こんにちは、いちもくです。
あなたは仕事中、何を使ってメモを取っていますか?
パソコンを使ったデスクワーク中心の人は、パソコンのメモアプリやスマホアプリを使っている人も多いはず。
メモアプリは便利ではありますが、思考を深めたり新しいアイデアを創出するのには向いていません。
- 考えを整理したい
- 思考を深めたい
- 記憶に定着させたい
- 集中して物事を考える時間が欲しい
- どうしても達成したい目標がある
- 自律神経を整えたい
という人は、手書きメモが断然おすすめ。
僕は毎月50冊以上の本を読んでいますが、仕事効率化や発想力を鍛えるための本は月に10冊ほど読み続けています。
今回は、これまでに読んだ100冊以上のメモに関する本を参考に、エビデンスに基づいた「デジタルメモ」より「紙に手書きメモ」の方が優れている理由について詳しく解説していきます。
「デジタルメモ」より「紙に手書き」する方がメリットが高い理由
思考を整理しやすい
パソコンやスマホのアプリを使ってメモを取る際は、それぞれのアプリのフォーマットに従って書くことになります。
でも手書きであれば、
- 文字の大きさ
- 書く場所
- 色
- 囲み
- イラスト
など、思いつくまま自由自在に表現できます。
頭に浮かんだことを文字やイラストで表現することで、自然と思考は整理されていくもの。
無地のノートやコピー用紙を使えば、自分のリズムで思考を整理でき、次にやるべきことがクリアになってきます。
思考を深められる
2013年に出版された書籍「ゼロ秒思考」。
僕はこの本と出会ってから現在まで、約10年間毎日欠かさず「A4メモ書き」を続けています。
平均すると1日10枚のメモを書き続けてきたので、これまでに書いたA4メモの枚数は36,500枚以上!
「A4メモ書き」を始めて1カ月も経たないうちに、物事を深く考えられるようになりました。
「ゼロ秒思考」とは、世界的コンサルティング企業・マッキンゼーで14年間活躍した、赤羽雄二さんの著書。
「ゼロ秒思考」で紹介されているメソッドを実践すれば、
「思考力を深めたい
「頭のなかを整理したい」
といった悩みを解決してくれます。
「ゼロ秒思考」で紹介されている「A4メモ書き」は、非常にシンプルな方法。
「A4の紙に“1枚1分”」でメモ書きすることで、即断力が高まり、思考の質とスピードが高まっていきます。
具体的な方法は
- A4サイズの紙を用意する
- 紙を横置きにし、横書きで左上にタイトル、右上に日付を記入する
- メモはすべて箇条書き。1枚に4~6行・各行20~30字が目安
- 1枚につき1分ですばやく書ききる
- この作業を繰り返し、1日10枚書く
たったこれだけですが、毎日実践し続けることで思考が研ぎ澄まされ、考えるスピードや質が劇的に向上します。
記憶に残りやすい
デジタルメモに記録するより、手書きでメモをとるほうが記憶に残りやすいことが分かっています。
プリンストン大学のパム・ミュラー氏とダニエル・オッペンハイマー氏の研究によると、パソコンでノートをとる学生より手書きでノートをとる学生のほうが、概念的情報をより長く記憶していられるという結果が出ました。
パソコンでノートをとると、一字一句そのまま情報をメモしますが、手書きの場合は自分で情報を処理し、取捨選択して書き留める必要があるからです。
一見すると、パソコンのほうがより早く多くの情報を記録できるので、効率が良さそうに思われます。
でも実際は、手書きすることによって理解が深まるため、学習効率が良いのは手書きメモの方なんです。
集中して物事を考えられる
スマホのアプリは、定期的に機能がアップデートされています。
アップデートの度に、新機能が追加されることも。
でもどれだけ機能が増えても、自分には必要のない機能ばかりだとしたら意味がありません。
たとえば、フォントの数や色が何十種類もの中から選べたとしても、それを使いこなしている人は少ないのではないでしょうか。
メモを取るだけであれば、デフォルト設定で十分です。
細かな調整は、実際にメモを取る作業の邪魔になるだけ。
メモを取るだけであれば、シンプルなのが一番です。
また、スマホやパソコンを使ってメモを取っていると、メールやSNSの通知が来ると集中力が途切れてしまいます。
じっくりと物事を考えたいときは、デジタルメモより紙のメモの方がおすすめです。
目標を達成しやすくなる
達成したい目標があれば、紙に書くことでより達成しやすくなります。
アメリカのドミニカン大学カリフォルニア校で心理学を教えているゲイル・マシューズ教授は、267人の参加者を集めて目標達成率に関する実験を行いました。
その実験の方法とは、目標を手書きしたときの達成率と、キーボードでタイプしたときの達成率を比較するというもの。
参加者を5つのグループに分けて調査したところ、目標達成率は
目標を紙に書かなかった | 達成率43% |
目標を紙に書いた | 達成率61% |
目標を紙に書いて行動計画を立てた | 達成率51% |
目標を紙に書いて行動計画を立て、友人と約束した | 達成率64% |
4に加えて、週ごとに進捗状況を友人に報告した | 達成率76% |
【参考】GAIL MATTHEWS「GOALS RESEARCH SUMMARY」
目標を紙に書いただけで、書かない場合と比較して1.4倍の達成率となっています。
- 目標を紙に書く
- 行動計画を立てる
- 友人に目標について話をする
- 週ごとに進捗状況を報告する
ということまでできれば、達成率はさらに高まります。
自律神経が整う
自律神経が乱れると、心や体にさまざまな不調が起こりがちです。
自律神経を整えるのにおすすめの方法が、寝る前の3行日記。
順天堂大学医学部の小林弘幸教授によると、寝る前に手書きで3行日記をつける習慣を持つことで、自律神経が整うそうです。
3行日記に書く内容は、
- 良くなかったこと
- 良かったこと
- 明日の目標
の3つ。
日記を書いて自分を客観視することで、さまざまな気づきを得られるんです。
文字には心の状態が現れやすいもの。
イライラしているときや不安なときは、文字も乱れがちです。
ゆっくりと丁寧な字で3行日記を書くよう意識すれば、自律神経のバランスを取り戻すきっかけをつくれます。
3行日記を習慣化できれば、自律神経が整うだけでなく、夢や目標を達成しやすくなるかもしれません。
さいごに
あなたは仕事中、何を使ってメモを取っていますか?
パソコンを使ったデスクワーク中心の人は、パソコンのメモアプリやスマホアプリを使っている人も多いはず。
メモアプリは便利ではありますが、思考を深めたり新しいアイデアを創出するのには向いていません。
- 考えを整理したい
- 思考を深めたい
- 記憶に定着させたい
- 集中して物事を考える時間が欲しい
- どうしても達成したい目標がある
- 自律神経を整えたい
という人は、手書きメモが断然おすすめ。
手書きメモを上手に活用すれば、夢や目標を達成するのに役立つこと間違いありませんよ。
それじゃ、またね。
参考文献
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