こんにちは、いちもくです。
- 新しい商品のアイデアを考えたから、ぜひ形にしてみたい
- ビジネスプランをつくってみたい
- 事業計画書をつくることになったが、何から始めればいいのか分からない
なんて考えていませんか?
そんな人にこそ手に取ってもらいたい本が「マンガでやさしくわかる事業計画書」です。
本書を読めば、事業計画書のつくり方をマンガと解説の組み合わせで分かりやすく学ぶことができます。
単に学ぶだけでなく、
- 事業計画書テンプレート
- 事業収支計画入力シート
- アイデア記入シート
といった、事業計画書の作成に役立つフォーマットを無料でダウンロードできるのも魅力。
今回は、そんな「マンガでやさしくわかる事業計画書」の必読ポイントを解説していきます。
「マンガでやさしくわかる事業計画書」のストーリー
主人公は、恵那酒造の長女、花垣碧(はながき みどり)。
父が急逝してしまったため、勤めていた食品メーカーを退職し、地元に戻ってくることを決心します。
しかし、いざ実家に戻ってみると、恵那酒造の経営は危機的状況。
地元の商店街もさびれる一方で、周囲には明るい兆しが見当たりませんでした。
落ち込む碧でしたが、自分の力で恵那酒造と地元を再建しようと一念発起。
早速考えたアイデアを提案しますが、全く受け入れてもらえません。
居酒屋で愚痴をこぼす碧に、「そんなんじゃうまくいくはずがない」と口を挟んできた、謎の男。
- それはいくらくらいで売るのか?
- その商品は誰が買うのか?
- ターゲットにどうやって売るのか?
と次々に質問し、碧の計画の甘さを指摘します。
まずは事業を起こすために欠かせない「事業計画」をつくることが必要だと、男は断言します。
事業計画書を作るためには、7つのステップが必要だと碧に説明。
果たして碧は、謎の男の力を借りて恵那酒造の再興と町おこしを実現することができるのでしょうか?
「マンガでやさしくわかる事業計画書」の必読ポイント
なぜ事業計画書が必要なのか
そもそも、事業計画書とは何なのでしょうか?
事業計画書とは、どのように事業を進める計画かを書面で表したものです。
事業計画には、
- 新規事業の事業計画
- 既存事業の事業計画
の2種類があります。
本書では、主に新規事業の事業計画書のつくり方について詳しく解説されています。
新規事業に事業計画書が必要なのは、大きく2つの理由があります。
1つ目は、事業の提案者または推進者自身が、自分の構想を具体化するために必要だから。
自分がどんなに素晴らしいアイデアだと思っていても、実際にそのアイデアを実行に移す段階になって、
- どんなものを作るのか
- どうやって作るのか
- どうやって売るのか
- たとえ売れたとして、本当に儲けられるのか
を考えてみると、まだ何も具体化していないことに気づくかもしれません。
だから自分で思いついたことを、しっかりと紙に落とし込んでおくことが必要になります。
それが事業計画書というものです。
2つ目の理由は、他の人に説明し、理解を得るために必要だからです。
会社であれば、上司や事業開発部、役員、社長といった人たち。
ただ言葉で説明しただけでは、なかなか相手を説得・納得させることはできません。
もしも事業に必要なお金を、公的機関や金融機関から借りようと思ったら、彼らに事業内容を説明し、資金提供を了承してもらわなければいけません。
金融機関は、本当にお金を出してもいいかどうかを判断するために、あなたが考えたプランをさまざまな視点で検討します。
出したお金が回収できない可能性が高いと判断された場合、資金を提供してもらうことは難しいでしょう。
公的機関や金融機関に、自身の事業計画を理解してもらうためには、事業計画書が必須となります。
事業計画書作成の7ステップ
事業計画書を作成するためには、次の7つのステップを踏んでいく必要があります。
- STEP1 アイデアを出す・ふくらませる
- STEP2 やる理由と目指す方向を明らかにする
- STEP3 商品・サービスを検証する
- STEP4 ストーリーと型で商品・サービスを磨く
- STEP5 売れの道筋をつくる
- STEP6 事業収支計画をつくる
- STEP7 アクションプランを立てる
それぞれ詳しく解説していきます。
STEP1 アイデアを出す・ふくらませる
新規事業には、どのような
- 新商品
- 新サービス
を提供するのかが必要となります。
そのためには、新商品や新サービスのアイデアが必要。
アイデアは通常、1行アイデアから始まります。
たとえば、
音楽のダウンロードができる携帯音楽プレーヤーをつくりたい・・・iPod
ワンタッチで切符がわりに改札を通れるICカード・・・Suicaなどの交通系ICカード
といったように、最初は1行程度で表せるアイデアからスタートします。
STEP2 やる理由と目指す方向を明らかにする
アイデアを出したからといって、いきなり商品やサービスを具体化させるのはNG。
一気に細かいところに入ってしまうと、道に迷ってしまいがちです。
遠回りに見えるかもしれませんが、
- どのアイデアを実現する必要性があるのか
- 商品化してどのようなことを実現したいのか
といったことを明確化しておきます。
長く継続できる事業ほど、事業目的や目指す方向が最初からはっきりしているものです。
STEP3 商品・サービスを検証する
新商品やサービスは、すべてお客様あってのもの。
どのようなお客様をターゲットにするのか、明確にしておく必要があります。
新商品・サービスを販売する際には、
- 既存のものは存在するのか
- どれくらい売れているか
- 類似商品はたくさん存在するのか
- どのくらいの値段で売られているのか
など、商品やサービスを取り巻く環境・状況を調べておく必要があります。
新しいものを売ろうと思ったら、
ターゲットとするお客様はこうしたニーズを持っているだろう
という想定で開発を行います。
STEP4 ストーリーと型で商品・サービスを磨く
商品やサービスを世の中に出そうと思ったら、お客様に喜んでもらえる、もっと言えば感動してもらえるような商品であるべきです。
あなたも一度は、
これは美味しい!
これは便利!
といったような感動を体験したことがあるはず。
将来、お客様にこんなふうに喜んでもらい、感動してもらいたいという内容を「ビジョン・ストーリー」で表現してみます。
STEP5 売れの道筋をつくる
いよいよ商品やサービスの詳細部分を決めていきます。
- サイズ
- 中身
- パッケージ
など、想定したターゲットに合わせて決めていきます。
STEP6 事業収支計画をつくる
会社は、お金がなくなると倒産してしまいます。
その事業で儲かるか儲からないかは、入ってくるお金と出て行くお金の差でわかります。
つまり、なるべくたくさん入ってくるようにして、出て行くお金を抑える必要があるということ。
入ってくるお金にはどのようなものがあって、いくら入ってくるのか。
出ていくお金にはどのようなものがあって、いくら出ていくかをつかんでおきます。
STEP7 アクションプランを立てる
お金の計算ができたら、それに向けて行動を開始します。
会社組織の場合は、複数の人で動くので、実行体制が必要です。
- 営業が得意な人
- 開発が得意な人
- 製造が得意な人
など、人それぞれ強みが異なります。
誰がどのような役割を担って、計画を実行して行くのか。
それをあらかじめ考えておくのが、アクションプランです。
さいごに
- 新しい商品のアイデアを考えたから、ぜひ形にしてみたい
- ビジネスプランをつくってみたい
- 事業計画書をつくることになったが、何から始めればいいのか分からない
なんて考えていませんか?
そんな人にこそ手に取ってもらいたい本が「マンガでやさしくわかる事業計画書」です。
本書を読めば、事業計画書のつくり方をマンガと解説の組み合わせで分かりやすく学ぶことができます。
単に学ぶだけでなく、
- 事業計画書テンプレート
- 事業収支計画入力シート
- アイデア記入シート
といった、事業計画書の作成に役立つフォーマットを無料でダウンロードして使える、おすすめの本ですよ。
それじゃ、またね。
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