やあ、いちもくだよ。
僕は長年、営業の仕事をしているんだ。
今はチームリーダーとして数十人の部下をマネジメントしているけれど、営業ってやみくもにテレアポしたり、アポイントの数を増やすだけではなかなかうまくいかないんだ。
しつこく営業しても、相手から嫌われるだけだからね。
だから僕のチームでは、営業戦略を立てるのにマーケティング手法を使っているんだ。
マーケティング手法は、チームリーダーだけでなくスタッフ全員が理解していた方がうまくいきやすいもの。
若手スタッフにもマーケティングの基本を理解してもらおうと思って、僕が選んだ本をメンバー全員にプレゼントして読んでもらっているんだ。
マーケティングの基礎を理解するのにピッタリなのが、「マンガでやさしくわかるマーケティング」。
ストーリー形式でマーケティングの基本が学べる、おすすめの入門書だよ。
クリックできる目次
マンガでビジネス書を読むメリット
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのはけっこう大変なこと。
読むだけでも大変なのに、本の要点をつかんで実践するなんて、かなりハードルが高いことだよね。
そんな読書が苦手な人にぜひおすすめしたいのが、ビジネスコミックを活用すること。
ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本なんだ。
短い時間でサクサク読めるから、原著を読まなくてもポイントをつかむことができるよ。
原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容をかんたんに理解することができるんだ。
「マンガでやさしくわかるマーケティング」のストーリー
「マンガでやさしくわかるマーケティング」は、和菓子屋さんを舞台にしたストーリーなんだ。
主人公は「まりも」という名前の女性。
仕事がうまくいかず、彼氏にもフラれて傷ついた心を癒やすため、実家の和菓子屋「たまや」に戻ってくるところから物語ははじまるよ。
いざ帰省はしたものの、「たまや」は倒産寸前。
そんな窮地を救うため、まりもの前に現れたのは「マーケティング界」から使わされた2人の妖精なんだ。
彼らからマーケティングを学びながら、まりもは「たまや」の再建に向けて動き出すことになるよ。
「マンガでやさしくわかるマーケティング」の魅力
マーケティングの全体像がわかる
マンガでやさしくわかるマーケティングでは、マーケティングの基礎的な概念や法則が、各章ごとに紹介されているんだ。
- バイラルマーケティング
- ステルスマーケティング
- AIDMAの法則
- コトラーの購買意思決定プロセス
- イノベーター理論
- 3C分析
- SWOT分析
- 4種類のマーケティング戦略
- ポーターの3つの基本戦略
- STP
- ライフタイムバリュー
などなど。
マーケティングに少しでも興味ある人だったら、一度は目にしたことがある概念や法則もあるんじゃないかな。
こうしたマーケティングの基礎的な概念や法則が、マンガのストーリーと並行して紹介されているんだ。
物語に沿って法則が紹介されているから、
マーケティングとは何なのか
という、マーケティングの全体像を理解するのにピッタリだよ。
マーケティングの本質に触れられる
ストーリーに登場する2人の妖精の名前は、「ロジー」と「エモ」。
マーケティングの本質ともいえる、
- 論理立てて考える「ロジック」
- 人間の気持ちに働きかける「エモーション」
という2つの大切な要素を表しているよ。
マーケティングでは、「ロジック」と「エモーション」の両輪がとっても大切。
どちらか片方だけでは、絶対にうまくいかないんだ。
ストーリーを読めば誰もが感じる、「ロジー」と「エモ」2人の個性の違いは、マーケティングを構成するうえで絶対に必要な2つの要素でもあるんだ。
マーケティングの本質を、2人の異なるキャラクターで表現しているところが素晴らしいね。
何度も読み返すのにピッタリ
本のページ数は、約200ページほど。
それほど分厚い本ではないんだよね。
マンガのストーリー部分だけを読めば、15分もかからずに読み終えることができるんだ。
文章でマーケティングを解説している部分は結構なボリュームになっているから、じっくり読み込もうと思ったら1時間以上かかるかもしれないね。
だから最初は、マンガの部分だけを読んで、文章の解説部分はサラリと流し読みするのがおすすめ。
マーケティングに初めて触れる人にとっては、解説部分に出てくるたくさんのマーケティング概念や法則をすべて理解するのは大変だからね。
内容はしっかりしているから、何度か読み返すことでマーケティングの全体像をつかむことができるよ。
「マンガでやさしくわかるマーケティング」を読む際の注意点
実際はもっと時間がかかるし、泥臭い作業が多いもの
マンガのストーリー部分だけを読んでも、マーケティングの奥深さを理解するのはむずかしいんだ。
実際のマーケティングは、もっと時間をかけて調査する必要があるし、そんなに簡単に方向性が決まるものではないんだよね。
もっと泥臭くて、もっと奥が深いものなんだ。
実際のマーケティングでは、どうやって進めていくべきか迷うことも多いもの。
トライ&エラーを繰り返しながら、泥臭い調査を続ける必要があるんだ。
こういったマーケティングの大変な部分は、初心者向けにマーケティングを解説した本を読むだけでは分かりにくいと思うよ。
さいごに
「マンガでやさしくわかるマーケティング」は、マーケティングの基礎を理解するのにピッタリの本なんだ。
ストーリーの序盤で、主人公のまりもが妖精に指摘された言葉に、
君はしてあげているつもりかもしれないけれど、相手はそれを嫌がっているかもしれないと考えてなかったんじゃないか。
というものがあるんだ。
このセリフ、マーケティングの本質を突いていて、思わずハッとさせられるんだよね。
マーケティングのスキルが身につけば、
- 相手がどう感じているか
- 何を欲しいと思考しているか
という2つを論理立てて考えることができるようになるよ。
マーケティングは、仕事の効率を上げるだけなく、人生のクオリティを高めてくれるツールでもあるんだ。
「マンガでやさしくわかるマーケティング」は、そんなマーケティングを学ぶのにおすすめの入門書だよ。
じゃ、またね。



