こんにちは、いちもくです。
運良く大企業に入社できても、定年というゴールを無事に迎えられる保証はどこにもないと思いませんか?
日本の経済全体が伸びていた「古き良き時代」とは、誰がやってもそれなりに勝てた時代。
でもそんな時代は、既に過去のものとなっています。
私たちサラリーマンは、どうやって人生設計を組み立てていけば良いのでしょうか?
そのヒントを得られる本が『プロフェッショナルサラリーマン 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術』です。
プロフェッショナルサラリーマンとは、会社を辞めずに、サラリーマンであることの特権を120%活かして自分の仕事にやりがいを持つビジネスパーソンのこと。
プロフェッショナルサラリーマンになれば、
- そのまま会社で働き続けるもよし
- 起業するもよし
- 過去に前例のない束縛のない働き方をするもよし
という選択肢を手にすることができます。
「起業なんて大それたことは考えていない」
という人でも、プロフェッショナルサラリーマンになることで、会社の業績低下やリストラの噂に一喜一憂する必要がなくなるんです。
今回は、そんな『プロフェッショナルサラリーマン 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術』の必読ポイントを紹介していきます。
『プロフェッショナルサラリーマン 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術』の必読ポイント
プロとアマの違い
著者である俣野成敏さんは、スタッフの採用面接でこんな質問をするそうです。
「プロとアマの違いはどんなところにあると思いますか?」
典型的な解答例は
「プロは現状に満足しません」
「プロは仕事を楽しめません」
「プロは時間にシビアです」
「プロは約束を守ります」
といったもの。
でも少し考えてみると、アマチュアでも仕事を楽しめない人や、時間にシビアな人、約束を守る人はたくさんいることに気づくと思います。
著者の答えは
「最悪のコンティションでも胸を張って請求書が出せること」
です。
自分の精神的・肉体的な調子がいいかどうかなんて、相手には関係ありません。
相手が請求書を受け取ったとき、喜んでお金を払ってもらえるかどうか。
これができる人がプロなんです。
プロは仕事を「つくって」「回して」「稼ぐ」
本書で定義されているプロフェッショナルサラリーマンとは、
自分で仕事を「つくって」「回して」「稼ぐ」ことができる社員
のこと。
それ以外のサラリーマンは、どんなに役職が上でも、どんなに社歴があがくても、アマチュアサラリーマンなんです。
- 仕事を「つくる」というのは、与えられた仕事をこなすだけでなく、自分で仕事を新しく創出するということ。
- 仕事を「回す」と言うのは、つくった仕事を円滑にまっとうさせること。
- そして「稼ぐ」とは、文字通り利益を生み出すこと。
この3つのサイクルが揃って初めて、プロフェッショナルと呼べます。
プロは仕事を4つに定義する
仕事とは、読んで字のごとく「仕える事」だととらえている人は多いのではないでしょうか?
本書では、「仕事」は「仕入れる事」だと定義されています。
そんな仕事の仕入先はどこなのかといえば、上司です。
上司から仕入れた「仕事」を進めていくと、自分なりにいろいろと思うところが出てくるはず。
「本当にこれでいいのか」
「もっとこうした方がいいのではないか」
など、いろんな思いが湧き上がってくるはずです。
そこで仕事が「思事」になる、これが第一段階です。
それが段々と
「今度はこうしてみよう、自分はこうしたい」
という志が出てくる。
これが第二段階の「志事」です。
そしてやがて、自分で何かを始めることができるようになります。
それが第三段階の「始事」。
最終的には、会社の資源となり「資事」となる。
この4つの「四事」のサイクルを回していけるのが、プロフェッショナルサラリーマンなんです。
プロは「後工程はお客様」だと思う
「後工程」というのは工場用語で、ベルトコンベアなどで次の人がする仕事のこと。
仕事の順番が1から10まであったとしたら、1の人から見て2が後工程になります。
工場やメーカーでは、「後工程はお客様」という言葉をよく使います。
つまり、仕事のバトンリレーの最後には、その製品を使うお客様がいるということ。
お客様と直接接するのは、営業や販売員かもしれません。
でも、仕事のバトンリレーが全部つながらないと、しっかりお客様を見ているという状態にならないのです。
工場用語「後工程」は、仕事全般に当てはまります。
自分の後工程にきちんと仕事を渡せる人と、そうでない人というのは、プロとしての伸び方が違います。
なぜなら人間は、仕事の仕入先である上司には気を遣いますが、後工程には気を抜きがちだから。
多少のミスがあっても、後の人がカバーしてくれるだろうと思ってしまうのです。
例えば、経営の大事な判断材料になるような経理データがあるとします。
データをろくに確かめもせず、後工程に渡したとしたら、次の人は間違いを直すだけで大変な苦労をするかもしれません。
こういう人は、後工程からしたら「いい加減な人」ということになります。
後工程の人の仕事をやりやすくすることで、会社全体の効率を上げることができるようになるのです。
プロは「仕事の受け取り方」がうまい
あなたの仕事の仕入先は、あなたの上司です。
入社したばかりのときは、当然ですが自分で仕事をつくる力なんてありません。
上司から仕事をもらうしかないのです。
ということは、上司に対して好き嫌いや文句を言っている場合ではありません。
決してご機嫌を取ろうという意味ではなく、仕入先を大切にしなければならないということです。
上司に2人の部下がいたとして、「どちらに仕事を頼もうかな」と考えたとき、頼みやすい方に仕事を発注したくなるのは人情というもの。
ただし、上司から仕事の発注先として選ばれる存在にになるためには、100点満点の部下である必要は全くありません。
なぜなら上司は、仕事の発注先を社員の中から選ぶのが普通だからです。
わざわざ社員を雇っているということは、その人間に何かをやらせておこうという意志の表れ。
仕事を都度アウトソーシングするよりも、いつでも確実に仕事を頼める人がいた方がいいから社員を雇っているのです。
ということは、ほかの社員より相対的に1点でも優っておけば、その仕事を受注できる可能性が高いということになります。
プロは仕事の目的と背景を確認する
上司から仕事を受けたら、できるだけ素早く仕事に取り掛かる方がいいと思っている人は多いはず。
でも、急いで手をつけた仕事ほど、後で修正を要求されたり、勘違いをしていてやり直しを要求されがちです。
だから上司から仕事を依頼されたら、その仕事を始める前に
- 目的
- 背景
を確認しておくのがおすすめ。
目的と背景を自分の頭で完璧に理解できるのであれば問題ありませんが、自信がないのなら上司に聞く必要があります。
指示する側の上司は、「そんなこと、わかってるだろう」という感覚で指示を出すことが多いもの。
しかし受ける方は、言われていることの言葉の意味はわかるけれど、「目的」「背景」が分からない場合があるんです。
「目的」と「背景」は、どちらか一方を理解するだけではいけません。
「目的」を理解していても、「背景」が分からないと、現在地が分からないのと同じ。
目的地だけが明らかになったとしても、スタート地点が違えば取るべきルートも異なります。
さいごに
プロフェッショナルサラリーマンとは、会社を辞めずに、サラリーマンであることの特権を120%活かして自分の仕事にやりがいを持つビジネスパーソンのこと。
プロフェッショナルサラリーマンになれば、
- そのまま会社で働き続けるもよし
- 起業するもよし
- 過去に前例のない束縛のない働き方をするもよし
という選択肢を手にすることができます。
「起業なんて大それたことは考えていない」
という人でも、プロフェッショナルサラリーマンになることで、会社の業績低下やリストラの噂に一喜一憂する必要がなくなるんです。
本書では、そんなプロフェッショナルサラリーマンになるための方法論が、全部で74個紹介されています。
1つずつ実践していけば、周りの景色が変わっていくことを実感できますよ。
それじゃ、またね。
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