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【書評】マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本

マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本
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こんにちは、いちもくです。

財務や経理に関する知識は、なんとなく理解はしているけれど、難しくてよくわからないという人も多いのではないでしょうか?

そんな人におすすめなのが、「マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本」。

本書では、大学生や新入社員、若手ビジネスパーソン向けに、とにかく「会社の数字のしくみ」についてわかりやすく解説されています。

会計や財務の解説本では、専門用語やノウハウが列挙されているだけのものも数多くあります。

でも本書では、会社の数字に触れたことがない人や苦手な人でも、自然と読み進められるストーリーを通して、専門知識が学べる内容となっているんです。

今回は、そんな「マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本」の魅力について詳しく解説していきます。

 

マンガでビジネス書を読むメリット

会社の数字が面白いほどわかる本
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのはけっこう大変なこと。

読むだけでも大変ですが、本の要点を理解して実践しようと思ったら、かなりハードルが高いのではないでしょうか。

読書が苦手な人にこそおすすめしたいのが、ビジネスコミックの活用です。

ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本。

短い時間でサクサク読めるので、原著を読まなくてもポイントをつかむことができます。

原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容を理解しやすくなります。

 

マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本のストーリー

主人公は、就職活動中の大学4年生・向井 聡(むかい さとし)。

会社の数字引用:マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本

なかなか内定が取れずに焦っていましたが、第一志望の真心絆食品から内定通知の連絡が入ります。

喜んだのも束の間、内定通知を受けている電話の最中、交通事故に遭ってしまいます。

会社の数字引用:マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本

幸いなことに、大した怪我をせずに済みました。

事故後の近況報告のため、聡は内定先の真心絆食品を訪問し、社長と面談することになります。

そこで偶然、製造部と営業部の言い争いを耳にしてしまったんです。

会社の数字引用:マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本

さらに、応接室では社長とコンサルタントが打ち合わせ中でした。

実は真心絆食品の経営は綱渡り状態で、1年以内に1億円のキャッシュフローを改善するよう、銀行から最後通告をされていたんです。

会社の数字が面白いほどわかる本引用:マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本

さまざまな問題を抱えている真心絆食堂に、入社するかどうか悩む聡。

結局、入社することを決意します。

そんな聡に社長は、財務改善プロジェクトメンバーの実行担当員を任命します。

会社の数字が面白いほどわかる本引用:マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本

社運をかけたプロジェクトメンバーに任命された聡。

戸惑いながらも、周囲の人たちの力を借りながら、少しずつ会社のキャッシュフローを改善していきます。

 

マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本の魅力

日商簿記3級レベルの知識を身に付けられる

会計や財務に対して苦手意識があるとすれば、それは難解な専門用語が多いことが原因ではないでしょうか?

でも、この「マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本」には、専門用語がほとんど出てきません。

主人公の聡も、会計知識や経営をまったく理解していない新入社員。

まっさらな状態から社会人生活をスタートしているので、聡の成長する姿を見守りながら、一緒に会計知識を身に付けられる内容となっています。

1冊を通して学べる知識は、日商簿記3級レベル程度。

会社の数字について、イチから学んでいきたいという人におすすめの本です。

 

製造業のお金の流れが理解できる

ストーリーの舞台は、お菓子メーカーの真心絆食品。

会社の組織は、大きく営業部・製造部・経理部に分かれています。

会社の数字が面白いほどわかる本引用:マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本

それぞれの部署で働いているだけでは、会社全体のお金の流れは把握しにくいもの。

本書では、真心絆食品の商品とお金の流れを以下のように解説しています。

会社の数字が面白いほどわかる本引用:マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本

まずはこのお金の流れを理解することが、会社の財務状況を改善するために必要な前提条件となります。

会社を財務的に改善するには、

  • 適正利益を出す
  • キャッシュフローをよくする

という2つの方法があります。

これらを1つの部署だけで実践しても、財務状況の改善効果は限定的。

だから会社全体のお金の流れを把握した上で、改善点を見つけていく必要があるんです。

 

「宮崎先生の財務補習授業」は、今すぐ取り組める実践的な内容盛り沢山

各章のストーリーの最後には、「宮崎先生の財務補習授業」という解説ページが用意されています。

このページが、非常に役立つ内容なんです。

たとえば、経理業務の合理化のため、ITツールの活用方法として

  • 現金を扱う処理を廃止
  • 支払日・入金日・購入日を統一
  • 手書き作業を廃止して、パソコンでの業務に集約
  • 銀行に極力行かず、インターネットバンキングで処理
  • インターネットバンキングからデータを取り込み、会計ソフトでの入力作業を自動化
  • パソコンでの作業時にモニターを増設して業務効率アップ
  • 動画を活用し、業務説明や研修の繰り返し作業を削減する
  • 社内データについてはクラウド上で管理して情報共有を徹底

といった8つの具体的プランが解説されています。

ほかにも、

銀行と良好な関係を築く5ポイント
  • 健全な財務体質を築くこと
  • キャッシュフローを改善する
  • 定期的に自社の財務状況を情報開示する
  • 事業計画を作成・提出する
  • 取引実績を作る

 

予算を立てるための7ステップ
  • 5年後、10年後の将来ビジョンをイメージして数値化する
  • 税引後当期純利益の目標値を決める
  • 経費を変動費・固定費に分類する
  • 限界利益の目標金額を決める
  • 売上の目標金額を決める
  • 売上を季節指数に応じて分解する
  • 会計予算を部門別に分類する

 

など、どれも実践することを前提とした内容となっています。

そのため、

  • まずはマンガのストーリーで会社の数字の全体像を理解。
  • 2回目以降は、「宮崎先生の財務補習授業」だけを読み返して、書かれている内容をひたすら実践する。

といった読み方をすることで、本書の内容を有効活用することができます。

 

さいごに

財務や経理に関する知識は、なんとなく理解はしているけれど、難しくてよくわからないという人も多いのではないでしょうか?

そんな人におすすめなのが、「マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本」。

本書では、大学生や新入社員、若手ビジネスパーソン向けに、とにかく「会社の数字のしくみ」についてわかりやすく解説されています。

会計や財務の解説本では、専門用語やノウハウが列挙されているだけのものも数多くあります。

でも本書では、会社の数字に触れたことがない人や苦手な人でも、自然と読み進められるストーリーを通して、専門知識が学べる内容となっているんです。

会社の数字について、イチから学んでみたい人におすすめの本ですよ。

それじゃ、またね。