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ユダヤ人成功の秘訣「タルムード」の教えを、どこよりもわかりやすく解説

タルムード
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こんにちは、いちもくです。

ユダヤ人と聞くと、あなたはどんなイメージを抱きますか?

ユダヤ人は、地球上に約1,500万人しか存在していません。

地球の人口の、わずか0.2%です。

それにもかかわらず、歴代のノーベル賞受賞者の4割はユダヤ人が占め、さらに世界のお金持ちの35%を占めていると言われています。

アインシュタイン、ピカソ、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジなど、有名な科学者や芸術家、富豪にユダヤ人が多いのをご存じの人も多いはず。

なぜこれほどまでに、優秀な人材を輩出できるのでしょうか?

その理由は、ユダヤ人が幼い頃から学び親しんできた「タルムード」にあるのかもしれません。

今回は、そんなユダヤ人とタルムードの関係について詳しく解説していきます。

 

ユダヤ人は「ラビ」から指導を受ける

ラビ

多くのユダヤ人は、幼い頃からたくさんの本を読んでいます。

なかでも重要なのが、聖書。

ほかにもユダヤ教に関する本を数多く読み、ユダヤ人としてのアイデンティティを確立していきます。

ユダヤ人にとって、神様を信じるということは当たり前のこと。

神様を信じた上で、神様の教えをどのように実践していくかが重要なのです。

神様の教えを守りながら、正しい行動を実践するために欠かせないのが「ラビ」という存在です。

「ラビ」とはユダヤ教社会における宗教的指導者のこと。

ユダヤ人は聖書を読み、その意味を「ラビ」の指導を受けながら学び実践していくのです。

 

ユダヤ人と「聖書」「ミシュナ」「ミツヴァ」「タルムード」

ユダヤ人

ユダヤ教の格言に

5歳で聖書に触れ

10歳でミシュナを学ぶ

13歳でミツヴァに従い

15歳でタルムードに学び

18歳で結婚する

というものがあります。

「ミシュナ」とは、西暦200年頃に編纂された、ユダヤ教の口伝律法集のことです。

口伝律法集とは、昔から口伝えで教ええられてきた内容を、書物としてまとめたもの。

聖書の教えを補うように、口頭で伝えられてきた教えをまとめたものが「ミシュナ」です。

この「ミシュナ」には、神様とユダヤ人の関係といった宗教的な教えをはじめ、ユダヤ人とはどうあるべきかといった社会一般のルールなどが記載されています。

次に「ミツヴァ」ですが、これは戒律という意味が込められています。

「聖書」を学び、「ミシュナ」を学んだら、13歳からはユダヤ教の戒律に従いながら行動しなさい、ということです。

ちなみにユダヤ教における成人は、男子が13歳、女子が12歳となっています。

戒律を守ることのできる年齢が、ユダヤ教における成人年齢。

結婚できる年齢や、選挙権が得られる年齢はまた別です。

あくまでも、戒律を守ることができるかどうか。

つまり、分別がついて、自分の言動に責任を持てる年齢に達しているかどうかという意味での成人なんです。

そして15歳になると、いよいよ「タルムード」を学ぶことになります。

  • 聖書を読める
  • ミシュナを読める
  • ミツヴァに従って行動できる

というのは、いわば人間としての基礎を身に付けたということ。

タルムードは、応用編です。

タルムードを学ぶことによって、ユダヤ人としての感性や思考方法を学んでいきます。

つまり、ユダヤ人が長年大切にしてきたものがギュッと詰まっているのが、このタルムードなんです。

 

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タルムードの内容

タルムード

タルムードには「教え」が書いてあるだけではありません。

そこには「議論」が書かれています。

  • 日常生活
  • 仕事
  • 教育
  • 家庭
  • 恋愛
  • 死生観

など、あらゆる事柄についての規範と、それらに関して数万人のラビたちが何百年にもわたって議論してきた内容がまとめられています。

タルムードは、ユダヤ人5,000年の歴史をまとめ、12,000ページ以上の書物を編纂した、ユダヤ教の集大成と言える聖典なのです。

しかし、タルムードが編纂された当時は、ユダヤ教の教えを文字にすることにラビたちから強い反対がありました。

その理由は、文字にすることで本当に大切な部分が伝わらなくなってしまう可能性があるから。

すなわちタルムードは、ただ読むだけでは意味がなく、必ず口伝でもその解釈を学ぶ必要があるのです。

だからユダヤ人は、タルムードを読むだけではなく、ラビたちから解釈を学び、その上でさらに自分なりの視点で教えを解読していきます。

タルムードを学ぶには、自分の頭で考えて、自分なりの答えを持つことが要求されるのです。

 

「ヘブライ」の意味

ヘブライ

もともとユダヤ人は「ヘブライ人」と呼ばれていました。

「ヘブライ」という言葉には、

  • 相対する
  • もう一方に立つ

という意味があります。

つまり、ユダヤ人はさまざまな角度から物事を見て、独自の解釈ができるよう教育されてきた民族なのです。

そんなユダヤ人の教育に欠かせないのが、タルムード。

ユダヤ人がタルムードを前に集まれば、そこでは常に熱い議論が交わされると考えておいて間違い無いでしょう。

貪欲に先人たちの知識を身につけようと、努力するからこそ成長があるのです。

 

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タルムードのエピソード「母鳥と3羽のヒナ」

母鳥の3羽のヒナ

ある日、大嵐に見舞われてしまった鳥の巣。

巣が崩壊してしまいそうになったので、母鳥は3羽のヒナたちを避難させようと、海を渡る決心をしました。

でも母鳥は、一度に3羽のヒナを運ぶことができません。

1羽ずつ咥えて飛ぶことにしました。

最初の1羽を運びながら、母鳥はヒナに尋ねました。

「お母さんは、命懸けであなたを助けようとしているわ。その見返りに、あなたは何をしてくれるかしら?」

するとヒナは答えます。

「お母さん、今はそんなことを考えている余裕はありません。まずはとにかく、安全な場所まで運んでくれませんか?」

その答えを聞いた母鳥は失望し、ヒナを海に落としてしまいました。

母鳥は巣へ戻ると、2番目のヒナを運びながら、同じことを尋ねてみました。

すると2番目のヒナは

「お母さんが私を助けてくれて、無事に成長できたら、やがて年老いたお母さんのために、毎日食べ物を運んで恩返しをしようと思います」

その答えを聞いた母鳥は、またも失望してヒナを海に落としてしまいました。

母鳥は巣へ戻り、最後のヒナを運びながら、やはり同じことを尋ねてみます。

すると、

「私はお母さんが今回してくれたことを、必ず自分の子供にもしようと思います」

と答えました。

これを聞いた母鳥は満足し、最後のヒナを海の向こうまで運び届けたのでした。

 

親の愛に報いるためには、親孝行するのが正しいとは限りません。

親の愛は返せませんが、誰かに愛情を注ぐことで報いることができます。

我が子に限らず、ほかの誰かに愛を注ぐことで、世の中は今よりもっと愛に溢れたものになるのかもしれません。

 

さいごに

ユダヤ人と聞くと、あなたはどんなイメージを抱きますか?

ユダヤ人は、地球上に約1,500万人しか存在していません。

地球の人口の、わずか0.2%です。

それにもかかわらず、歴代のノーベル賞受賞者の4割はユダヤ人が占め、さらに世界のお金持ちの35%を占めていると言われています。

アインシュタイン、ピカソ、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジなど、有名な科学者や芸術家、富豪にユダヤ人が多いのをご存じの人も多いはず。

なぜこれほどまでに、優秀な人材を輩出できるのでしょうか?

その理由は、ユダヤ人が幼い頃から学び親しんできた「タルムード」にあるのかもしれません。

タルムードを学んで実践すれば、あなたの人生が今よりもっと豊かになること間違いありませんよ。

それじゃ、またね。

 

 

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