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【人情味あふれる魅力的な登場人物満載】佐伯泰英先生のおすすめ時代小説6選

佐伯泰英
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こんにちは、いちもくです。

人間味あふれる作風が魅力の、佐伯泰英先生の作品。

大人気の「密命」シリーズや「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズなど、時代小説が大ヒットしています。

さらに写真家としても活躍するなど、マルチな才能を発揮中。

今回は、そんな佐伯泰英先生の作品の中から、まずは最初に読んでもらいたいおすすめ作品を紹介します。

 

佐伯泰英作品の魅力

佐伯 泰英(さえき やすひで)先生は、福岡県出身の1942年生まれ。

1971年から1974年までスペインに滞在した経験をもとに、

『闘牛士エル・コルドベス 1969年の叛乱』

『闘牛はなぜ殺されるか』

『ゲルニカに死す』

といった作品を次々と発表します。

初期の作品は、スペインや南米を舞台にしたものがほとんど。

日本人にはなじみの薄い地域を舞台にしたせいか、なかなか思うように小説が売れなかったそうです。

そんなときに編集者から

「時代小説か官能小説を執筆してはどうか」

と勧められたのがきっかけで、時代小説へと転身します。

1999年に発表した時代小説『瑠璃の寺』を皮切りに、『密命』シリーズや『秘剣』シリーズなど、次々とヒット作を連発。

当時は20日に文庫本1冊を書き下ろすほどのハイペースで執筆を続けており、「月刊佐伯」の異名をとるほどでした。

そんな佐伯作品の魅力は、リアリティ溢れる迫力満載の剣戟シーンと、登場人物の人情味に溢れたやり取りとのギャップ。

新作は次々と発表されるので、常に最新作を楽しめるのも大きな魅力です。

 

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陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙1

NHKでドラマ化もされた、大ヒット作品。

主人公は、春先の縁側で日向ぼっこしている猫のような居眠り剣法の使い手・坂崎磐音。

藩内騒動がもとで自藩を離れ、江戸深川六間堀で浪々の日々を送っていました。

そんな磐音の周囲に集まる人たちは、個性的で人情味あふれる人ばかり。

ある日、磐音はふとした縁で両替商の用心棒を引き受けるのですが、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまいます。

この『陽炎ノ辻』は、『居眠り磐音江戸双紙シリーズ』の記念すべき1巻目の作品。

読みやすい文体なので、一気に読み進めることができます。

 

寒雷ノ坂─ 居眠り磐音江戸双紙2

『陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙』の続編。

『居眠り磐音江戸双紙』シリーズは、各巻ごとに話が完結しているので、1巻から読まなくても面白いんです。

江戸深川六間堀、金兵衛長屋で浪々の日々を送る坂崎磐音は、直心影流の達人。

でも依然として、相も変わらぬ貧乏暮らしを続けています。

仕事の口を求めて奔走する磐音に、暇乞いをした豊後関前藩との予期せぬ関わりが生じることに。

初期の作品には、その後のストーリーにつながる伏線がたくさんちりばめられています。

 

御鑓拝借 酔いどれ小籐次(一)決定版

豊後国森藩から奉公を解かれ、浪々の身となった赤目小籐次、49歳。

江戸時代の平均寿命は45歳程度と言われているので、当時としてはかなりの高齢の主人公ということになります。

そんな彼には、胸に秘する決意がありました。

旧主・久留島通嘉の受けた恥辱をすすぐこと。

相手は大名四藩。

備中次直二尺一寸三分を手に、小籐次独りの闘いが今、幕を開けます。

 

密命〈巻之一〉見参!寒月霞斬り

六万冊の蔵書を誇る豊後相良藩に、切支丹本所持の嫌疑がかけられました。

時あたかも五代将軍綱吉が没した直後。

新将軍宣下までに、大名の粛清を行なうのが幕府の常套手段でした。

藩主から密命を帯びた直心影流の達人金杉惣三郎は、江戸に潜入し切支丹本究明に当たります。

本作品が、佐伯泰英先生初の時代小説。

義理人情、恋、陰謀、剣豪の活躍と、さまざまな要素が盛り込まれたストーリーがテンポよく繰り広げられています。

 

流離 吉原裏同心

安永五年、豊後岡藩の馬廻役神守幹次郎は、納戸頭の妻汀女と逐電します。

幼馴染みの二人は追っ手を避け、当てのない流浪の旅を続けることに。

やがて江戸に出た幹次郎は、吉原遊郭・四郎兵衛会所の名主に剣の腕を買われ、用心棒となります。

ある日、彼は遊女が読んだ俳句から、吉原炎上を企む無頼集団(ごろつき)を突き止めます。

その裏には、心中事件に纏わる悲劇が見え隠れしていました。

全25巻となる、長編シリーズの第1作目。

『吉原裏同心』シリーズを楽しむ上で、まず最初に読んでおきたい1冊です。

 

橘花の仇 鎌倉河岸捕物控

江戸鎌倉河岸にある酒問屋の看板娘・しほ。

ある日、武州浪人であり唯一の肉親である父が斬殺されるという事件が起きます。

相手の御家人は特にお咎めなしとなった上、事件の原因となった橘の鉢を売り物に商売を始めると聞いたしほは、無念の思いを募らせるのでした。

しほを慕う政次、亮吉、彦四郎や、金座裏の岡っ引き宗五郎親分との人情味あふれる交流を通じて、江戸の町に繰り広げられる事件の数々を描く連作時代長篇。

江戸の下町の人情味あふれる生活感を、リアルに味わえる傑作小説です。

 

さいごに

人間味あふれる作風が魅力の、佐伯泰英先生の作品。

『居眠り磐音江戸双紙』シリーズは、2007年にNHKでドラマ放映されました。

2008年にはテレビ東京で『密命 寒月霞斬り』、NHKでも『陽炎の辻』の続編がドラマ化されます。

『鎌倉河岸捕物控』シリーズは、2010年にNHKでドラマ化。

そして『居眠り磐音 江戸双紙』は、A-ZEROで漫画化されました。

そんな佐伯泰英先生の作品は、迫力満載の剣戟シーンや、人情味に溢れた登場人物たちのやりとりが非常に魅力的。

一度読み始めると、次々と続編が読みたくなる不思議な魅力に溢れていますよ。

それじゃ、またね。

 

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