こんにちは、いちもくです。
電気自動車の「テスラ・モーターズ」や、宇宙ビジネス「スペースX」など、斬新な事業を手掛けるイーロン・マスク氏。
Twitter社の買収で一気に世界の注目を集めたのは、記憶に新しいのではないでしょうか?
そんな世界トップの大富豪である、イーロン・マスク氏の半生について書かれた本が、「イーロン・マスク 未来を創る男」です。
本書は、イーロン・マスク氏本人や、マスク氏の周囲の人々にインタビューした内容をもとに書かれた本。
マスク氏が掲げるミッションは、「火星に人類を送り込み、人類を救う」という壮大なものです。
このミッションを達成するため、スペースX、テスラモーターズ、ソーラーシティを軌道に乗せ、新たな挑戦を続けているのです。
今回は、そんな「イーロン・マスク 未来を創る男」の必読ポイントを紹介していきます。
「イーロン・マスク 未来を創る男」の必読ポイント
イーロン・マスクは救世主なのか?大ぼら吹きなのか?
世界最先端のハイテク企業が集まる街・シリコンバレー。
斬新なアイデアを形にしてきたIT業界ですが、いつの間にかユーザーを楽しませるだけのアプリ開発や、いかに広告をクリックさせるかを考えるだけの企業ばかりに変わってしまいました。
そんな中、シリコンバレー本来の精神を受け継いでいるのが、イーロン・マスク。
彼は社会への使命感に満ち溢れ、確固たる世界観を持っています。
カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のホーソーンにある、スペースX本社。
本社に入ると、左右の壁に掲示された巨大なポスターが目に飛び込んできます。
左のポスターは、現在の火星。
冷たい不毛の地です。
そして右のポスターは、海に囲まれた広大な緑の大地。
人類が住める環境に変わった、未来の火星が描かれています。
宇宙移民の実現は、イーロン・マスクの人生の目的。
自然体でこの世の不可能に挑戦するマスクの仕事スタイルは、シリコンバレーでは半ば神格化されており、Google創業者のラリー・ペイジからも崇め奉られているほどです。
かつてはスティーブ・ジョブズに心酔していた駆け出しの企業からも、今はこぞってイーロン教に宗旨替えしています。
その理由は、
- 宇宙産業
- 自動車産業
- エネルギー産業
が何十年もかけて実現してきた大きな成果を、マスクがわずか数年で手にしてしまったかのように見えるから。
マスクが経営するスペースXは、国際宇宙ステーションに物資補給用の宇宙船を打ち上げ、見事に任務を完了し、無事に地球に帰還させました。
そしてテスラ・モーターズは、セダンタイプの電気自動車「モデルS」を発売し、自動車業界を震撼させています。
イーロン・マスクの生い立ち
イーロン・マスクは、1971年に南アフリカ北東部の首都・プレトリアで生まれました。
マスク一家は、裕福な白人家庭。
黒人のメイドたちが、何から何まで面倒を見てくれます。
パーティはいつも盛大で、子供たちの世話はメイド任せ。
周囲に広がる大自然は、何ものにも代え難いほどの美しさと生命力に満ち溢れていました。
しかし南アフリカという国は、人種差別問題が根強く残り続けている国です。
アパルトヘイトに関して、他国から制裁措置を受け続けてきました。
だから南アフリカの白人の子供たちは、自国が置かれた状況を知ることで、明らかな羞恥心を感じつつ、国の秩序自体に疑問を持つようになります。
「人類の救済が必要だ」というマスクの信念は、こうした南アフリカで過ごした少年時代に培われました。
マスクは子どもの頃からSF的な世界への憧れを持ち、10歳からコンピュータに熱中し、12歳でビデオゲームを開発していました。
とにかく好奇心旺盛で、1日10時間も本にかじりつくくらいの読書好き。
爆弾やロケットをつくろうとしたこともあれば、弟のキンバルとともにプレトリアとヨハネスブルグを往復する旅に出るなど、冒険好きな一面もありました。
しかし中学・高校時代のマスクは、クラスでは浮いた存在で、深刻ないじめにより何度か転校を経験したそうです。
そんなマスクの視線は、やがて米国へ向かうようになります。
米国をチャンスの地と捉え、「人類救済」という夢の実現に一番近い場所と考えたのです。
17歳を迎えたマスクは、コンピュータやテクノロジーへの興味から、シリコンバレーに強く惹かれるようになり、カナダへと「脱出」を果たします。
カナダ各地で1年間、様々な肉体労働を経験した後、マスクはクイーンズ大学に入学。
その後、ペンシルベニア大学に編入し、経済学と物理学の学位を取得しました。
この頃からマスクは、
- インターネット
- 宇宙
- 再生可能エネルギー
に興味を持ち、これらの分野で夢を追求しようと考えていたそうです。
火星に人類を送り込む
イーロン・マスクは、大学卒業後の1995年、ドットコム・バブルに乗っかる形でZip2と呼ばれる会社を創業しました。
この会社は大当たりし、1999年にコンパックに3億700万ドルで売却します。
この取引で2200万ドルを手にしたマスクは、ほぼ全額を次の企業につぎ込みました。
それが、後のペイパルです。
2002年、イーベイがペイパルを15億ドルで買収したことで、ペイパルの筆頭株主であるマスクはとんでもない資産を手にします。
その後マスクは、シリコンバレーを離れロサンゼルスに向かいました。
そこでスペースXに1億ドル、テスラに7000万ドル、太陽光発電のソーラーシティに3000万ドルを投じます。
スペースXでは、
ロッキード・マーティン
ボーイング
といった軍産複合体(コンプレックス)の巨人を相手に競争しています。
それどころか、ロシアや中国といった国家までもがライバルなんです。
そんなスペースXでは、ペイロード(搭載物)を宇宙に運んだ後、地上の発射台に正確に帰還する再使用型ロケットの実験を続けています。
この技術を完成させれば、あらゆるライバルに致命的な一撃をお見舞いすることになり、間違いなくロケット業界の有力企業が廃業に追い込まれるでしょう。
また、テスラ・モーターズでは、クルマの生産・販売方法自体に新風を吹き込みました。
テスラが目指したのは、誰もが欲しがっている「100%の電気自動車」。
テスラはディーラー網を持たず、ウェブで直接販売します。
商談での値引き交渉や、旨味のある保守点検ビジネスに慣れきっている従来のディーラーにしてみれば、テスラの直販モデルはケンカを打っているとしか思ないはずです。
そしてソーラーシティは、太陽光発電装置の設置や販売を手掛ける会社です。
従来の電力会社が太刀打ちできないほど安価に電力を供給し、自力で大手電力会社に成長しました。
いくつもの生産拠点と膨大な従業員、技術力を擁するマスクの目標は、
火星に人類を送り込む
ということ。
これが各グループをまとめ上げる独特のスローガンになっています。
マーク・ザッカーバーグの目指したものが、可愛い子供の写真を世界に披露できる場所だったとすれば、マスクの目指しているものは人類を自滅行為や偶発的な滅亡を救うことなのかもしれません。
さいごに
電気自動車の「テスラ・モーターズ」や、宇宙ビジネス「スペースX」など、斬新な事業を手掛けるイーロン・マスク氏。
Twitter社の買収で一気に世界の注目を集めたのは、記憶に新しいのではないでしょうか?
そんな世界トップの大富豪である、イーロン・マスク氏の半生について書かれた本が、「イーロン・マスク 未来を創る男」です。
本書は、イーロン・マスク氏本人や、マスク氏の周囲の人々にインタビューした内容をもとに書かれた本。
マスク氏が掲げるミッションは、「火星に人類を送り込み、人類を救う」という壮大なものです。
このミッションを達成するため、スペースX、テスラモーターズ、ソーラーシティを軌道に乗せ、新たな挑戦を続けているのです。
「イーロン・マスク 未来を創る男」を読めば、人類が到達するであろう未来を知ることができますよ。
それじゃ、またね。
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