こんにちは、いちもくです。
老後の医療費や介護費用を確保する目的で、民間のさまざまな保険に加入している人は多いのではないでしょうか。
でもその保険、本当に頼りになりますか?
日本の平均寿命は、男性で81歳、女性で87歳を超えています。
老後が長くなることから、
- 入院・がん・介護など、加齢とともに高まるリスクに、一生涯の保障のある保険で備えたい
- 国の年金だけでは不安だが、投資は怖い。保険でお金を増やせないだろうか
なんて考える人も多いはず。
でも、どちらもありがちな間違いです。
保険が必要なのは、自立していない子供がいる世帯主の死亡保障くらいなんです。
そもそも保険は、現役世代の急死といった「稀に起こる重大事件」に備えるためのもの。
加齢により発生するような
- がん
- 入院
- 介護
といった事態には、手ごろな保険料で十分に備えられません。
では、どうすれば長い老後に備えることができるのでしょうか?
その答えは、
健康保険などの公的な保障制度を理解し、保険加入を最小限にする
という方法。
そうは言っても、公的な健康保険だけで、本当に万が一の時に備えられるかどうか不安に思う人は多いはず。
その不安を論理的にわかりやすく解説してくれているのがいらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」です。
本書を読めば、保険の限界を知ることで、保険料を大幅に削減でき、自分に本当に必要な保証を知ることができます。
今回は、いらない保険 生命保険会社が知られたなくない「本当の話」の必読ポイントを詳しく解説していきます。
いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」の必読ポイント
本書では、
- 最強の保険は健康保険
- がん保険の「ストーリー」にだまされるな
- 介護保険に勝る現実的方法
- 貯蓄・運用目的の保険はいらない
- 結局、「保険」をどうすればいいの?
- 保険はあなたの人生を保障してはくれない
という6つの章で、各種保険の「本当の話」が解説されています。
今回はその中でも、全国民が理解しておくべき「最強の保険は健康保険」について触れていきます。
その保険、本当に頼りになりますか?
老後の医療費や介護費用を確保する目的で、民間のさまざまな保険に加入している人は多いのではないでしょうか。
でもその保険、本当に頼りになりますか?
たとえば、終身医療保険。
現在50歳の人が終身医療保険に加入し、60歳で保険料を払い終わるように設定すれば、老後の備えは万全だと勘違いしている人もいるはず。
実際に保険が必要になるのは、30年後や40年後かもしれません。
その間に、医療そのものが大きく変わってしまうはずです。
保険は、契約した時点で保障内容が決まってしまいます。
約款に書かれていないことは、保険では対応できないんです。
つまり、保険は陳腐化してしまうということ。
この現実を知ると、終身医療保険がいかに老後の備えとしては不完全なものか理解できると思います。
今の保険の多くは、老いに対して我々が抱いている漠然とした不安心理に付け込んだもの。
だからと言って、いつまでも「いいカモ」でい続けるわけにはいきません。
今こそ保険を根本的に見直し、いらない保険を捨てて身軽になる必要があるんです。
最強の保険は健康保険
民間の医療保険でおすすめなんてない。健康保険だけで大丈夫。
と言われたら、あなたはどう思いますか?
「そんなことはない!歳を重ねると、入院する機械などが増えるはず。だから医療保険に入っておかなければ不安だ」
と反論したくなる人もいるでしょう。
そんな人は、そもそも個人レベルで医療費をどれくらい負担しなければならないかを知ることから始めるのがおすすめです。
あなたが過去に風邪で医者にかかったとき、いくらぐらい支払いましたか?
おそらく、数百円から千数百円程度だったはずです。
調剤薬局で支払う薬代を加えても、3,000円程度で収まるはずです。
つまり日本国内で「健康保険の範囲内」で医療を受ける限り、どんなに重病にかかっても、そこまでお金がかかることはまずないんです。
大雑把に言って、入院が短い病気の医療費は高くても100万円、入院が長期に及ぶものでも300万円程度で収まります。
健康保険があれば、医療費のうち患者の自己負担は3割以内。
なので50歳の人が糖尿病で入院したとすると、本人負担は平均で約17万円になります。
65歳から69歳で脳梗塞で入院した場合は、本人負担は約65万円です。
さて、この金額を高いと思いますか?
意外と安くて、拍子抜けした人も多いはずです。
もちろん、入院すると医療費だけでなく、入院時食事療養費(食費)もかかります。
これは1食あたり460円。
1日3食で換算すると、1380円になります。
50代の方が脳梗塞で入院した場合、平均入院日数は40日前後。
40日分の食費は、1,380×40=55,200円。
医療費と食費を合計しても、100万円でおつりが返ってきます。
健康保険に加入していればこの程度の自己負担で済むのに、毎月数千円の掛け金を支払って民間医療保険に加入する必要は、果たしてあるのでしょうか。
高額療養費制度の効果は大きい
高額療養費制度とは、病院への1か月間の支払いが一定の限度額を超えた場合、超過分の医療費がほとんどタダ(超過分の1%)になるという制度です。
限度額は個人ではなく、世帯にかかります。
つまり、一家全体の医療費が限度額を超えていれば、制度の適用を受けられるのです。
限度額は、所得に応じて5段階に設定されています。
実は、現役医師の多くのが
どんな病気でも、社会復帰や家庭復帰までの医療費は50万円で済む
と言っています。
心臓移植でさえ、日本国内なら100万円を大きく超えることはありません。
なぜなら健康保険の枠内で受ける限り、高額療養費制度が適用されるからです。
日本の社会保障、とりわけ公的医療保険制度は、それくらい優れたものなんです。
さいごに
本書ではこのほかにも
- がん保険の「ストーリー」にだまされるな
- 介護保険に勝る現実的方法
- 貯蓄・運用目的の保険はいらない
など、さまざまな保険の「本当の話」が紹介されています。
保険が必要なのは、自立していない子供がいる世帯主の死亡保障くらいなんです。
そもそも保険は、現役世代の急死といった「稀に起こる重大事件」に備えるためのもの。
加齢により発生するような
- がん
- 入院
- 介護
といった事態には、手ごろな保険料で十分に備えられません。
では、どうすれば長い老後に備えることができるのでしょうか?
その答えは、
健康保険などの公的な保障制度を理解し、保険加入を最小限にする
という方法です。
本書を読めば、保険の限界を知ることで、保険料を大幅に削減でき、自分に本当に必要な保証を知ることができますよ。
それじゃ、またね。
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