こんにちは、いちもくです。
「最近、世の中でよくない出来事ばかりが起こっている気がする・・・」なんて暗い気持ちになることはありませんか?
もしかするとそれは、ネットやテレビで暗いニュースや悲しいニュースを目にしすぎているからなのかもしれません。
ソファに座ってリラックスしているときでも、SNSを開けばショッキングな映像が一方的に流れ込んできます。
共感力の高い人ほど、そんなニュースを見続けることで無意識にストレスが積み重なってしまうもの。
どうすれば、不安をあおる情報の嵐に巻き込まれることなく、ポジティブで前向きな心の状態を維持することができるのでしょうか?
僕は毎月50冊以上の本を読んでいますが、心身の健康を保つための本は毎月30冊は読んでいます。
さまざまな本に書かれていることの本質は、どれもほぼ同じ。
それは、
- ニュースは大げさに報道しているということを忘れない
- ショッキングな報道は繰り返し見ない
- ネガティブな気持ちは周囲に伝染しやすいため、SNSで拡散しない
- スマホやテレビから離れる時間を持つ
- どうしても詳しく知りたければ、違う側面からも情報を集める
- 辛いときは、感情を共有する
- 子供の心理サポートは大切な親の役目
ということ。
今回は、複数の書籍からエッセンスを抽出し、エビデンスに基づいた「悲しい」「怖い」ニュースや出来事からメンタルを守るための方法について詳しく解説していきます。
「悲しい」「怖い」ニュースや出来事がメンタルに与える影響
見知らぬ誰かの「悲しい」「怖い」ニュースは、その内容が詳細であればあるほど、多くの人の共感や道場を誘います。
たとえば、
毎日当たり前に暮らしていた日常が、大地震や津波によって突然奪われ、家族と離れ離れになった
ビルや商業施設にミサイルが撃ち込まれ、跡形もなく破壊された
未知のウィルスが世界中で大流行し、人と会うことができず孤独な暮らしを強いられている
など。
ニュースに登場する人物の
- 人柄
- 境遇
- 家族の様子
などが詳細に報道されればされるほど、そのニュースを見た人は
- 「もし私に同じことがおきたら」
- 「家族や友達が、同じ目にあったらどうしよう」
なんて、感情的に受け止めてしまいがちです。
共感力の強い人ほど、まるで自分のことのように心に痛みを感じて疲れてしまうもの。
他人の苦しみを思いやることができることは素晴らしいのですが、それが行き過ぎると心のバランスを崩してしまう原因になりかねません。
「悲しい」「怖い」ニュースや出来事から心を守るための、シンプルで大切な方法
ニュースは大げさに報道しているということを忘れない
テレビや新聞をはじめ、メディアはたくさんの視聴者に見てもらえるようなニュースを意図的に製作します。
視聴者を強く引き寄せるための常套手段が、不安をあおるという手法。
台風接近時に、海岸沿いなど風雨の一番激しい場所から中継する
関係者の発言は、一部分だけを切り取って視聴者の印象を操作する
など、メディアの心情や意図が強く反映されてしまい、大げさに誇張されたニュースが報道されている場合があります。
だからニュースを見る際は、話半分くらいの信用度で見るのがいいのかもしれません。
ショッキングな報道は繰り返し見ない
ショッキングな報道ほど、ほかのアングルから撮影された映像を探したり、識者のコメントを読んでみたくなりがちです。
だから衝撃的な映像や情報は、多くの人に何度も繰り返し見られることになります。
でもこれこそが、メンタルにダメージを与えてしまう原因。
何度同じ報道を見ても、実際に被害にあった人の苦しみが減ることはありません。
その報道について自分が求める、あるいは必要としている情報が得られたら、それ以上の情報を集めるのはやめておくのがおすすめです。
ネガティブな気持ちは周囲に伝染しやすいため、SNSで拡散しない
人間の脳には、ミラーニューロンという神経細胞があります。
ミラーニューロンとは、自ら行動するときと、他の個体が行動するのを見ている状態の両方で活動電位を派生させる神経細胞。
つまり人間の脳は、相手の行動を見ているだけで、まるで自分自身も同じ行動をとっているように反応しているわけです。
自分自身が体験していなくても、相手の行動を見たり聞いたりしただけで、ミラーニューロンが活性化され、脳内でシミュレーションすることもあります。
だから楽し気に笑っている相手を見ていると、なんだかこっちも楽しくなってくるもの。
反対に、怒りや悲しみで落ち込んでいる人を見ていると、マイナスの感情が一気に伝染してきます。
他人から伝染した怒りや悲しみは、受け止める側にとっても大きなストレス。
そんなストレスをまき散らさないよう、ネガティブなニュースは極力SNSで拡散するのを避ける必要があります。
スマホやテレビから離れる時間を持つ
大きな事件が起きると、メディアはその事件一色になってしまいます。
ストレスを感じたら、一旦スマホやテレビから離れるのがおすすめ。
数日ニュースから離れたところで、情報に疎くなるようなことはありません。
どれほどの急展開を見せている事件であっても、1日1回チェックしておけば、大まかな流れは把握できます。
どうしても詳しく知りたければ、違う側面からも情報を集める
ネガティブなニュースほど、物事の悪い面ばかりが意図的にクローズアップされがちです。
そんな報道を見ていると、まるで世界は終わりに向かって突き進んでいるような暗い気持ちになってしまうかもしれません。
でもどんな物事にも、必ず良い面と悪い面はあります。
立場や考え方を変えるだけで、まったく違う解釈ができてしまうもの。
ひとつのニュースソースだけに頼るのではなく、さまざまな意見を読んだり聞いたりして見るのがおすすめです。
思いもしなかった考え方に触れることができれば、一気に気持ちが晴れやかになるかもしれません。
辛いときは、感情を共有する
悲しいニュースや怖いニュースに触れて、どんよりと気持ちが落ち込んでしまったときほど、一人で抱え込んではいけません。
家族や友人に話すことで、心がスッキリするはずです。
思いを打ち明けるだけで心が軽くなりますし、相手がそのニュースに対してどう思っているのか知るきっかけにもなります。
すぐに話ができる相手がいない場合は、日記を書いてみるのもおすすめ。
あとで見返せば、客観的に自分の心の状態を知ることができます。
子供の心理サポートは大切な親の役目
ショッキングな報道は、子供に大きな恐怖を与えることにもなりかねません。
報道を見たときの恐怖が、トラウマとして心に残ってしまうことも。
そうならないためには、大人から子供に対する言動が大切です。
親の側から声をかけ、子供が受け入れられるレベルで会話をする必要があります。
もしも子供が強い不安や恐怖を抱えていると感じたら、しっかりと抱きしめてあげるのがおすすめ。
「大丈夫だよ」
「心配いらないよ」
とやさしく声をかけることで、安心させてあげることも大切です。
さいごに
悲しいニュースや怖いニュースを見ること自体は、悪いことではありません。
人間は喜びなどのポジティブな出来事より、危険を感じるネガティブな物事の方に強く意識が向いてしまいます。
その理由は、動物の本能として危険からいち早く逃げ出さなければならないから。
ネガティブな報道が目に留まると次第に心が疲れてきますが、それ自体を気に病む必要はありません。
情報とは、上手な距離感を取った上で付き合うことが大切。
「悲しい」「怖い」ニュースを見て心を疲弊させないためには、
- ニュースは大げさに報道しているということを忘れない
- ショッキングな報道は繰り返し見ない
- ネガティブな気持ちは周囲に伝染しやすいため、SNSで拡散しない
- スマホやテレビから離れる時間を持つ
- どうしても詳しく知りたければ、違う側面からも情報を集める
- 辛いときは、感情を共有する
- 子供の心理サポートは大切な親の役目
ということを理解しておくことが大切です。
それじゃ、またね。
参考文献
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