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【書評】まんが 超訳「論語と算盤」

こんにちは、いちもくです。

幕末から明治・大正・昭和の時代を生き抜いた実業家・渋沢栄一。

彼の著書「論語と算盤」は、多くの経営者や政治家が「教養本」としておすすめしている名著です。

渋沢栄一という名前を聞いたことはあっても、「論語と算盤」を読んだことがあるという人は少ないはず。

そんな人におすすめなのが、『まんが 超訳「論語と算盤」』です。

本書は「論語と算盤」の設定を現代に置き換えたもの。

逆境に陥った会社員が、現代の渋沢栄一に「論語と算盤」を学んで成長していくという物語です。

漫画なので、分かりやすくて読みやすいのが魅力の1冊。

今回は、そんな『まんが 超訳「論語と算盤」』の必読ポイントを詳しく紹介していきます。

 

『まんが 超訳「論語と算盤」』のストーリー

主人公は、「月間経文」の編集者・鈴木孝。

鈴木隆引用:まんが 超訳「論語と算盤」

担当する雑誌の発行部数は、年々落ち続ける一方でした。

なんとか雑誌を立て直す企画を考えようと、苦悩する毎日を送っています。

立て直し引用:まんが 超訳「論語と算盤」

そんなある日、孝は渋沢資料館を訪れました。

渋沢資料館引用:まんが 超訳「論語と算盤」

渋沢資料館とは、社会貢献と経済活動の両輪を回し、大成功した渋沢栄一の資料館のこと。

孝は資料館で、近代日本の礎を作ったと言っても過言ではない、渋沢栄一の考え方の基盤をまとめた本「論語と算盤」に出会います。

論語と算盤引用:まんが 超訳「論語と算盤」

渋沢資料館の敷地内で、「論語と算盤」を読みふける孝。

そんな孝に声をかけてきたのは、なんと上場企業をはじめ、100社以上の大株主として日本一有名な個人投資家・吉田和平氏でした。

吉田和平引用:まんが 超訳「論語と算盤」

「論語と算盤」そして「吉田和平氏」との出会いがきっかけで、孝の運命は徐々に変わりはじめます。

果たして孝は、低迷し続ける雑誌を立て直すことができるのでしょうか?

 

『まんが 超訳「論語と算盤」』の必読ポイント

本書の構成は

第1章 僕の「本分」って何だろう -処世と信条-

第2章 大きな志と小さな志 -立志と学問-

第3章 「智、情、意」3つのバランス -常識と習慣-

第4章 できることをコツコツと -仁義と富貴-

第5章 「ワクワクすること」の強さ -理想と迷信-

第6章 「行動」を通して自分を磨く -人格と修養-

第7章 私利私欲より社会の利益 -算盤と権利-

第8章 「武士道」で「信用」を得る -実業と士道-

第9章 不安な時期にこそすべきこと -教育と情誼-

第10章 人事を尽くして天命を待つ -成敗と運命-

となっています。

今回は、この中でも特に読んでもらいたい、前半部分の

第1章 僕の「本分」って何だろう -処世と信条-

第2章 大きな志と小さな志 -立志と学問-

第3章 「智、情、意」3つのバランス -常識と習慣-

第4章 できることをコツコツと -仁義と富貴-

第5章 「ワクワクすること」の強さ -理想と迷信-

について紹介していきます。

 

【処世と信条】僕の「本分」って何だろう?

蟹

渋沢栄一は

  • 「自己の本分」だと覚悟を決めること
  • 「身の丈」を守るということ

の2つを蟹にたとえて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るという主義で、渋沢の分を守るということを心がけておる

と語っています。

これは、自分の力を過信して行動するな、という意味。

進むことばかりに気を取られていると、足元を見失って大きな問題を引き起こしてしまうことがあります。

自分の仕事というものは、蟹が甲羅に似せて掘った穴のようなもの。

ときに仕事を断る勇気も大切です。

それが「分をわきまえる」という姿勢です。

そうは言っても、新しい仕事に全く挑戦しないという姿勢では、成長に繋がりません。

蟹は脱皮する生き物。

自分の成長に合わせて古い殻を捨て、新しい殻で自分を守ります。

つまり、分とは一定しているものではなく、常に成長するものなのです。

 

【立志と学問】大きな志と小さな志

志

「論語と算盤」に

大なる立志と小さい立志と矛盾するようなことがあってはならぬ。

という一文があります。

生きていく上で、人生の目標という大きな志と、毎日の行動という小さな志の両方が必要。

同時に、この両者が矛盾しないように一致させることが大切です。

そもそも、どうやって志を立てれば良いのでしょうか?

まずは最初に、自分の長所と短所をしっかりと分析して明確にする必要があります。

そして自分が最も得意なことで、目標や志を決めます。

次に、自分が今いる環境が、自分の志を実現しやすいかどうかを判断するのも大切です。

 

【常識と習慣】「智、情、意」3つのバランス

バランス

渋沢栄一は、

「智、情、意(知恵・情愛・意思)」の3つがそれぞれバランスを保って、均等に成長したものが完全な常識である。

と説いています。

  • 完全な人
  • 完璧な人

とは、偉い人とは違います。

人間に

という3つの要素があるとするならば、いずれか1つだけ優れているだけではいけないのです。

大切なのは、3つの要素のバランス。

智、情、意のバランスが取れた人のことを、渋沢栄一は

  • 完全な人
  • 完璧な人

と呼んでいるのです。

 

【仁義と富貴】できることをコツコツと

できること
  • 徳や仁義を守ること
  • 自分の利益を追求すること

を両立することは、なかなか難しいもの。

しかし渋沢栄一は

富みながらかつ仁義を行い得る例は沢山にある。

と断言しています。

ビジネスで成功してお金を持っている人たちは、事業や商売を通じて、世の中の多くの人たちに喜ばれる何かをすることで富を得ています。

  • 自分だけが儲かればいい
  • 社会や他人はどうでもいい

という態度をとる人は、短期的には成功しても、長期的に成功をし続けるのは難しいでしょう。

自分が得たお金を、自分や社会にどう使っていくのかを考えることが重要。

お金をうまく循環させることができれば、どんどん社会は豊かになります。

 

【理想と迷信】「ワクワクすること」の強さ

ワクワク

与えられた仕事をただ機械のようにこなすだけでは、ワクワクすることはありません。

その業務に対して面白さや楽しさを見つけることで、驚くべき力を発揮できるようになります。

それができれば、そう遠くない未来に志や理想を叶えることができるでしょう。

 

さいごに

幕末から明治・大正・昭和の時代を生き抜いた実業家・渋沢栄一。

彼の著書「論語と算盤」は、多くの経営者や政治家が「教養本」としておすすめしている名著です。

渋沢栄一という名前を聞いたことはあっても、「論語と算盤」を読んだことがあるという人は少ないはず。

そんな人におすすめなのが、『まんが 超訳「論語と算盤」』です。

本書は「論語と算盤」の設定を現代に置き換えたもの。

逆境に陥った会社員が、現代の渋沢栄一に「論語と算盤」を学んで成長していくという物語です。

漫画なので、分かりやすくて読みやすい、おすすめの1冊ですよ。

それじゃ、またね。

 

 

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