面白いおすすめの福澤徹三作品10選|登場人物のリアリティさと余韻の残る、じわじわ来る恐怖が魅力的な骨太小説

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やあ、いちもくだよ。

僕は小説が好きで毎日本を読んでいるんだけど、面白い小説と出会ったら、その作家の作品を続けて読むことが多いんだ。

最近読んでいるのが、福澤徹三先生の作品。

漫画やドラマにもなった『侠飯』の原作小説を書いた方なんだ。

『侠飯』は、読後爽やかな余韻が残る小説だけど、恐怖の余韻が残るホラー作品やアウトロー作品も数多く執筆されているんだ。

福澤徹三先生の作品は、読み始めると止まらなくなると思うよ。

 

福澤徹三作品の魅力

福澤徹三先生は、福岡県出身の1962年生まれ。

高校卒業後は、水商売や日雇い肉体労働、飛び込み営業、アパレル、飲食店店員など、様々な職業を経験されたんだ。

その後、デザイナー兼コピーライターとなり、広告代理店勤務や専門学校の講師などを経て、作家デビューを果たすんだ。

2000年に『幻日』(文庫化の際、『再生ボタン』に改題)でデビューし、その後ホラー小説やアウトロー小説を執筆。

数々の文芸賞を受賞する、人気作家となるんだ。

福澤徹三先生の作品は、人物描写が細やかなのが特徴。

読み進めるうちにどんどん人物像が明確になってきて、人間味あふれるキャラクターをリアルに感じる事ができるんだ。

 

面白いおすすめの福澤徹三作品10選

白日の鴉

あらすじ

製薬会社のMR・友永孝は、見知らぬ男女から電車内での痴漢の疑いをかけられて駅から逃走するが、駅前交番の新人巡査・新田真人に逮捕される。

友永は無実を訴えるが、聞き入れられず留置場へ。

後日、真人は被害者の女子大生と目撃者の中年男に疑いを抱き、老弁護士・五味陣介に協力を求めるが、三人は、想像以上に深い事件の闇へひきずりこれまていく。

留置場から拘置所、そして法廷へ。仕組まれた冤罪との闘いを徹底した緻密さで描く、異色の警察小説。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

人物が緻密に設定されているのが魅力的な作品。

読み進めるうちに、新人巡査が事件を通じて成長していく過程や、老弁護士が徐々に往年の輝きを取り戻していく姿を感じられるんだ。

その過程は、まるでリアル社会で自分や周囲の人間を見ているような錯覚をおぼえるよ。

ストーリーは緻密な取材に基づいていて、孝が5か月間拘束される留置場や拘置所のルール、人間関係といったものがリアルで、思わず惹き込まれてしまうんだ。

リアリティのある、痴漢冤罪を立証するための法廷劇だね。

無実を証明することの難しさや、警察組織の抱える闇の部分を垣間見ることができる作品だよ。

 

 

灰色の犬

あらすじ

県警捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷されてしまう。

十年後、濡れ衣を晴らす機会が訪れるが、上司から拳銃のやらせ捜査を命じられ、かつての捜査協力者だった暴力団幹部の刀根剛に協力を求める。

しかし刀根は組を追われる寸前で、誠一の息子、遼平は職を失い多重債務に苦しんでいた。

三人は巨大組織を相手に絶体絶命の窮地を脱出できるのか。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

様々な登場人物が出てくるんだけど、一番気になってしまうのが、追い詰められていく誠一の息子・遼平。

遼平の行動や振りかかる災難は、読んでいて胸が締め付けられるような痛々しさを感じるんだ。

この作品も登場人物が多いんだけど、それぞれの人物が緻密でリアルに描かれているから、相関関係がイメージしやすいんだ。

僕は普段営業の仕事をしているんだけど、仕事上追いつめられることがたまにあるんだよね。

でも、こんなにどん底まで追いつめられてしまうと、心が折れてしまうかもな。

 

 

忌談

あらすじ

上の階に住む同僚の部屋からもれてくる奇妙な物音を聞いたソープ嬢が主人公の短編。

とんでもなく怖い映像を見てしまったビデオ店店員が主人公の短編。

会う度に顔の変わるキャバクラ嬢が主人公の短編。

必ず“出る”から絶対プレイをしないホテルがあるというデリヘル嬢が主人公の短編。

昔、超高額のバイトをしたことがあるという彫師が主人公の短編。

どれもこれも世にもおぞましい37話。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

それぞれの短編物語の舞台になっているのは、デリヘルやソープラント、スナック、セクキャバ、個室ビデオなど、平凡な日常とは若干かけ離れた場所が多いんだ。

そんな非日常が舞台なんだけれど、心理描写や情景描写がリアルで、まるでその場に自分がいるような錯覚に陥ってしまうんだ。

読み進めると、本当に自分の身にトラブルや恐怖が振りかかってくるんじゃないかと思える怖さがあるよ。

読んだ後、しばらくストーリーが頭に残って離れないんだ。

 

 

死に金

あらすじ

金になることなら何にでも手を出し、数億円を貯め込んだ矢坂。

彼が死病に倒れたとき、それを狙う者たちが次々と病室を訪れる。

落ちぶれたやくざ、別居中の妻、カネに囚われたチンピラ―大逆転を狙う各々の人生が交錯する。

矢坂の隠し金はどこにある?

ラストまで眼が離せない、著者会心のピカレスク・ロマン。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

同じ時間軸を、登場人物達がそれぞれの想いを抱いて行動しているんだ。

ここで言う死に金とは、お金を稼ぐことや大金を持つことを目的としていること。

お金を手段として利用する人が大金を持ってこそ、死に金ではなくなるのかもしれないね。

死に金の持つもう1つの意味は、死に直面した矢坂が持つお金、つまり死にゆく人のお金ということ。

お金への執着が、人生を良くも悪くも変化させるものなのかもしれないね。

 

 

シャッター通りの死にぞこない

あらすじ

潰れかけたシャッター商店街に、三千万円を持ち逃げした元ヤミ金の男が流れついた。

さびれた店と老人だらけの「子鹿商店街」はバンビロードというよりゾンビロード。

イベント会社の社長という嘘の肩書きを信用した住人たちに、町おこしに協力してくれと頼まれるが、男にできるはずがない。

ヤクザの大親分に助けを求めたところ、事態はますますややこしい方向に。

爆笑アウトロー小説の誕生。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

下ネタの多いストーリーの作品。

笑いを誘う箇所も多くちりばめられていて、福澤徹三先生のホラー小説を読んだ後にこの作品を読むと、同じ作家が書いたとは信じがたいんだ。

アウトロー小説と笑いという、異色の組み合わせが面白い作品だよ。

 

 

すじぼり

あらすじ

ひょんなことからやくざ事務所に出入りすることになった亮。

時代に取り残され、次第に生きる道を失っていく昔ながらの組の運命を、人生からドロップアウトしかけた少年の目を通して描く、瑞々しい青春極道小説。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

2008年、第10回大藪春彦賞を受賞した作品だよ。

主人公の亮は、何をするのもいい加減で危なっかしいんだ。

いろんなトラブルを招いたかと思うと、そのトラブルの渦中に次々と巻き込まれていくストーリー。

リアル社会でやくざ事務所に出入りを始める若者も、もしかするとこんなきっかけがあってもおかしくないと思えてくるんだ。

 

 

再生ボタン

あらすじ

教師と学生たちがキャンプ地で、とっておきの怪談話を披露しあった末に起きた悲劇を綴る「怪の再生」。

さえない中年男が帰宅途中に美女と出会い、夜な夜な夢現の狭間で情事に耽る「幻日」。

得体の知れない黒い影にすがり、期限付きの命を手に入れた男の”生への執着”を描く「お迎え」ほか、全十編。

深夜、ひとりで読んでほしい恐怖小説の傑作。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

福澤徹三先生の作品で、僕が最初に読んだのがこの短編集なんだ。

独特の世界観と無駄のない文章が織りなす、恐怖物語の面白さに惹き込まれたんだよね。

短編の中で、僕は「お迎え」が一番のお気に入りだよ。

悪夢のような出来事が、実際に起こったらと想像する怖さ。

リアルという言葉よりも、生々しいという表現がぴったりなのかもしれないね。

一気に読み進めるよりも、1話1話を味わいながら恐怖の余韻を楽しむのにいい1冊だよ。

 

 

侠飯

あらすじ

就職活動に悩む大学生・若水良太は、ヤクザどうしの銃撃戦に巻きこまれ、組長の柳刃竜一が部屋に居座ってしまう。

居候の柳刃はお取寄せが趣味でキッチンを占領しては料理を作り、恐怖と美味に混乱する良太。

そこに同級生たちも加わって事態は予想外の方向へ。

ご飯の炊き方、みそ汁の作り方の基礎を皮切りに、オイルサーディンを缶詰のままコンロに乗せて煮立てるなつかしの昭和バーテン料理の再現など、独特の切り口で、グルメ雑誌の表街道に出てこない、〝日陰のグルメ〟も紹介する、まったく新しい任侠×グルメの異色料理小説。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

漫画やドラマにもなった小説だよ。

ストーリーの魅力はもちろんだけど、料理のリアルな描写が芸術的なんだ。

巷にはたくさんのグルメ漫画があるけれど、漫画は絵で料理の美味しさや美しさを表現できるよね。

でも、小説では文字だけ。

文字だけなのに、読むと自然にお腹が空いてくるような、魅力的な描写で料理が表現されているんだ。

料理好きにはたまらない小説だと思うよ。

 

 

東京難民

あらすじ

金のねえ奴は、野たれ死ね。

それがこの街の掟だ。

私立大学の3年生、時枝修はある日、学費の未払いを理由に大学を除籍される。

同時に両親からの仕送りが途絶え、実家との連絡もつかなくなった。

なにが起きたのかわからぬまま、修はやむなく自活をはじめるが…夢をかなえるはずの大都会には、底なしの貧困と孤独の荒野が広がっていた。

平凡な大学生の転落と放浪を通じて、格差社会の傷口をえぐる青春巨篇。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

リアルな生活に起こりうるホラーを描いた作品。

こういう話が、一番怖い気がするんだ。

修は徐々に転落の人生をたどり始め、気が付いたらどんどんその速度が速くなり、お金や住まい、友人を失っていくんだ。

気が付けば自分の力では登ることが不可能なくらい、深く暗い絶望という穴の中に落ちてしまう。

恐怖と絶望で、思わず胸が締め付けられるような箇所がたくさんある作品なんだ。

読後しばらくは、余韻が残ってしまう作品だよ。

主人公に感情移入しやすい作品だから、是非これから大学進学を控えた学生にも読んでほしい気がするな。

 

 

自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術

あらすじ

富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる時代。

年収二百万円以下の給与所得者は、すでに一千万人を超えた。

拡大する賃金格差は、能力でも労働時間でもなく、単に「入った企業の差」である。

こんな世の中だから、仕事にやる気がでなくてあたりまえ。

しかし働くよりほかに道はない。

格差社会のなかで「就職」をどうとらえ、どう活かすべきなのか?マニュアル的発想に頼らない、親子で考える就職哲学。

引用:「BOOK」データベース

 

感想

小説ではなく、作者の実体験を基にした就職アドバイスが書かれた本だよ。

様々な職業を経験した筆者だからこそ書ける内容じゃないかな。

寄せ集めの体験談や名言をまとめた本ではなく、自分の言葉で就職や転職について書かれた本だから、自然に心に響いてくるんだ。

 

 

さいごに

福澤徹三先生の作品は、どれも文章に無駄がなく、骨太で心に響く表現が多いのが魅力だと思うよ。

人物設定がリアルで細やかだから、人間味あふれる登場人物に感情移入しながら読み進める事ができるんだ。

ホラー小説も、余韻の残る恐怖や胸が締め付けられるようないたたまれなさを感じられる作品が多いんだ。

日常生活では体験することができない刺激を、作品を読む事で存分に感じる事ができると思うよ。

じゃ、またね。

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