こんにちは、いちもくです。
あなたの職場にこんな人はいませんか?
- 大勢の前で他人の能力を否定する
- わずかなミスでも怒鳴り声をあげる
- 他人の話を途中で遮る
こんな上司がいる職場では、
- なんだこれは! 最低だ
- お前の仕事ぶりは、幼稚園児か
- 役立たず、さっさと辞めてしまえ
など、上司が部下に対して無礼な態度で接している声が聞こえてくることも多いはず。
そんな声を聴いた人は、脳内に良くない感情を生み出します。
そしてたとえ上司がいなくても、職場に行くだけで負の感情が起きるようになってしまいます。
アメリカ心理学会(APA)の試算によれば、職場のストレスによってアメリカ経済にかかるコストは、年間5,000億ドルにものぼると言います。
仕事上のストレスで毎年5,500億日もの就業日が失われ、職場で発生する事故の60~80%がストレスが原因となっているのです。
そんな無礼な人間になりたくない、無礼な人間との上手な付き合い方を知りたいというひとにおすすめの本が「まんがでわかる Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である」です。
企業をはじめとする組織は、無礼さの代償として大金を負担していることをまずは理解する必要があります。
控えめに見積もっても、それは相当な金額です。
売上の損失も含め、無礼な人間が企業に与える損害は莫大なもの。
本書を読めば、礼儀正しさがどれだけ素晴らしい利益と職場環境をもたらすのかを知ることができます。
今回は、そんな「まんがでわかる Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である」の必読ポイントを詳しく解説していきます。
マンガでビジネス書を読むメリット
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのは結構大変なこと。
読むだけでも大変なのに、本の要点をつかんで実践するとなると、かなりハードルが高いものです。
そんな読書が苦手な人にぜひおすすめしたいのが、ビジネスコミックを活用すること。
ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本です。
短い時間でサクサク読めるから、原著を読まなくてもポイントをつかめるのが魅力。
原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容をカンタンに理解することができるんです。
まんがでわかる Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である のストーリー
主人公は佐々木彩花。
社内の営業成績は常にトップクラスで、その能力を認められて営業三課の課長に抜擢されます。
会社の期待に応えるべく、営業三課の目標を、部内1位を目指すことに設定。
でもチームは発足したばかりで、メンバーの足並みは全くそろっていません。
営業成績は良い彩花ですが、部下に無礼な態度を取ることが多く、部長から「マネジメントできていないのではないか」と怒られてしまいます。
ストレスを発散すべく、ジムで汗を流す彩花。
そこで不思議なアメリカ人女性と出会います。
ジムのスタッフ同士で険悪になった空気を、一瞬にして解決したその女性。
アメリカの調査では、上司が部下に対して無礼な態度を取ることによって、年間5000億ドルの損失が生じていると解説。
「礼儀正しさ」こそ、最強の生存戦略なのだと力説します。
果たして彩花は、営業三課をマネジメントしていくことができるのでしょうか。
まんがでわかる Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である の必読ポイント
礼節は部下の力を引き出す
思うようにチームの成績が上がらないとき、リーダーは「もっと厳しく言わないといけない」と思いがちです。
でも、それよりももっと良い方法があります。
職能の異なる様々な人が集まった製品開発チームを対象に実施された調査では、リーダーがチームのメンバーに丁寧な態度で公平に接すると、メンバーが個人としても、チーム全体としても、高い業績を上げることが分かっています。
リーダーが丁寧に接することで
- 誰かが何かミスをしても、それが早く見つかるようになる
- 誰もが自分の意志で率先して行動を起こすようになる
- メンバーの精神的な消耗が少なくなる
といったメリットが生まれます。
敬意ある態度を取る人と、そうでない人を比較したある調査では、前者と情報を積極的に共有したい人は、後者に比べ59%多いという結果が得られました。
また、前者から助言をもらいたい人は、後者に比べ72%、前者から積極的に情報を得ようと考える人は、後者に比べ57%多いという結果が出ています。
まずは「10/5ウェイ」から始めてみる
具体的に、礼儀正しい行動とはどのようなものでしょうか?
アメリカ・ルイジアナ州にある大病院「オクスナー・ヘルス・システム」では、礼儀正しい態度の影響力を最大限生かすために、病院公式の「ガイドライン」を策定しました
そのガイドライン名が「10/ウェイ」です。
- 誰かと10フィート(約3m)以内に近づいたら目を合わせ、微笑みかける
- 誰かと5フィート(約1.5m)以内に近づいたら「こんにちは」と声をかける
ということが定められています。
このガイドラインが運用され始めると、病院内にはすぐに礼儀正しい態度が広がりました。
患者の満足度も向上したそうです。
「10/5ウェイ」は、今この瞬間からでも始められる些細な行動です。
ほんの少し日々の行動を変えるだけで、温かく、互いのことを認めあえる雰囲気や、皆に元気を与える空気を作り出すことができるんです。
「話す」のではなく「聞く」ことのメリット
笑顔とあいさつの次に取り組んでもらいたいのが「人の話を聞く」ということ。
特に人の上に立つ人にとって、自分が話すのではなく、謙虚な態度で他人の話を聞くことは非常に重要です。
話を熱心に聞くだけで、相手には
- あなたがその人のことを気にかけていること
- あなたがその人のことを大事にしていること
- あなたがその人と人間関係を保ちたいと思っていること
が伝わります。
また、話をよく聞いていれば、それだけ重要な情報、アイデアが手に入りやすくなります。
部下から
「この人は話を聞く気がないな」
と思われたら、どれだけ良いアイデアがあっても伝えようとはしないし、役立つ提案もしないはずです。
では、どうすれば人の話をよく聞くことができるようになるのでしょうか?
音をテーマにコンサルティングを行っているジュリアン・トレジャーは、人の話を聞くときには4つの点に留意すべきだと言っています。
- Receive 受け止める
- Appreciate 尊重する
- Summarize 要約する
- Ask questions 質問をする
の4つ。
まずは相手の話をそのまま「受け止める(Receive)」ことが重要です。
そして相手の話を「尊重する(Appreciate)」こと。
尊重していることを伝えるには、できるだけ余計な合いの手を入れて話を妨げないようにします。
その後、相手のいうことをうまく「要約する(Summarize)」ことです。
今の話を聞く限り、あなたは~というふうにかんがえているんですね?
といった具合に、話をまとめてみます。
そして最後は、話が終わった後に「質問をする(Ask questions)」こと。
4つの留意点の頭文字を取って「RASA」。
RASAを意識すれば、人の話を聞くときの自分の態度を改善することができます。
さいごに
本書ではこのほかにも
- チームの礼節を高めるメゾット
- 無礼な人間から身を守る方法
- 無礼な人間との向き合い方
など、礼儀正しさがもたらすメリットと具体的な実践方法がわかりやすく紹介されています。
アメリカ心理学会(APA)の試算によれば、職場のストレスによってアメリカ経済にかかるコストは、年間5,000億ドルにものぼると言います。
仕事上のストレスで毎年5,500億日もの就業日が失われ、職場で発生する事故の60~80%がストレスが原因となっているのです。
そんな無礼な人間になりたくない、無礼な人間との上手な付き合い方を知りたいというひとにおすすめの本が「まんがでわかる Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である」です。
本書を読めば、礼儀正しさがどれだけ素晴らしい利益と職場環境をもたらすのかを知ることができますよ。
それじゃ、またね。
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