やあ、いちもくだよ。
僕は本が好きで、いろんなジャンルの本を読むことが多いんだ。
ビジネス書やエッセイ、漫画も大好きなんだけど、小説も好きなんだよね。
小説は、作家によって文体が全然違うのが面白いんだ。
昨日書店で、少し前にTwitterで話題になっていた、『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』という本を見つけたので、思わず買ってしまったよ。
読んで思わず、声に出して笑ってしまったんだ。
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本の概要
この本は、誰もが一度は名前を聞いたことがある文豪や、TVで見かける著名人の語り調など、全部で100通りの文体でカップ焼きそばの作り方を書いた本なんだ。
文豪だけでなく、イケダハヤトさんやヒカキンさん調に書かれたものもあって、思わず笑っちゃうものばかり。
こういうのは文体模写と言われているけれど、作家の特徴をうまく捉えて書かれた本だと思うよ。
特に、村上春樹さんの文体は特徴があるから、模写しやすい気がするんだ。
本が好きな人は、好きな作家の文体を模写したこの本を読むと、思わず笑っちゃうんじゃないかな。
\忙しくても、耳は意外とヒマしてる/

なぜ、カップ焼きそばの作り方なのか
もしもこの本が、カップ焼きそばではなくカップラーメンの作り方を書いたものだったら、文豪たちの文体をうまく模写できなかった気がするんだ。
カップラーメンの作り方は、蓋を空けてお湯を入れるだけだからね。
これがカップ焼きそばになると、湯切りという作業が必要になってくるんだ。
この「湯切り」が、文豪たちの性格や特徴を表現するのにピッタリなんじゃないかな。
太宰治が湯切りする場面を想像すると、ほんの数秒の湯切り中にも何かに悩んでそうな気がするしね。
そんなわけで、文豪たちのカップ焼きそばの作り方を書いたこの本は、面白い内容になったんだと思うよ。
思わず笑ってしまった、カップ焼きそばの作り方
村上春樹「1973年のカップ焼きそば」
もう、タイトルを読んだだけで村上春樹ワールドが全開になるんだ。
きみがカップ焼きそばを作ろうとしている事実について、僕は何も興味を持っていないし、何かを言う権利もない。
エレベーターの階数表示を眺めるように、ただ見ているだけだ。
たぶん、完璧な湯切りは世の中に存在しないよ。
なぜならば、完璧な絶望は世の中に存在しないからね(村上春樹風)。
池上彰「池上彰のそうだったのか! 学べるカップ焼きそば」
タイトルからして、池上彰っぽさが全開だね。
池上彰が書いた「カップ焼きそばの作り方」というよりも、TVのワンシーンを彷彿とさせる文章になっているんだ。
劇団ひとりや東ちづる、土田晃之との掛け合いがリアルで、読みながら脳内再生できてしまうよ。
稲川淳二「超・お腹が空いた話 一人で食べてはいけない」
あるテレビ番組のロケで東京の外れに行ったときの話です。その日は撮影が長引いちゃいまして、ADの……仮にTくんとしておきましょう。その田口くんが「稲川さん、お腹空きません? なにか食べましょうよ」って、こう言うんだ・・・
もうねぇ、稲川淳二さんの口調で書かれるとねぇ、全部怪談にしか思えなくなるんですよねぇ。
そんなことってあるんだなぁ、へ~ぇ、おもしろいなぁ。
でも、おかしいなぁ、な~んか、本を読む前に比べて、本が重く感じるぞ?
そう思いながら、本を上から下へ・・・上から下へ・・・文字を読み進めて行ったんですよね。
最後の一文を読んだら、思わず「うわっ!」って・・・・・なったような、ならなかったような。
松尾芭蕉「麺の細道」
キッチンや 薬缶(やかん)飛び込む 水の音
短い五・七・五の句の中に、カップ焼きそばのワビサビが表現されているよ。
ガスコンロの前に静かに佇んで、そっと湯をカップ焼きそばに注いでみたくなる・・・かな。
利用者の声「おかげで満腹になり、年収が増えました」菊地良さん(29歳)
ちょっぴり怪しげな雑誌の投稿ページに掲載されているような内容。
カップ焼きそばを食べてお腹いっぱいになった投稿者は、次々と幸運が訪れるんだ。
全ては、カップ焼きそばのおかげ。
さあ、あなたも幸運のペンダント・・・いや、カップ焼きそばを買ってみよう!
迷惑メール「件名:突然ですが、カップ焼きそばを相続しませんか」
はじめまして、橋下恵里菜、33歳の未亡人です。
主人が亡くなってから3年、私に残されたのは主人が大好物だった大量のカップ焼きそばでした。
最初は主人の思い出として大事に取っておいたのですが、そろそろ私も新しい人生を送ろうと決意しまして・・・
もうね、突っ込みどころ満載だよ。
イケダハヤト「まだカップ焼きそばで消耗してるの?」
イケダハヤトさんのブログのファンにとっては、笑いのツボが満載の内容だと思うよ。
イケダハヤトさんが、こんなふうにカップ焼きそばをつくっていたら、やっぱり炎上してしまうのかな。
本を読み終えて感じたこと
何も考えずに読めて、何も考えずに笑える本だと思うよ。
いろんな本を読むのが好きで、最近笑ってないなぁなんて人がいたら、この本はピッタリなんじゃないかな。
じゃ、またね。
\忙しくても、耳は意外とヒマしてる/




