こんにちは、いちもくです。
ロジカル・シンキングやクリティカル・シンキングなど、思考力は重要なビジネススキルとされています。
でも論理思考やロジカル・シンキングと聞くと、身構えてしまう人は多いのではないでしょうか?
あるいは
「以前勉強したけれど、身についたかというと自信がない」
という声もよく聞きます。
そんな人におすすめなのが「マンガでわかる 必ず伝わる!ロジカル会話術」です。
本書を読めば、分かりやすく、なおかつ実践的なロジカル会話術を学ぶことができます。
「シンキング」ではなく「会話術」と題しているのには、深い理由があります。
他社とのコミュニケーション抜きには、仕事を前に進めることはできません。
つまり論理思考を実践するには、普段の会話に生かすことが重要なんです。
そんなロジカル会話術ですが、ちょっとしたコツを積み重ねていけば、誰もが習得できます。
今回は「マンガでわかる 必ず伝わる!ロジカル会話術」の必読ポイントを詳しく解説していきます。
マンガでビジネス書を読むメリット
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのは結構大変なこと。
読むだけでも大変なのに、本の要点をつかんで実践するとなると、かなりハードルが高いものです。
そんな読書が苦手な人にぜひおすすめしたいのが、ビジネスコミックを活用すること。
ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本です。
短い時間でサクサク読めるから、原著を読まなくてもポイントをつかめるのが魅力。
原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容をカンタンに理解することができるんです。
「マンガでわかる 必ず伝わる!ロジカル会話術」のストーリー
主人公は、ファミリーレストラン「デリシャス」の営業部店舗管理課に所属する三上さつき。
入社5年目で仕事にも慣れてきた頃、ある日部長から呼び出されます。
呼び出されたのはさつきだけでなく、店舗開発課のエース・小松雪菜もでした。
そんな2人に対し、部長の口から出た言葉は
「業績の悪い三葉町店を立て直してもらいたい」
という指示。
開発課と管理課それぞれの視点で改善案をつくり、役員会議で発表することになりました。
改善案を作成する準備として、まずは三葉町店を訪れたさつき。
そこで見たのは、やる気のない従業員と寂れた街並みでした。
これまで店がつぶれなかったのが不思議に思えるくらい、ひどい状況に愕然とするさつき。
困ったさつきは、海外を飛び回り仕事をする父・祐一に電話をします。
父から託されたのは、、長年かけて学んだ論理的対話術をまとめた秘伝の書「ロジカル会話術」のノート。
果たしてさつきは、ロジカル会話術を使って三葉町店を立て直すことができるのでしょうか。
「マンガでわかる 必ず伝わる!ロジカル会話術」の必読ポイント
シンキングからダイアローグへ
ロジカル・シンキングやクリティカル・シンキングなど、思考力がビジネススキルの定番となってから、20年近く経ちます。
筋道を明確に頭の中で組み立てる力は、ビジネスパーソンの必須のスキルと言えるでしょう。
しかし、考える力だけでは不十分です。
仕事は周囲の人を巻き込んで初めて成り立ちます。
だから相手を動かすには、自分の考えを伝える明けではなく、相手の状況や要望を配慮しながら、お互いの前提や目的を擦り合わせていく必要があります。
つまり、それがダイアローグ(対話)なんです。
ダイアローグは、ディベート(討論)とは違います。
ディベートは相手の盲点や論理は端を攻撃して撃破するのが目的です。
一方、ダイアローグは小田木の共通理解を最大化しながら、新たな考えを共に作り上げることが狙いです。
お互いの意見に優劣をつけるのではなく、どちらも一理あることを踏まえて解決策を生み出すのが「ダイアローグ」と言えます。
「抽象のハシゴ」を意識する
相手とコミュニケーションを取る際、重要な概念のひとつが「抽象のハシゴ」をスムーズに移動できるかどうかです。
私たちは物事を頭の中でまとめたり、相手に伝えたりする際に抽象度を下げます。
たとえば、
キャベツ
ピーマン
にんじん
をまとめたら「野菜」になりますし
野菜
果物
肉
をまとめたら「食材」になります。
これが「抽象度を上げる」ということです。
注意したいのは、抽象度の高い表現を使いすぎると、お互いがイメージしているものが食い違ってくることがあります。
たとえば
手軽に買えるもの
と表現した際、コンビニで売っているものを想像する人もあれば、ネット通販を想像する人もいます。
だからコミュニケーションを取る際は「抽象のハシゴ」を意識することが重要です。
お互いのイメージが共有されているかどうかを常に意識し、
- つまり
- まとめると
などの抽象度を上げる言葉と
- 具体的には
- たとえば
などの抽象度を下げる表現を使い分ける必要があります。
話は「結理事結」で
「結理事結」は、英語では
- Point(結論となる論点)
- Reason(理由)
- Example(事例)
- Point(結論)
と表現され、それぞれの頭文字を取って「PREP(プレップ)」と呼ばれています。
限られた時間の中で、単刀直入に相手に伝える際は、このPREPが効果的。
まずは「結論」、つまり相手に刺さるメッセージを伝えます。
そして「理由」の後に、抽象度を下げて具体的な「事例」を述べると、相手に伝わりやすくなります。
その上で最後に、再び「結論」を繰り返すことによって、メッセージが協調されます。
納得=論理+感情
「説得」と「納得」は大きく異なります。
「説得」は自己本位になりやすく、「納得」はあくまでも相手がするものです。
つまり、納得の決定権は相手が持っているんです
ではどうしたら、相手は納得してくれるのでしょうか?
それは
納得=論理+感情
という公式を意識することが大切です。
最初に、相手が納得してくれるために、こちらが最善を尽くすべきことは論理の明確さです。
話の筋道と根拠が明確であれば、相手も理解しやすいはず。
そしてもう1つ欠かせない要素が、感情です。
人間は感情の動物であると言われるほど、感情は私たちの理解や判断などの思考プロセスに大きな影響を与えます。
相手との心理的な距離が遠いと
「この人はどうせ、私のことを理解できないんだ」
という具合に、相手の話が頭に入ってこないことは誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
相手との心理的な距離を縮めるためには、相手に対する共感が必要です。
「あなたの状況や感情に共感していますよ」
という姿勢を、明確に伝えなければいけません。
さいごに
本書ではこのほかにも
- 大工と話すときは大工の言葉で
- 分けるはわかる
- 聞き上手は相づち上手
など、ロジカル会話術のテクニックが多数紹介されています。
ロジカル・シンキングやクリティカル・シンキングなど、思考力は重要なビジネススキルとされています。
でも論理思考やロジカル・シンキングと聞くと、身構えてしまう人は多いのではないでしょうか?
あるいは
「以前勉強したけれど、身についたかというと自信がない」
という声もよく聞きます。
そんな人におすすめなのが、本書「マンガでわかる 必ず伝わる!ロジカル会話術」です。
本書を読めば、分かりやすく、なおかつ実践的なロジカル会話術を学ぶことができるのでおすすめですよ。
それじゃ、またね。
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