こんにちは、いちもくです。
去年1年間の世界の動きを、写真と図解で分かりやすく説明した地図帳があれば便利だと思いませんか?
そんな人におすすめなのが、毎年1回発刊される「今がわかる時代がわかる世界地図」。
最新の世界情勢を、わかりやすく世界地図にまとめて解説した本です。
毎日の新聞やニュースをチェックするだけでは、世界がどういう方向に動いているか把握しにくいもの。
でもこの本を読めば、世界の動きを図解を使って簡単に理解できます。
入試の時事問題対策としても活用できる、読んでおいて絶対に損はない本ですよ。
「今がわかる時代がわかる世界地図」概要
出版社 | 成美堂出版 |
発売日 | 2018年11月30日 |
「今がわかる時代がわかる世界地図」の構成
「今がわかる時代がわかる世界地図」は、テーマ別に世界の現状を紹介した本です。
- 巻頭特集
- トピックス
では、注目のテーマが取り上げられています。
そのほかにも、
- 国際政治
- 産業経済
- 社会
- 資源・エネルギー
- 環境・自然
- 文化・スポーツ
といった、さまざまなジャンル別にテーマが分類されています。
1つのテーマは、カラー見開き2ページを使って紹介。
図解やグラフ、写真がふんだんに使われているので、一目で内容を理解しやすくなっています。
「今がわかる時代がわかる世界地図」の魅力
巻頭特集で世界の「今」を知ることができる
「今がわかる時代がわかる世界地図」では、毎号巻頭特集が組まれています。
2019年版の巻頭特集テーマは、世界遺産。
「教養としての世界遺産」
と題した特集は、世界遺産を通して地球の歴史や人類の歴史が解説されています。
2018年に登録された世界遺産は、全部で19か所。
その中には、日本の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」も含まれています。
世界遺産は、単に美しかったり古くて珍しいだけでは登録されません。
過去から引き継ぎ、今も共生し、未来の世代に手渡していくべき、かけがえのない普遍的価値があると承認されたものだけが、世界遺産に登録されるんです。
「今がわかる時代がわかる世界地図」2019年版で、巻頭特集に世界遺産が取り上げられているのは、日本で「平成」という1つの時代が終わろうとしているのと関係しているのかもしれません。
未来の世代に手渡していきたい、世界中の貴重な遺産が分かりやすく解説された特集です。
「トピックス」で、世界の重大ニュースをまとめて知ることができる
巻頭特集の次に構成されているテーマは、トピックス。
ここでは、世界の重大ニュースをまとめて知ることができます。
2018年には、世界でこんな出来事がありました。
2月9日~25日 | 平昌冬季五輪開催。 |
2月14日 | フロリダの高校で銃乱射。死者17人。 |
3月23日 | アメリカが輸入品への追加関税措置を発動。米中貿易戦争へ。 |
4月13日 | 化学兵器使用疑惑を受け、米英仏がシリアへミサイル攻撃。 |
4月27日 | 韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長が板門店で南北首脳会談。 |
5月8日 | トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明。 |
5月14日 | イスラエルの米国大使館をエルサレムへ移転。 |
6月12日 | トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長が初の米朝首脳会談。 |
6月14日~7月15日 | サッカーW杯ロシア大会開催。 |
6月24日 | サウジアラビアで女性の自動車運転を解禁。 |
7月 | 西日本豪雨で中国地方などに大きな被害。死者・不明230人以上。 |
7月6日・26日 | オウム真理教事件の死刑囚13人の死刑執行。 |
7月10日 | タイのタムルアン洞窟に閉じ込められた少年ら13人を救出。 |
7月23日 | ラオス南部で建設中のダムが決壊。約1万3000人が被災。 |
8月5日 | インドネシア・ロンボク島でM6.9の地震。その後も地震が続き、死者500人以上。 |
8月 | インド南部で大雨による洪水。死者480人以上。 |
9月18日~20日 | 北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文在寅大統領がピョンヤンで南北首脳会談。 |
9月28日 | インドネシア・スラウェシ島でM7.5の地震と津波。死者・不明数千人。 |
11月5日 | アメリカ、対イラン経済制裁再開。 |
11月11日 | 第一次世界大戦終結100年の記念式典に60か国以上の首脳が参加。 |
重大ニュースとして紹介されているのは、アメリカや中東、朝鮮半島の情勢に関する内容が多いですね。
ほかにも、地震や津波、水害など、災害関連についても重大ニュースとして取り上げられています。
2018年には、イギリスのEU離脱問題や、カルロス・ゴーン氏の逮捕、ファーウェイCFOの逮捕、イギリスのヘンリー王子とメーガン妃の結婚など、たくさんの出来事がありました。
そんな重大ニュースを、「トピックス」を読むだけで一気に振り返ることができます。
IT巨人「GAFA」の存在
最近、さまざまな書籍で「第四次産業革命」について取り上げられることが多くなりました。
産業革命とは、新たな技術の登場などにより、社会構造が大きく変化すること。
有名なのは、18世紀から19世紀にかけてイギリスで蒸気機関が発明されたことによる、第一次産業革命。
そして19世紀に、アメリカやドイツで電気を使って工場で大量生産が始まり、化学技術が飛躍的に進歩したのが第二次産業革命と呼ばれています。
20世紀後半になると、コンピューターが普及して「デジタル革命」とも呼ばれる第三次産業革命が始まります。
そしてこれからは、IoTやAIによる技術革新で、第四次産業革命が始まると予想されています。
そんな第四次産業革命の主役になると考えられているのが、IT巨人の「GAFA」。
GAFAとは、
- Apple
- Amazon
の企業の頭文字を取った造語です。
これにMicrosoftを加えて「GAFAM」と表現する場合もあります。
世界中のユーザーが、GAFAMのサービスをプラットフォームとして利用することで、膨大なデータが蓄積されていきます。
蓄積したビッグデータを独占的に活用できれば、事業を急拡大していくことが可能。
そんなアメリカの巨大企業と真っ向から対立しているのが、中国のファーウェイです。
「今がわかる時代がわかる世界地図」では、「米中貿易戦争」というテーマが取り上げられています。
20世紀は「石油の世紀」と呼ばれていましたが、21世紀は「データの世紀」となるのは必至。
今後は各企業・国同士の覇権争いが激しくなっていくことは間違いなさそうです。
政治や経済の動きが一目瞭然
国際政治をテーマにしたページでは、
- 世界の軍事費
- 米軍再編事情
- 日本のODA
- 世界のGDPとGNI
などが分かりやすく図解されています。
それぞれのテーマを見比べてみると、日本が援助している支出金額の多さや、世界の軍事費が年々増大していることに気づきます。
面白かったのが、「世界の企業売上高」。
2017年の売上高世界一位は、アメリカの小売り最大手のウォルマート・ストアーズ。
それを追うように、中国企業が躍進しているのが読み取れます。
日本企業は、トヨタ自動車が世界6位に入っているのみです。
世界の人口は増えているのか、減っているのか
日本をはじめ、世界の一部の国では少子高齢化によって人口が減り始めています。
反対に、アフリカなどでは人口が急増。
世界全体では、人口は75億人を超えていると言われています。
高齢化の進む国や、平均寿命をテーマにした特集も掲載されています。
少子高齢化は、日本だけでなく世界全体の問題になりつつあることが読み取れます。
国旗と政治的リーダー
「国旗・政治的リーダー」をテーマにした特集もあります。
世界197か国の
- 国名
- 面積
- 人口
- 通貨単位
- 首都
- 主要言語
- 政治的リーダー
- 国旗
が紹介されています。
特に、政治的リーダーは写真付きで
- 役職
- 就任日
- 年齢
が紹介されています。
さいごに
「今がわかる時代がわかる世界地図」は、世界のさまざまな最新情報を、分かりやすく世界地図にまとめて解説した本です。
毎日の新聞やニュースをチェックするだけでは、世界がどういう方向に動いているか掴みにくいもの。
この本を読めば、世界の動きを図解を使って簡単に理解できます。
ネットニュースや新聞を読むだけではどうしても知識が偏ったり断片的になってしまいがち。
「今がわかる時代がわかる世界地図」を読めば、世界の情勢を分かりやすく理解することができますよ。
それじゃ、またね。
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