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【2017年課題図書】第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書を、全巻読破してみて感じたこと

読書

こんにちは、いちもくです。

僕は本が大好きで、いろんなジャンルの本を読むんですが、最近は偏ったジャンルの本を読む機会が増えてきたんです。

推理やサスペンス物、陰謀論をテーマにした本を読むことが多くてね。

ここらで一旦、良書をまとめて読んでみようと思いまして。

どんな本を読んでみようかと考えた結果、小学生の娘が夏休み読書感想文を書かなきゃいけないことを思い出したんです。

読書感想文の課題図書はいいですよ。

子どもも大人も安心して読める内容ですからね。

 

小学校低学年の部

ばあばは、だいじょうぶ

つばさ君がばあばが大好き。

でも、ばあばは「わすれてしまう病気」になって、徐々に変化していく。

ある日、ばあばが突然いなくなってしまうのですが、つばさ君がばあばの引き出しの中からたくさんのメモを見つけるんです。

メモの内容を見て、つばさ君はばあばがどれだけ家族の事を想っていたかを知る事になります。

僕の祖母も、亡くなる前の数年間は認知症だったんです。

この絵本を読むと、子どもの視点で認知症の家族のことをどう捉えているかが、素直に伝わってきます。

大人にも是非読んでほしい絵本ですね。

なにがあってもずっといっしょ

イヌ目線で書かれた、イヌと飼い主の絆の物語。

人間の言葉が分かるイヌ・サスケが、飼い主のサチコさんの事をとても大切に思っていることが伝わってくるストーリーです。

いつもと違い、夕方になっても帰ってこないサチコさんを心配したサスケが、思わず取った行動とは?

人間同士じゃなく、イヌと飼い主だからこそ生まれる、深い絆が素敵なストーリーですね。

アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ

ワニの一族・アランは、ジャングルの皆から恐れられる存在。

アランは毎朝うろこを磨いて、爪を尖らせ、歯を磨いてジャングルに出かけて、皆を怖がらせています。

でも実は、アランの歯には秘密があるんです。

読み終わったら、自然と歯ブラシを手に取りたくなる本ですね。

すばこ

巣箱とは、人がつくった鳥の棲む家のこと。

巣箱を最初につくったのは、ドイツ人の貴族だったんです。

そんな巣箱のルーツと、ドイツ人貴族が巣箱をつくるに至った優しい想いが、この絵本に描かれています。

小学校中学年の部

くろねこのどん

えみちゃんが「ようい、どん」というかけ声をかけると、どこからともなくぱっと現れて、「にゃー」とこたえるねこ。

ねこは、いつのまにか「どん」という名前で呼ばれるようになります。

えみちゃんとどんは、雨の日だけ一緒に遊ぶ友達になっていきます。

でもある日、どんはえみちゃんに「だめだよ、こっちにきちゃ」と言って姿を見せなくなってしまう・・・。

ファンタジー好きな女の子にぴったりの物語ですね。

空にむかってともだち宣言

夏休みの終わり、あいりの隣の家に引っ越してきたのは、ミャンマー出身のナーミン一家。

二学期が始まる前に、ナーミンと文房具を一緒に買いに行ったあいりは、ショッピングセンターにたくさんのモノが並んでいる事に驚くナーミンを見て、カルチャーショックを受けてしまいます。

学校が始まっても、給食の時間にちょっとしたトラブルが起きて、そこからストーリーがどんどん進んでいきます。

国の違い、文化の違い、差別、難民、いろんなことに気づかせてくれる本ですね。

耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ

聴覚障害を抱えながら、通算2000安打や600近い盗塁を記録したメジャーリーガーの話。

審判の「ストライク」「アウト」といったジェスチャーを考案したのが、このウィリアム・ホイと言われています。

個人的に、この本が一番面白かったですね。

早速、ウィリアム・ホイに関する本を、数冊Amazonで注文してしまいました。

干したから・・・

世界中の干物が、写真付きで紹介された絵本です。

野菜や果物を干すとどうなるか、分かりやすく解説されています。

アジアの国では、野菜だけじゃなくてカエルやコウモリを干物にする習慣もあって、読むと自然に海外に興味が沸いてくる絵本ですね。

小学校高学年の部

チキン!

転校生の真中さんは、言いたいことは何でもはっきり言うタイプ。

言ってることは正論で間違いないんですが、それが周囲には「ウザい」と思われてしまいがちです。

そんな芯のしっかりした女の子と、ちょっぴり気の弱い男の子のやりとりが面白いストーリー。

リアルに描かれた人間関係は、学校で友達関係に悩んだときの参考になりそうですね。

ぼくたちのリアル

カッコ良くて勉強ができて、スポーツも万能な秋山璃在(リアル)。

そんな完璧人間と幼馴染だった渡(ワタル)は、いつも璃在に対してコンプレックスを感じていました。

でも、新学期に転校生がやってきたことによって、渡は璃在の過去を少しずつ知ることになります。

男同士の友情って、こんな風にささいな事がきっかけて深まっていくものなんですよね。

読後に爽やかさが残る良書です。

霧のなかの白い犬

イギリスを舞台にした物語。

ずっと犬を飼いたいと思っていたジェシーは、祖母が白いシェパードを飼い始めて大喜びする。

でも、祖母の認知症が少しずつ進行していきます。

学校で学んだナチスのこと、そして祖母を苦しめている過去の出来事。

淡い恋心、理由が明確でない恐怖、移民問題など、ジェシーの目を通して、大人になるにつれ忘れてしまいがちな大切な想いに気づかされる本です。

転んでも大丈夫 ぼくが義足を作る理由

スポーツ義足製作の第一人者・臼井二美男氏が書いた本。

臼井氏が義足づくりを始めたきっかけや、仕事の苦労、試行錯誤、困難がリアルに描かれています。

いろんな困難を乗り越えて、義足の選手がパラリンピックに出場するようになるまでの過程が興味深いですね。

本気で相手の事を考えて仕事をする人の姿勢が、この本を読むとヒシヒシと伝わって来ます。

仕事でウジウジ悩むことが多い大人にも、是非読んでほしい本ですね。

中学校の部

円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦

江戸時代の日本では、円周率が使われていませんでした。

そんな時代の日本で、円に魅せられ、その謎を解明しようとした数学者・関孝和の物語です。

この本を読むと、日本独自の数学・和算がいかにレベルが高いものだったかを知ることができます。

僕はバリバリの文系&体育会系だったんですが、この本を読んだのがきっかけで、数学に関する本にも興味がわきました。

ホイッパーウィル川の伝説

11歳のジュールズと、姉のシルヴィの姉妹の物語です。

石が大好きなジュールズと、走るのが大好きなシルヴィ。

性格も体型も正反対な2人ですが、とっても仲が良い姉妹だったんです。

訳者のあとがきでは、この本の事を

悲しい話です。でも読み終えたとき、心が温かくなっているのではないでしょうか。

と評しています。

でも、死をテーマにした作品でもあるから、身近な人の死を体験した人にとっては、心が温かくなるかどうかは疑問ですね。

月はぼくらの宇宙港

本のタイトルや表紙のイラストを見ただけだと、いかにも子供向けの本という印象。

でも読んでみると、その内容の濃さに驚くこと間違いありません。

月だけではなく、地球や太陽系の惑星について豊富な知識が詰め込まれた本になっています。

宇宙について、これだけ分かり易く書かれた本は、他にないのではないでしょうか。

この本を読んで、天体や宇宙に興味を持つ子供も多いはずです。

逆に、全く宇宙に興味がない子供にとっては、途中で飽きてしまう可能性が高いかもしれません。

高等学校の部

フラダン

女子しかいないフラダンス愛好会に集められた、4人の男子高校生を主人公にした物語。

舞台は、震災5年後の福島の工業高校。

男女混合によるフラガールズ甲子園出場を目的に、練習を重ねていくというストーリーです。

個性的で明るいキャラクターばかりなんですが、震災で受けた心の傷が垣間見える場面も多々あって、単なる青春ストーリーではありません。

クライマックスの、フラガールズ甲子園のステージで踊る場面はとても感動的。

読んだ後、爽やかな気持ちになれる良書です。

ストロベリーライフ

「農業なんてかっこ悪い」と思っていた主人公は、都会に出てデザイナーとして独立することを目標に生活していました。

でもある日、実家の父が倒れてしまい、畑を手伝うことになります。

イチゴ農家を継ぐように迫る母親と、猛反対する妻。

夢を諦めるか、それとも実家を捨てるのか。

仕事とは何なのか、幸せとは何なのか、自分一人で生きているのではなく、周りに支えられて生きているという事について教えてくれる本です。

犬が来る病院

日本で初めて、小児病棟にセラピー犬の訪問を受け入れた、聖路加国際病院の話です。

3年半にわたる取材の中で出会った、4人の子供たちの生死を通じて描いた、感動のノンフィクション。

セラピー犬について書かれた本というよりも、子どもにスポットを当てた作品ですね。

必死に生きようとする小さな命や、早すぎる死という重いテーマが描かれていますが、生きることをサポートする人達の素晴らしさや一生懸命さがリアルに描かれています。

入院している子供にとって、セラピー犬の存在がいかに大きなものかを実感できる作品です。

さいごに

小学生の頃に読んだ課題図書は、全然面白くなかった記憶があります。

自分が読みたくて本を読むわけではないので、読まされている感が強かったんですよね。

大人になって、改めて2017年の課題図書を全巻読破してみたら、本当に良い本とはどんな本なのか、分かった気がします。

今回読んだ課題図書の中には、感動を押し売りしてるな、とか、教訓じみていると感じるものも若干ありましたが、全て主人公や作者の実体験から何かを感じることができる本ばかりでした。

たとえ創作ストーリーだったとしても、主人公が悩んだり行動したことを、

「自分だったらどうするかな」

と、自分に置き換えて想像しやすいものばかり。

子どもにも分かり易い文体で、自分に置き換えて考えることができる本が、本当に良い本なのかもしれませんね。

課題図書の全巻読破、おすすめですよ。

それじゃ、またね。

 

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