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【書評】メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問

メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
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こんにちは、いちもくです。

僕たちは普段、事実をありのままに見ているようで、無意識のうちに自己中心的なバイアスをかけてしまっていると思いませんか?

たとえば、

  • 「貸した金」はいつまでも覚えているが、「借りた金」はすぐ忘れてしまう
  • 「今の若い人」は便りなく見えてしまう
  • 「上司の短所」はいくらでも挙げられるが、自分は「良い上司」だと思っている

といったように。

これらのほとんどは、大抵は自分勝手な思い込みです。

1つ上の視点から自らを客観視できれば、今まで見えていなかったこと・気づいていなかったことを発見できることが多いもの。

山の頂上から眺めるとスーッと視界がひらくかのように、本来の目的や解決策を見つけるために役立つのが「メタ思考」です。

メタ思考を身につければ、物事を1つ上の視点から考えることが可能。

そうは言っても、メタ思考を実践するのは容易ではありません。

自分自身を「幽体離脱して上から見る」というメタ認知ができている人は、そう多くはいないでしょう。

そんなメタ思考力をトレーニングするのに最適な本が「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問」です。

メタ思考力を鍛えるための例題が34問用意されており、考えながら読み進められるのが魅力の1冊。

今回は、そんな「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問」の必読ポイントを詳しく解説していきます。

 

「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問」の必読ポイント

メタ思考とは?

メタ思考とは

メタ思考とは、物事を1つ上の視点から考えることです。

メタとは、「高次の」という意味。

自分の認知をメタ思考することは、メタ認知と言います。

物事を1つ上の視点から考えることで

  • 成長するための「気づき」を得られる
  • 思い込みや思考の癖、視野の狭さから脱却できる
  • 創造的な発想ができるようになる

といったことが期待できます。

メタ思考を身につけることで、ビジネスの生産性を上げることができるだけでなく、ストレスの少ない人間関係を実現することも可能。

あなたの人生が、今よりもっと輝き始めること間違いありません。

 

「無知の知」を実践することで、メタ思考は始まる

古代ギリシャのソクラテスは、「無知の知」という概念を唱えたと言われています。

無知の知とは、自分が知らないことや、知識がないということを自覚することです。

この「無知の知」が理解できない人は、メタ思考を身につけたいとは思わないはず。

無知の知が理解できる人は、何か理解できないことや自分の価値観に反する事象に遭遇した場合、「相手がおかしい」と思うのではなく、「何か自分の理解できない世界がある」と考えるものです。

別な言い方をすれば、

「相手を変えようとする」

のではなく、

「自分を変えようとする」

ということ。

メタ思考をするためには、無知の知に気づいて、自分自身の思い込みから脱却する必要があります。

 

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「Why型思考」でメタ思考力を鍛える

Why型思考

メタ思考力を鍛えるための具体的な方法の1つ目が、Why型思考です。

やり方はとっても簡単。

「なぜ?」と問いかけることで、上位の目的に気づくことができるという方法です。

たとえば、あなたが上司から

「ドローンについて調べて報告してほしい」

と言われたとします。

あなたなら、次にどのようなアクションを取りますか?

考えられるアクションとして

  • インターネットで検索する
  • ドローンに詳しそうな人に聞いてみる
  • 関連書籍を買う

といったものが挙げられるでしょう。

考えられるさまざまなアクションを大きく2つに分類すると、

  • 具体性・実行重視のHow志向
  • 目的重視のWhy志向

に分けられます。

具体性・実行重視のHow志向とは、「ドローンについて調べる」という依頼事項を、どうやって「具体的に」「実行するか」というアクションです。

  • アメリカの導入事例をネットで調べる
  • 海外の入門書の電子書籍を読む
  • 試しに安いドローンを自分で購入してみる

といったこと。

そして目的重視のWhy志向とは、「なぜドローンについて調べる必要があるのか?」と、問題そのものに一度疑問を呈して、目的を確認するためのアクションです。

  • 「その調査結果を何に使うのか」を依頼主に確認する
  • 調査目的が何なのかの仮説を立てる

といったことです。

メタ思考に近いのは、目的重視のWHy思考。

問題解決におけるメタ思考とは、いきなり問題を解き始めるのではなく、まず「問題そのものについて」考えることを意味するのです。

相手の目的が分からなければ、目的に叶ったアウトプットを出すことはできません。

 

「アナロジー思考」でメタ思考力を鍛える

アナロジー思考

アナロジーとは、「類似のものから推論する」ことです。

つまり、似ているものから「借りてくる」ということ。

アナロジー思考の根本にあるのは、抽象化の考え方です。

抽象かとは、具体的なものの中から共通点を見つけて一般化すること。

たとえば、「サッカー、野球、新体操、水泳」の具体を抽象化すると「スポーツ」となります。

一見すると異なるものでも、共通する部分を見つけることで新しいものが生み出せます。

アナロジーのプロセスは、抽象化と具体化の組み合わせ。

これによって複数の事象に共通点を見いだせれば、過去の経験や知識とを結びつけて、新しい分野における知見を得ることができます。

たとえば、食べたことのない料理を目の前にしても、僕たちはある程度その味を予想することができます。

初めての人と会話をしているときでも、顔の表情や声のトーンなど、さまざまな兆候からその人の喜怒哀楽を読み取ることができるのです。

このアナロジー思考力を鍛えることによって、

  • 現状にとらわれない新し発想ができるようになる
  • 「たとえ話」による抽象化を活用すれば、新しい概念を理解できるようになる
  • 複雑な事象を他者に簡単に説明できるようになる

といったことができるようになります。

アナロジーを習得するのに役立つのが、日本古来の言葉遊び「謎かけ」です。

たとえば、

「相撲」と掛けて「花見」と解く。その心は?

答えは、

「せきとり(関取・席取り)」が必要。

このプロセスは、共通点を探すというアナロジーの思考回路と同じです。

「相撲」と「花見」が、一見何のつながりもない別のもの同士に見えますが、「せきとり」という共通点を持っていることに気づけます。

アイデアの豊富さというのは、いかに新しいアイデアを異なる世界から借りてくるかに依存しています。

陳腐なアイデアしか出てこない人は、狭い世界や業界の中、あるいは既にヒットしている類似商品から発送しているのが原因かもしれません。

なるべく目を遠くに向け、目に見えないものの類似性を探すことで、斬新なアイデアが出やすくなります。

 

さいごに

僕たちは普段、事実をありのままに見ているようで、無意識のうちに自己中心的なバイアスをかけてしまっていると思いませんか?

たとえば、

  • 「貸した金」はいつまでも覚えているが、「借りた金」はすぐ忘れてしまう
  • 「今の若い人」は便りなく見えてしまう
  • 「上司の短所」はいくらでも挙げられるが、自分は「良い上司」だと思っている

といったように。

これらのほとんどは、大抵は自分勝手な思い込みです。

1つ上の視点から自らを客観視できれば、今まで見えていなかったこと・気づいていなかったことを発見できることが多いもの。

山の頂上から眺めるとスーッと視界がひらくかのように、本来の目的や解決策を見つけるために役立つのが「メタ思考」です。

メタ思考を身につければ、物事を1つ上の視点から考えることが可能。

そうは言っても、メタ思考を実践するのは容易ではありません。

自分自身を「幽体離脱して上から見る」というメタ認知ができている人は、そう多くはいないでしょう。

そんなメタ思考力をトレーニングするのに最適な本が「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問」です。

メタ思考力を鍛えるための例題が34問用意されており、考えながら読み進められるのが魅力の本ですよ。

それじゃ、またね。

 

 

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