こんにちは、いちもくです。
あなたは突然
「日本全国に、ハムスターは何匹いますか?」
「世界で今、睡眠中の人は何人でしょう?」
「東京都で1年間に消費されるトイレットペーパーの量は?」
なんて質問されたら、どう答えますか?
「そんなの分かるわけがない!」と最初から考えるのをあきらめてしまう人や、当てずっぽうな数字を答えてしまう人もいるかもしれません。
でも、このように実際に調査するのが難しい数字を、短時間で論理的に見積もる方法があるんです。
その方法とは、フェルミ推定。
戦略コンサルへ就職・転職したい人は、身に付けておきたい必須のスキルです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、フェルミ推定の例題をこなすうちに、だんだんと考え方のアプローチがつかめるようになってきます。
良質な本を選んで繰り返し例題を解くことで、誰でも一定の実力を身に付けることが可能。
今回は、そんなフェルミ推定を学ぶのにおすすめの本を紹介していきます。
フェルミ推定とは
フェルミ推定とは、実際に調査するのが難しい数字を、短時間で論理的に見積もる方法のことです。
- ボストン・コンサルティング・グループ
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- アクセンチュア
などの、外資系コンサルティングファームの面接で出題されることが多い問題。
もちろん、日系コンサルティングファームや投資銀行、証券、総合商社でも、フェルミ推定が出題される機会が増えています。
その理由は、問題をどう解いていくかで、面接者の論理的思考力を測ることができるから。
たとえば、
- 日本にある郵便ポストの数は?
- 東京都に鳩は何羽いるか?
なんて質問されても、どう答えればいいか戸惑ってしまう人は多いはず。
でも、フェルミ推定を使えば、このような現実には調査困難な数字を、短時間で論理的に見積もることができるんです。
フェルミ推定は、コツさえつかんでしまえば意外と簡単に答えを導き出せます。
- 自分の持っている知識を最大限活用し、考える力があるか
- 問題に対して、回答を導き出すための正しい思考力が身に付いているか
- 日ごろから問題意識を持っているか
といった、仕事をする上で必要な能力を持っているかどうかを見極めるために、就職面接でフェルミ推定が出題される機会が増えています。
フェルミ推定を学ぶのにおすすめの本
地頭力を鍛える
企業、特にコンサルティング会社の採用現場などでは、単に頭がいい人ではなく、「地頭のいい人」が求められています。
インターネット情報への過度の依存が思考停止の危機を招き、検索ツールの発達による「コピペ族」が増殖しているいま、「考える」ことの重要性はかつてないほどに高まっているんです。
これから本当に重要になってくるのは、インターネットやPCでは代替が不可能な、膨大な情報を選別して付加価値をつけていくという、本当の意味での創造的な「考える力」。
本書ではこの基本的な「考える力」のベースとなる知的能力を「地頭力(じあたまりょく)」と定義しています。
地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力。
すなわち「結論から」考える仮説思考力、「全体から」考えるフレームワーク思考力、「単純に」考える抽象化思考力です。
そんな地頭力を鍛える強力なツールとなるのが「フェルミ推定」。
本書を読めば、フェルミ推定の基本的な考え方を学べるのはもちろん、具体的な問題の解答方法までを知ることができます。
就職活動対策シリーズ ― フェルミ推定の教科書
本書の内容は、数多くのコンサルティング企業の選考に参加して、実際に選考を通過した筆者の体験談をもとに書かれています。
まずはフェルミ推定の「理論」を学び、次に「解法」を理解。
最後に「演習」で実際に問題を解いていくという構成になっています。
コンサルティング会社の面接において、評価されやすいポイントも紹介。
戦略コンサルティング会社への就職・転職を考えている人は絶対に読んでおきたい内容が満載です。
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
累計1,000以上のフェルミ推定問題を解いて、トップ外資系企業に内定した東大生たちが、フェルミ推定の「パターン」と「解法ステップ」をわかりやすく解説した本。
フェルミ推定問題の解き方を解説しているだけでなく、30の例題とその回答例、そして100の練習問題も掲載されています。
毎日数問ずつ説き続ければ、フェルミ推定が出題される面接対策はバッチリ!
コンサルティングファームや外資系企業への就職・転職を考えている人必見の本です。
メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
「メタ思考」とは、1つ上の視点から物事を考える思考法のこと。
まるで自分が幽体離脱して、高い視点から俯瞰するように問題と向き合うことで、今まで見えていなかった視点に気づくことができます。
本書では、そんなメタ思考を実践するための「Why型思考」と「アナロジー思考」という思考法を紹介するととともに、それらをトレーニングするための演習問題が多数用意されています。
フェルミ推定問題も多数掲載されており、
お寿司以外の「回転○○」を考えよ。
「信号機」と「特急の停車駅」の共通点は?
「年賀状がたくさん来る人」とはどんな人?
など、生活に密着した問題が用意されています。
注意したいのは、演習問題には解説が用意されていないということ。
フェルミ推定の基礎が既に身についている人が、応用力を鍛えたいときに活用するのが最適な本です。
過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題
外資系コンサルティングファームの面接試験で、実際に出題されたフェルミ推定やケース問題を紹介した本。
掲載されているフェルミ推定問題は、全部で10問と若干少なめです。
ただし、実際のビジネスシーンで起こりうる事例ばかりなので、非常に実用的。
特に理解しておきたいのが、「需要÷供給キャパシティ」系の問題。
各問題の解説は非常にシンプルですが、解法プロセスが非常に論理的で読みやすくなっています。
フェルミ推定力養成ドリル
4光年を旅する宇宙船に必要な燃料量は?
人体に細胞はいくつある?
100万人の集会に、トイレは何個必要?
といった問題を、常識と四則計算を使って答えを導き出す方法が解説されています。
問題集なので、フェルミ推定の基本的解法が身についていないと、問題を解いていくのは難しいかもしれません。
フェルミ推定の基礎を理解した上で、本書の問題に挑戦していくのがおすすめです。
さいごに
あなたは突然
「日本全国に、ハムスターは何匹いますか?」
「世界で今、睡眠中の人は何人でしょう?」
「東京都で1年間に消費されるトイレットペーパーの量は?」
なんて質問されたら、どう答えますか?
「そんなの分かるわけがない!」と最初から考えるのをあきらめてしまう人や、当てずっぽうな数字を答えてしまう人もいるかもしれません。
でも、このように実際に調査するのが難しい数字を、短時間で論理的に見積もる方法があるんです。
その方法とは、フェルミ推定。
戦略コンサルへ就職・転職したい人は、身に付けておきたい必須のスキルです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、フェルミ推定の例題をこなすうちに、だんだんと考え方のアプローチがつかめるようになってきます。
良質な本を選んで繰り返し例題を解くことで、誰でも一定の実力を身に付けることが可能。
解き方にはパターンがあるので、例題を解いてまずはパターンを身に付けていくのがおすすめですよ。
それじゃ、またね。
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