを使っても失敗する可能性が高いんだよね。

「マンガでやさしくわかる傾聴」を読めば、4つの心理的衝動について詳しく知ることができるよ。

 

傾聴で生まれる、心の変化が分かる

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

傾聴されると、誰しも心に変化が現れるんだ。

これは、傾聴してもらった体験がある人にしか分からない感覚かもしれないね。

ただ話を聴いてもらっただけなのに、心がスーッと軽くなって、自分の中にゆとりが生まれてくるんだ。

僕たちは、自分の感情や考えを自分で分かっているつもりかもしれないけれど、実際には分かっていない部分も多いもの。

なぜなら、自分では気づかないうちに感情を抑え込んでいることもあるからね。

そんなとき、傾聴してくれる相手に自分の本当の思いを話していくと、今まで自分では気づいていなかった本当の気持ちや考えがよりハッキリ分かるようになってくるんだ。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

この「心の変化」は、とっても大切なもの。

人間関係がよくなるだけでなく、行動まで変化していくからね。

傾聴によって生まれてくる「心の変化」が、ストーリーで分かりやすく紹介されているんだ。

 

テクニックを学ぶ前に大切な「人としてのあり方」が分かる

「傾聴」できるようになりたい!

と思ったら、まずテクニックを身に付けようとする人が多いんじゃないかな。

本書の中にも出てくる「オウム返し」なんてのは、有名な傾聴テクニックだね。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

でも、傾聴しようとするときに大切なのは、テクニックが上手に使えるかどうかではなく、人としてのあり方が問われるということ。

テクニックに頼った傾聴をすると、相手は自分がコントロールされているような違和感を感じて、話しにくくなってしまうんだ。

ほかにも、聴き手自身のさまざまな未解決な心の痛みや葛藤が原因になって、相手を理解し受け入れるのが難しくなることもあるんだよね。

マンガでやさしくわかる傾聴引用:マンガでやさしくわかる傾聴

そのままの話し手を受け入れるというのは、簡単に見えて実はとっても難しいことなんだ。

 

さいごに

マンガでやさしくわかる傾聴は、

自分は、相手の話をちゃんと聴いている

と思っている人こそ読んでもらいたい本だよ。

傾聴とは、

相手の言葉に耳を傾け、相手が分かってほしいことを、相手の身になって理解する営み

のことなんだ。

本書では、傾聴の本質だけでなく、具体的な実践方法についても分かりやすく書かれているよ。

マンガだと侮るなかれ。

一見すると入門書のように見えるかもしれないけれど、内容はとっても深くて濃いんだ。

傾聴を身に付ければ、きっと人生が変わるよ。

じゃ、またね。

 

 

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