こんにちは、いちもくです。
「値下げ」の文字に疲れていませんか?
現代社会は、モノや情報があふれる飽和状態。
そんな時代を生き抜くには、ただ商品を並べるだけでは不十分です。
本書『安売りするな!「価値」を売れ!』は、価格競争から抜け出し、お客様に「選ばれ続ける」ためのバイブルと言える一冊。
著者は、独自のマーケティング理論で多くの企業を成功に導いてきた神田昌典氏。
本書では、SNS時代に対応した「関係性」を重視したマーケティング戦略が、豊富な事例とともに語られています。
本書の要点
1. 「つながりの経済」で価値を創造する
SNSの普及により、企業と顧客の関係性が大きく変化。
商品を売るのではなく、お客様との関係を築くことが重要になった。
2. 「個」を表現することで共感を呼ぶ
商品やサービスそのものよりも、それを提供する「あなた」自身が持つストーリーや信念が価値になる。
3. 「好き」と「編集力」で独自性を生み出す
自分が本当に好きなこと、情熱を持って取り組めることを発信することで、共感する人々が自然と集まり、価値が生まれる。
安売りするな!「価値」を売れ!の必読ポイント
「つながりの経済」で価値を創造する
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かつては、良いものを作れば売れる時代でした。
しかし、今は違います。
現代は「つながりの経済」。
SNSの普及により、企業と顧客、顧客と顧客の距離が格段に縮まりました。
だからこそ、一方的な情報発信ではなく、顧客との双方向なコミュニケーションを通して、「共感」や「信頼」といった価値を育むことが重要なのです。
本書では、入社したばかりの新卒美容師が、SNSを駆使して顧客との「つながり」を作り、わずか数ヶ月で800件もの予約を獲得した事例を紹介。
彼はSNSを通じて事前に自身の価値観や施術のこだわりを発信していたため、お客様が彼に対して強い信頼を持っていたのです。
このように、現代では「商品」だけでなく、「誰から買うか」が重要になっています。
信頼関係を築くことで、価格競争に巻き込まれずに価値を提供できるのです。
「個」を表現することで共感を呼ぶ
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「個性を出す」というと、奇抜なことをしなければいけない、と感じるかもしれません。
しかし、本書でいう「個」とは、もっとシンプルです。
それは、「あなたの想いや価値観」を伝えること。
例えば、あなたがカフェを経営しているとします。
ただ美味しいコーヒーを提供するだけでなく、
「生産者の顔が見えるコーヒーを提供したい」
「地域のコミュニティスペースにしたい」
といった想いを伝えることで、顧客の心を強く惹きつけることができるのです。
本書では、自分の「好き」を仕事に活かし、熱狂的なファンを獲得している起業家の事例も紹介。
「個」を表現することで、価格以上の価値を提供し、顧客の心を掴む方法を具体的に示しています。
「好き」と「編集力」で独自性を生み出す
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情報過多の現代において、顧客に選ばれるためには、「あなた」というフィルターを通して情報を発信する「編集力」が重要になります。
本書では、「好きなことをしていると、それが価値になる」と述べられています。
SNSの発展により、個人の「好き」や「情熱」が直接価値を生み出す時代になりました。
例えば、ある職人が「自分の作品づくりが楽しくて仕方がない」という気持ちを発信し続けた結果、彼の作品に共感した人々がファンとなり、大きなビジネスへと発展したケースが紹介されています。
本当に好きなことに取り組んでいる人は、自然と熱量が伝わり、他者を巻き込んでいきます。
「楽しそうに仕事をしている人のところに、人は集まる」という法則が働くのです。
さいごに
本書は、
- 価格競争に巻き込まれて疲弊している方
- 顧客との関係性を築きたい方
- 自分の商品やサービスに自信がない方
- 自分らしい働き方を見つけたい方
など、多くの方のビジネスを成功に導くヒントが詰まった一冊です。
あたなも「つながりの経済」を生き抜くための武器を手に入れてみませんか?
それじゃ、またね。
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