やあ、いちもくだよ。
僕はヨシタケシンスケさんの絵本が大好きで、これまでに発売されてた絵本を全て購入して読んできたんだ。
子どもだけでなく、大人が読んでも思わず笑ってしまう、面白い絵本だと思うよ。
そんなヨシタケシンスケさんの絵本の魅力と、僕の好きな作品を紹介するね。
■目次
ヨシタケシンスケさんの魅力
元イラストレーターとして活躍してきた実力
ヨシタケシンスケさんは、元々イラストレーターとして活躍してきた方なんだ。
長年、大人向けの本や新聞、週刊誌の硬い文章に、分かりやすいイラストつけて、内容を面白く分かりやすく伝える仕事をしてきたよ。
そんなヨシタケシンスケさんが描く絵本は、コミカルでゆるーいタッチのイラストが多くて、大人が読んでも楽しめるものがたくさんあるんだ。
数々の賞を受賞
ヨシタケシンスケさん初のオリジナル絵本作品『りんごかもしれない』は、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞しているよ。
このほかにも、賞を受賞した作品はたくさんあるんだ。
独特の世界観
ヨシタケシンスケさんの絵本に登場する子どもは、みんな子どもらしさに溢れているんだ。
子どもを子どもらしく表現するって、意外と難しいんだよね。
ジブリ作品に登場する子どもとは、また違った「子どもらしさ」が、ヨシタケさんの絵本に描かれているんだ。
ヨシタケシンスケさんの絵本に描かれている独特の世界観は、一度ハマると抜け出せなくなる魅力に溢れていると思うよ。
是非読んでもらいたいヨシタケシンスケさんの作品
りんごかもしれない
ひとつのりんごを巡って、次から次へと繰り広げられる、不思議でユニークな世界観の絵本だよ。
りんご1つを題材にして、見方を変えてここまで空想を広げられるのは、発想力が豊かじゃないとできないことだね。
脱力系の絵が、ヨシタケさんの無限の発想力に笑いと温かさを与えてくれるんだ。
大人が読むと、ちょっとした哲学書を読んでいるような、不思議な気持ちになる本だよ。
このあとどうしちゃおう
死んだおじいちゃんの残したノートを見て、死について考えはじめる少年が主人公の絵本。
特に天国や地獄の描写が面白いから、興味を持って読む子どもは多い気がするよ。
ちょっぴり泣けて、思わず笑えて、最後に胸が熱くなる絵本だね。
もうぬげない
僕はこの表紙のイラストがツボで、書店で見かけて思わずジャケ買いしちゃった絵本なんだ。
親子で読んで、親子で大笑いできる本だね。
実際の子育てで、服をうまく脱げない子どもがいたら、イライラすることもあると思うんだ。
でも、そんな大人にこそ読んでほしい絵本だね。
頭を柔らかくして、柔軟な発想を持つことができれば、服をうまく脱げない子どもがいたって、一緒に大爆笑しながら子育てできるんじゃないかなって気持ちにさせてくれる絵本だよ。
りゆうがあります
お母さんにいつも怒られる。
理由は、「おぎょうぎがわるいから」。
ということは、ちゃんとした理由があれば、ハナをほじってもいいんじゃないだろうか・・・。
そんな事を考えて、主人公のぼくはハナをほじる理由を考えはじめるんだ。
凡人には思いもつかないような、想像力豊かな理由が、脱力系イラストと一緒に描かれているよ。
大人も子どもも、何度も楽しみながら読める絵本だね。
ふまんがあります
なぜなら、大人はいろいろとズルいからだ。
どうして大人は夜おそくまでおきているのに、こどもだけはやくねなくちゃいけないの?
どうしておふろにはいる時間を大人がかってにきめちゃうの?
どうしておとうとが悪いのに、わたしばっかりおこられるの?
子どもであれば一度は不満に思うような内容に対して、斬新で思いもよらない説明をするパパ。
絵本に描かれているような、ユーモアあふれる回答で子どもの疑問に返せる大人だったら、きっと子どもの自由な発想を伸ばせる気がするんだ。
子育て中の大人に、是非読んでもらいたい絵本だね。
ぼくのニセモノをつくるには
やりたくないことをやらせるために、自分のニセモノロボットをつくることにした、けんた。
ニセモノロボットを作る過程で、自分でも気づいていなかった自分自身のことを少しずつ理解していくんだ。
こういう内容の絵本は、道徳じみたり教訓じみた内容になりがちな気がするけれど、そこは流石ヨシタケシンスケさん。
ページをめくるごとに、豊かな発想と脱力系イラストで笑わせてくれるんだ。
「自分とはいったい何者なのか」という、哲学的で難解なテーマを、ここまで笑いながら楽しめる絵本は、他にない気がするよ。
ヨチヨチ父 とまどう日々
育児に限らず、世の中の出来事に対して、ヨシタケさんのような独特の発想力と見方ができる人は、ほとんどいない気がするんだ。
自分の子どもに対して「あれ、今日は顔が違うぞ。お前の実力はこんなもんじゃないだろう(もっと可愛いだろう)!」
なんて突っ込む姿は、イラストも魅力的で、読むと思わず笑顔になっちゃうんだ。
こういう視点で子育てを捉える事ができれば、何気ない日常が途端に面白く変化する気がするよ。
あるかしら書店
この店は、「本にまつわる本」の専門店なんだ。
店のおじさんに「〇〇についての本ってあるかしら?」と聞くと、たいてい「ありますよ!」って奥から出してくれるよ。
あったらいいな、と思わず憧れる、夢いっぱいの本が次々と飛び出してくるんだ。
月明かりの下でしか読めない「月光本」や、読書に付き合ってくれる「読書サポートロボ」なんてものを、おじさんは出してくれるよ。
この本は、是非子どもにも読んでもらいたい本だけれど、できれば大人にも読んでもらい気がするんだよね。
読書の魅力がふんだんに詰まった、ヨシタケワールド全開の本だよ。
読むと心があったかく、楽しい気持ちになる本なんだ。
なつみはなんにでもなれる
主人公のなつみが、忙しいお母さんをつかまえて、次々と何かの真似をはじめるんだ。
何の真似をしているのか、お母さんに当てて欲しいんだけど、忙しくてろくになつみを見ていないお母さんは、全然当たらないんだよね。
世の中のお母さんからしたら、思わず「あるある」と言いたくなるような内容ばかり。
この絵本の面白さは、なつみが子どもの視点で鋭く観察しているお母さんの姿なのかもしれないよ。
つまんないつまんない
何をしても「つまんない」って言っている子どもって、よくいる気がするんだ。
そんな「つまんない」を徹底的に深掘りして描かれたのが、この絵本だよ。
「つまんない」ことも、ヨシタケさんの類まれな想像力にかかれば、途端に全てが「面白い」ことに変化しちゃうんだ。
世の中に、つまんないことなんて1つもないのかもしれないね。
さいごに
今回紹介したのは、ヨシタケシンスケさんが描いた絵本が中心だよ。
この他にも、ヨシタケさんのイラストエッセイやイラスト集も出版されているんだ。
ヨシタケシンスケさんのイラストは、ゆるい脱力系のタッチがとっても魅力的。
それだけではなく、絵本を読めば、ヨシタケさんの自由で豊かな発想も存分に楽しむことができるよ。
子どもだけでなく、大人にも是非大笑いしながら読んでもらいたい絵本ばかりだね。
じゃ、またね。