こんにちは、いちもくです。
「うちの子に限っていじめられるはずがない」
そう思っていませんか?
しかし、現実は残酷です。
文部科学省の調査によると、令和3年度に認知したいじめ件数はなんと61万件以上。
これは、クラスに2~3人はいじめられている子が存在するという計算になります。
そして、夏休み明けの2学期は、いじめがエスカレートしやすい危険な時期。
夏休み中に環境や人間関係の変化が起こり、子どもたちのストレスが増大するからです。
もし、あなたのお子さんが、
- 元気がなくなり、笑顔が減った
- 学校に行きたがらない
- ちょっとしたことで怒りっぽくなった
と感じたら、それはいじめられているサインかもしれません。
本書『子どもを救う・守る・死なせない必須教科書 「いじめ」は2学期からひどくなる!』は、著者自身が経験した壮絶ないじめと、我が子をいじめの地獄から救い出した体験をもとに書かれた、まさに「いじめ解決のためのバイブル」ともいえる一冊です。
この本を読めば、いじめを見抜き、子どもを守り、そして解決するための具体的な方法が分かります。
本書の要点
1. いじめの実態とその深刻さ
いじめは、ただの「からかい」や「遊び」ではなく、子どもたちの心や身体に深刻な傷を与える行為です。
著者は自らの経験を通して、いじめがどれほど残酷であり、命に関わる問題であるかを伝えます。
2. いじめを見逃さないための「無言のサイン」に気づく方法
いじめられている子どもたちは、多くの場合、直接「いじめられている」と口に出さず、「無言のサイン」で助けを求めています。
本書では、そのサインに気づき、子どもたちを守るための知識が詳しく解説されています。
3. いじめ解決のための具体的なアプローチ
本書には、著者が実際に行ったいじめ解決の手法が紹介されています。
子どもをいじめから守るための行動や対策について、学校や親ができる具体的な方法が示されています。
『いじめ』は2学期からひどくなる!の必読ポイント
いじめの実態とその深刻さ
本書は、いじめの現実を非常にリアルに描写しています。
著者自身が子どものころに経験したいじめ、そして著者の子どもが体験した過酷な状況を通して、いじめがどれだけ子どもにとって残酷であり、時には命にかかわる問題であるかを強調しています。
いじめは、肉体的な暴力や精神的な攻撃だけでなく、孤立や無視といった形でも子どもの心に大きな傷を残すことが多く、その影響は長年にわたって続くことがあります。
特に2学期は、クラス替えや新たな環境に慣れてきた時期でもあり、集団内での力関係や人間関係が固定化されるため、いじめが深刻化しやすいとされています。
著者は「いじめは決して個人的な問題ではなく、社会全体で向き合うべき問題である」と強調しており、いじめの実態を理解することが解決への第一歩であると述べています。
いじめを見逃さないための「無言のサイン」に気づく方法
本書で特に重視されているのが、「無言のサイン」に気づくための方法です。
いじめられている子どもたちは、自分がいじめられていることを親や教師に伝えることが難しい場合が多くあります。
理由としては、「大人に伝えることでさらにいじめが酷くなるのでは」という恐れや、「自分が悪いのかもしれない」という自己否定的な感情が含まれています。
このような状況に対応するため、本書ではいじめられている子どもが見せる「無言のサイン」について詳しく解説しています。
たとえば、以下のような行動が挙げられます。
- 学校や部活動への行きたがらない様子
- 家庭内での無口や食欲不振
- 不自然に物が壊れる、なくなる
- 笑顔が少なくなる、家族とのコミュニケーションが減少する
こうしたサインを見逃さず、適切に対応するためには、日常的に子どもの行動を注意深く観察することが大切です。
また、親や教師が「いじめは自分には関係ない」と思い込むのではなく、子どもが発する些細な変化にも敏感であるべきだと、著者は強調しています。
いじめ解決のための具体的なアプローチ
本書の最大の魅力は、いじめ解決のための具体的なアプローチが数多く紹介されている点です。
著者は、実際にいじめ問題に直面した際にどのような行動を取るべきかについて、明確な指針を提供しています。
たとえば、次のような方法が紹介されています。
証拠を集める
いじめが発生していると感じた場合には、子どもが記録した日記やメール、メモなど、可能な限り証拠を集めることが重要です。
証拠があれば、学校や関係機関に訴える際にも有効です。
学校との連携
いじめ解決のためには、学校と協力することが重要です。
本書では、親が学校とどのように連携を取るべきか、具体的な対話方法についても示しています。
学校側がいじめの事実に気づき、適切な対応をするようにサポートするための手法が詳しく説明されています。
専門機関への相談
もしも学校での対応に限界があると感じた場合には、専門機関や第三者の支援を受けることも検討すべきです。
著者は、自身の経験から、専門家に相談することで解決の糸口が見えることが多いと述べており、頼れるリソースを積極的に活用することの重要性を伝えています。
さいごに
『子どもを救う・守る・死なせない必須教科書 『いじめ』は2学期からひどくなる!』は、いじめという深刻な社会問題に対し、具体的かつ実践的な視点から解決策を提供する貴重な一冊です。
著者が自らの経験をもとにした解決策は、非常に現実味があり、いじめの実態と向き合うための有益な知識が詰まっています。
いじめに苦しむ子どもたちにとって、救いの手を差し伸べるためには、親や教師がこの問題に対する理解を深め、迅速かつ適切に対応することが求められます。
本書は、いじめ問題に真剣に取り組みたい人々にとって、必読の書籍であるといえます。
本書を読めば、いじめから子どもたちを守るための知識を得ることができ、いじめが起こりうる現場での具体的な対応策を学ぶことで、多くの子どもたちを救う力を持つことができるようになりますよ。
それじゃ、またね。
コメントを投稿するにはログインしてください。