おすすめ記事 PR

バリウム検査と胃カメラ検査、徹底比較! あなたにおすすめなのはどっち?

検査
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、いちもくです。

胃の検査といえば、「バリウム検査」と「胃カメラ検査」が代表的ですよね。

しかし、いざ健康診断や精密検査でどちらを選んだらいいのか迷ってしまう方も多いはず。

「バリウムを飲むのはつらい?」「胃カメラは痛くない?」―そんな疑問を持つ方のために、今回はバリウム検査と胃カメラ検査について、やさしく分かりやすく比較します。

両者のメリットやデメリットも丁寧に解説しますので、どちらを選べばよいのか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

 

バリウム検査と胃カメラ検査はどちらがおすすめ?

胃

結論から言うと、より正確な診断を求めるなら胃カメラ検査、検査の手軽さを重視するならバリウム検査がおすすめです。

胃カメラ検査は診断精度が高く、早期がんの発見や詳細な観察が可能です。

一方、バリウム検査は身体への負担が少なく、短時間で済むという利点があります。

年齢、健康状態、検査に対する不安の度合いなどを総合的に考慮して選択することが大切です。

 

バリウム検査とは

バリウム

バリウム検査は、正式には「上部消化管造影検査」と呼ばれる検査方法です。

造影剤である白い液体のバリウムを飲み、胃の形や粘膜の状態をX線撮影で観察します。

検査では、まず発泡剤(炭酸の粉)を飲んで胃を膨らませ、その後バリウムを飲みます。

撮影台の上で体位を変えながら、様々な角度から胃のX線写真を撮影します。

検査時間は約10〜15分程度で、検査中は技師の指示に従って体を回転させたり、息を止めたりする必要があります。

 

バリウム検査するメリット

1. 検査時間が短い

バリウム検査は5~10分ほどで終了します。

忙しい方や短時間で済ませたい方には適した検査です。

2. 身体への負担が比較的少ない

カメラを体に入れるわけではないので、バリウムを飲むだけで検査が進みます。

のどや胃に機械が挿入されることに抵抗がある方にはおすすめです。

3. 胃全体の形や動きの異常をチェックできる

バリウムが胃の壁を覆うことで、胃の形や動き、表面の異常を立体的に観察することができます。

ポリープや腫瘍などの発見に役立ちます。

4. 局所の微細な変化も見つけやすい

微妙な粘膜の盛り上がりやくぼみ、小さな異常も、バリウムの付着により陰影差で発見できることがあります。

5. 広範囲な検査が可能

胃だけでなく、食道や十二指腸など消化管上部の広い範囲を一度に検査できます。

 

バリウム検査するデメリット

1. 診断精度が胃カメラより劣る

小さな病変や早期がんの発見能力は胃カメラに比べて劣ります。

また、胃の裏側や死角になる部分は観察が困難な場合があります。

2. 被ばくリスクがある

X線検査のため、わずかですが放射線被ばくがあります。

妊娠中の女性は基本的に受けることができません。

3. バリウム排出の問題

検査後、バリウムを完全に排出する必要があります。

便秘になりやすく、まれに腸閉塞を起こす可能性があります。

高齢者や便秘症の方は特に注意が必要です。

4. 検査制約が多い

前日からの食事制限があり、検査当日も絶食が必要です。

また、体位変換ができない方や、バリウムアレルギーの方は検査を受けられません。

5. 再検査が必要になることがある

異常が疑われた場合、結局胃カメラ検査での精密検査が必要になるため、二度手間になる可能性があります。

 

胃カメラ検査とは

胃カメラ

胃カメラ検査は、正式には「胃内視鏡検査」といいます。

細い管の先端に小型カメラとライトがついており、これを口または鼻から入れて、のど、食道、胃、十二指腸の内側を直接観察します。

病変を「目で見る」ことができ、必要があれば組織を採って調べたり、その場で止血などの処置もできます。

検査前は、食事制限のほか、場合によっては軽い鎮静剤を使って苦痛を和らげる場合もあります。

検査自体は10~20分ほどで終了しますが、組織を取った場合は少し時間が延びることもあります。

 

胃カメラ検査するメリット

1. 診断精度が非常に高い

胃の粘膜を直接観察できるため、小さな病変や早期がんも発見可能です。

色調の変化や微細な凹凸も詳しく観察でき、診断精度は他の検査方法を大きく上回ります。

2. 組織検査が同時にできる

気になる部分があれば、その場で組織を採取して病理検査に出すことができます。

これにより、確定診断まで一度の検査で進めることが可能です。

3. 治療も同時に行える

ポリープの切除や止血処置など、検査と同時に治療を行うことができます。

これにより、診断から治療までの時間短縮が図れます。

4. 被ばくがない

X線を使用しないため、放射線被ばくの心配がありません。

妊娠中の女性でも、必要に応じて検査を受けることができます。

5. 詳細な記録が残る

検査中の画像や動画を記録できるため、後から詳しく検討したり、経過を比較したりすることが可能です。

患者さんも自分の胃の状態を画像で確認できます。

 

胃カメラ検査するデメリット

1. 身体的な苦痛がある

喉に管を挿入するため、吐き気や嘔吐反射が起こります。

鎮静剤を使用することもできますが、それでも不快感は避けられません。

2. 検査時間がやや長い

準備から検査終了まで、バリウム検査よりも時間がかかります。

鎮静剤を使用した場合は、回復時間も必要になります。

3. 感染リスクがわずかにある

内視鏡の消毒は徹底されていますが、極めてまれに感染のリスクがあります。

また、組織採取を行った場合は、出血のリスクもわずかにあります。

4. 費用がやや高い

バリウム検査と比較すると、検査費用が高くなります。

組織検査を行った場合は、さらに費用が加算されます。

5. 検査への恐怖心が強い

「管を飲む」という行為への恐怖心から、検査を避けてしまう方も少なくありません。

精神的なハードルが高いのが現実です。

 

結局、バリウム検査と胃カメラ検査はどちらがおすすめ?

最終的な選択は、以下の要素を総合的に考慮して決めることをおすすめします。

胃カメラ検査がおすすめの方
  • 50歳以上の方
  • 家族に胃がんの病歴がある方
  • 胃の症状(痛み、もたれ等)がある方
  • より確実な診断を希望する方
  • ピロリ菌感染の疑いがある方
バリウム検査がおすすめの方
  • 40歳未満で症状のない方
  • 初回の胃検査を受ける方
  • 検査に対する不安が強い方
  • 時間的制約がある方
  • 費用を抑えたい方

 

ただし、年齢が上がるにつれて胃がんのリスクは高くなるため、50歳を過ぎたら胃カメラ検査を選択することを強くおすすめします。

また、バリウム検査で異常が見つかった場合は、必ず胃カメラ検査での精密検査を受けるようにしましょう。

 

さいごに

バリウム検査も胃カメラ検査も、胃がんやその他の消化管の病気を早期に発見するための大切な検査です。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、ご自身の体調や不安、生活スタイルに合った方法を選ぶことが、納得のいく受診につながります。

もし迷いや不安がある場合は、検査を受ける前に医師に相談し、自分にあったベストな検査方法を見つけましょう。

「検査は面倒だから」と受けないでいると、病気の早期発見のチャンスを逃してしまうかもしれません。

自分の体を守るためにも、定期的な受診を心がけましょう。

それじゃ、またね。