こんにちは、いちもくです。
学生時代は全く太っていなかったのに、社会人になってから急に体重が増えたという人は多いのではないでしょうか?
特にデスクワーク中心の仕事をしている人は、毎日の運動量が少ないので体重が増えがちです。
何とかして健康的に痩せたいという人にぜひ読んでもらいたいのが「マンガでわかる 痩せる技術」。
著者は食べるのが大好きな漫画家・湊川あい先生。
学生時代は自転車で毎日通学したり、テニスに打ち込んでいたため、太る方が不思議な生活を送っていました。
でも卒業後、運動量はゼロになったのに、食事の量は学生時代のまま。
そのため、あっという間に体重が20kgも増えてしまったんです。
そんな湊川先生が挑戦したのが、パレオダイエット。
見事76日間で健康的に8kg痩せた方法を、ゆるいギャグ漫画で解説した本です。
パレオダイエットをする際におすすめの食材や運動方法なども紹介されているので、これからパレオダイエットに取り組みたい人におすすめ。
今回は、そんな「マンガでわかる 痩せる技術」の必読ポイントを詳しく解説していきます。
マンガでビジネス書を読むメリット
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのは結構大変なこと。
読むだけでも大変なのに、本の要点をつかんで実践するとなると、かなりハードルが高いものです。
そんな読書が苦手な人にぜひおすすめしたいのが、ビジネスコミックを活用すること。
ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本です。
短い時間でサクサク読めるから、原著を読まなくてもポイントをつかめるのが魅力。
原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容をカンタンに理解することができるんです。
パレオダイエットとは
パレオダイエットの“パレオ”は、パレオリシック=旧石器時代の略で、農耕を開始する前の狩猟採集型の食生活を取り入れた食事法のことです。
食品選びのポイントは、農耕・牧畜に頼らず、化学肥料・農薬なども避けた、自然に近いものを摂り入れること。
野草や野生動物などを食料としていた、原始時代の食生活を参考にすることで、健康に痩せることができるとされています。
でもなぜ、原始人のライフスタイルを真似ることでダイエット効果が期待できるのでしょうか?
その理由は、人類誕生から現在に至るまでの、急激な食生活の変化を知ることで理解できます。
人類が誕生したのは、今から約250万年前だと言われています。
人類は約249万年の間、木の実や根菜を拾ったり、野生動物を捕まえたりして暮らしてきました。
そして今から約1万年前に、農耕や牧畜が始まります。
加工食品やファーストフードが誕生したのは、わずか100年ほど前。
つまり、人間の体は旧石器時代のまま、ほとんど進化していないんです。
それなのに、食品の加工技術が急激に発達し、脳や体がついてきていないのが現状。
だから原始人っぽい生活をすることは、人間の体に合った生活をするということなんです。
「マンガでわかる 痩せる技術」の必読ポイント
本書では、パレオダイエットについて
- 食う
- 寝る
- 動く
の3要素に分けて解説されています。
今回は「食う」の必読ポイントについて触れていきます。
人間の体は、もともと太らないようにできている
体重を落とすために、カロリー制限に取り組んだことのある人は意外と多いのではないでしょうか?
カロリー制限をすると、短期的にはどんどん体脂肪が減るので効果を感じやすいのですが、1年ほどの長期的な期間でみると、体脂肪の減少率がどんどん少なくなるという研究結果があります。
その理由は、代謝機能が低下してしまうから。
人間の体は、カロリー制限の状態が長く続くと、
- 脂肪の燃えやすさをコントロールする、甲状腺ホルモンの分泌が減る
- 筋肉が減少し、エネルギー消費量が少なくなる
- 脳が「エネルギー節約モード」に入り、無意識に身体活動が減ってしまい、消費カロリーも減少する
といった現象が起こります。
強引にカロリーを減らすと、脳と体は生命維持のためエネルギーを節約しようとするんです
だから基本的に、カロリー制限で痩せるのは不可能と考えた方が良いでしょう。
そこでおすすめなのが、セットポイント理論を実践すること。
セットポイントとは、人間の体に備わっている自動的に一定の体重を保つ仕組みです。
摂取カロリーの増減に応じて、満腹ホルモンの量が変化し、次のような状態になります。
たくさん食べる | あまり食べない | |
空腹感 | 減少 | 増加 |
代謝 | 上がる | 下がる |
つまり、「空腹感」と「代謝」という2つの武器を使って、自然と元の体重をキープしようとするシステムが働くのです。
「本来、人間の体は太らないようにできている」
というのが、現代の肥満学の考え方。
本来のセットポイントに逆らわない「自然な暮らしをすれば、人間は自然に痩せた状態をキープできる」ということです。
逆に言えば、現代人特有の生活などが原因でセットポイントが上がってしまうと、どんなにダイエットをがんばっても痩せなくなり、肥満に繋がります。
そんなセットポイントを狂わせている犯人は、加工食品。
ジャンクフードをつくる食品メーカーは、日夜
- 砂糖
- 脂肪
- 塩
の完璧な組み合わせを追及しています。
つまり加工食品は、顧客が何度も繰り返し買い求めるようにデザインされているんです。
だから加工食品は、パレオダイエットの敵。
そもそも砂糖や脂肪の塊が、自然界に落ちているはずがありません。
パレオダイエットで結果を出すためには、まずは加工食品をやめる必要があります。
狩猟民族の栄養摂取量
旧石器時代の食生活では、栄養失調になりそうだと不安に思う人も多いはず。
でもアボリジニやマオリ族など、旧石器時代に近いライフスタイルを持つ狩猟採集民の栄養摂取量は、先進国よりもはるか上なんです。
彼らのビタミン摂取量は、先進国で暮らす人たちの約10倍。
ミネラル摂取量に至っては、なんと20倍もあるんです。
当然、糖尿病や痛風、不眠症といった現代病とは無縁。
彼らが食べている食材は、主なたんぱく質摂取源として
天然魚
貝類
牛
羊
など。
脂質の摂取源として
ココナッツオイル
MCTオイル
パーム核油
オリーブオイル
などがあります。
炭水化物は「抜く」より「選ぶ」
糖質制限ダイエットでは、炭水化物をできるだけ摂らないようにします。
でも早く痩せたいからと、炭水化物を完全に抜いてしまうのはおすすめできません。
炭水化物は、体を動かしたり脳で考えるためのエネルギーをつくるために必要な栄養です。
これまでの調査によると、狩猟民族の多くは総カロリーの20~40%の間で炭水化物を摂っていることが分かっています。
パプアニューギニアのキタバ族に至っては、なんと総カロリーの72%が炭水化物となっています。
そんなキタバ族ですが、現在地球上でもっとも旧石器時代に近い食生活をしていると言われています。
糖質源を摂るためのベストな食材は、葉物野菜。
ビタミンやミネラルやもちろん、良質な糖質も摂取できます。
次におすすめの食材が、根菜類。
農耕が発達する前までは、私たちの主食はイモ類でした。
そしてフルーツもおすすめ。
ビタミンが豊富なので、体調を整える効果が期待できます。
さいごに
本書ではこのほかにも
- 睡眠不足はダイエットの天敵
- NEAT(日常生活で消費されるカロリーの合計)を増やす
- HIIT(ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング) 短時間だけハードな運動を行うエクササイズ法
など、パレオダイエットの具体的な実践方法がマンガでわかりやすく紹介されています。
パレオダイエットをする際におすすめの食材や運動方法なども紹介されているので、これからパレオダイエットに取り組みたい人にぜひ読んでもらいたい、おすすめの本ですよ。
それじゃ、またね。
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