こんにちは、いちもくです。
長い間本棚にしまっていた本を手に取ったら、なんだかカビ臭いしホコリだらけになっていた、なんてことはありませんか?
紙は湿気や手垢などの汚れに弱いため、放っておくとカビが発生してしまうことがあります。
本にカビが生えてしまうと、徐々にページが痛んではずれ、バラバラになってしまうことも。
また、1冊の本にカビが生えたら最後、それを取り除かない限り、本棚に並んでいるほかの本にも広がってしまいます。
でも安心してください。
本に生えたカビは、自分で簡単に除去することができます。
今回は、本に生えたカビを拡散させずに除去する方法と、カビの予防法について詳しく解説していきます。
本にカビが生える原因は?
本に限らず、
- 湿度が60%以上ある
- 気温が20度以上ある
- 手垢やほこりなど、カビのエサとなるものがある
といった条件がそろうと、カビが発生しやすくなります。
特に、梅雨時期や結露が発生する時期などは、カビが発生する確率がグンと高くなってしまうもの。
本にカビが発生すると、斑点のまだら模様や、白い粉の層のようなものが、本の表面に現れてきます。
本に生えたカビを見つけても、絶対にやってはいけないこと
【絶対ダメ】ウェットティッシュなどでふき取る
本にカビが生えているのを見つけたら、思わずふき取りたくなるという人は多いはず。
でも、慌ててふき取るのはかえって逆効果になる可能性があります。
カビの特性を知らずにふき取ってしまうと、かえってカビの範囲を広げてしまったり、本を傷つけてしまうことにもなりかねません。
特に、ウェットティッシュなどで水拭きしてしまうと、紙が痛むだけでなく、カビが繁殖する原因となる水分を与えることになってしまいます。
【絶対ダメ】市販のカビ取り剤をスプレーする
スーパーやホームセンターには、さまざまなカビ取り剤が並んでいます。
でもスプレー式のカビ取り剤を本に吹き付けてしまうと、紙を痛めるだけでなく、漂白作用で印字が消えてしまう恐れがあります。
本に生えたカビは、市販のカビ取り剤をスプレーしてもうまく除去できないんです。
本に生えたカビを取り除く方法
米図書館協会(ALA)によると、本にカビが生えたときは、
- ポリ袋に入れて冷凍する
- アルコールを使ってカビをこすり落とす
という順番でカビを取り除くのが良いとされています。
今回は、
- ポリ袋に入れて冷凍する
- エタノールを使ってカビをこすり落とす
- 天日干しする
- やすりがけする
という方法を紹介します。
ポリ袋に入れて冷凍する
最初にやるべきことは、カビの生えた本を本棚から取り出して隔離すること。
カビの胞子が飛ばないように、ポリ袋に入れて移動させましょう。
可能であれば、カビが繁殖するのを防ぐために、冷凍庫で冷凍します。
エタノールを使ってカビをこすり落とす
- 消毒用エタノール
- 無水エタノール
- 脱脂綿や不要な布
を用意します。
まずは脱脂綿に消毒用エタノールを含ませて、本の表紙と天地を拭きましょう。
表紙がきれいになったら、新しい脱脂綿に無水エタノールを含ませて、中の紙に生えたカビを拭き取ります。
- 表紙や天地を拭く際は「消毒用エタノール」
- 本の中の紙を拭く際は「無水エタノール」
という選択を間違えないよう、注意します。
天日干しする
カビをこすり落としたら、天日干しで湿気を完全に飛ばします。
直射日光の当たらない風通しの良い場所に、本を立てて軽く広げておきます。
天日干しする時間は、5~6時間程度が理想です。
やすりがけする
本の天地や側面は、カビのえさとなる手垢や汚れが付きやすい場所。
カビの再発生を防ぐためにも、目の細かい紙やすりで丁寧にこすっておくのがおすすめです。
本にカビを再発させないための防止策
まずは本棚を掃除
本にカビが発生してしまった場合は、胞子が周辺に飛んでしまっている可能性があります。
そのため、まずは本棚を掃除しましょう。
消毒用エタノールを使って、本棚をきれいに拭き上げます。
カビのエサとなるほこりを除去できれば、カビは繁殖できなくなります。
風通しを良くする
本にカビが生えるということは、部屋の空気の流れが悪いのが原因かもしれません。
窓を開けてこまめに換気したり、扇風機を回して湿気を逃したりしましょう。
梅雨時期や結露が気になる時期は、除湿器を使うのもおすすめです。
本棚と壁の間にすき間を作る
本棚と壁の間が詰まっていると、湿気が逃げにくくなります。
ホコリも溜まりやすく、掃除がしにくいので、カビが発生しやすくなってしまいます。
そのため、本棚と壁の間は5センチから10センチほど開けておくのがおすすめ。
空気の循環がよくなり、カビが発生しにくくなります。
さいごに
長い間本棚にしまっていた本を手に取ったら、なんだかカビ臭いしホコリだらけになっていた、なんてことはありませんか?
紙は湿気や手垢などの汚れに弱いため、放っておくとカビが発生してしまうことがあります。
本にカビが生えてしまうと、徐々にページが痛んではずれ、バラバラになってしまうことも。
また、1冊の本にカビが生えたら最後、それを取り除かない限り、本棚に並んでいるほかの本にも広がってしまいます。
でも安心してください。
本に生えたカビは、自分で簡単に除去することができます。
本に生えたカビを除去して、カビの再発防止策に取り組んでおけば、大切な本をいつまでもきれいな状態で保管できておすすめですよ。
それじゃ、またね。
コメントを投稿するにはログインしてください。