こんにちは、いちもくです。
「数字は苦手…」そう感じているあなたへ。
日々の仕事で、データ分析や売上予測に頭を悩ませていませんか?
会議で出てくる数字の意味が分からず、自信なさげに頷いていませんか?
しかし、ビジネスの現場で数字やデータを避けて通ることは、もはや不可能です。
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、「仕事で数字を使うって、こういうことです。」を読んでみるのがおすすめ。
本書は、数字アレルギーの営業マンと数学科出身のコンサルタントとの掛け合いを通じて、ビジネスパーソンに必要な数字の扱い方をやさしく解説する一冊となっています。
本書の要点
1. 数字は「コミュニケーションツール」である
数字を正しく読み解き、活用することで説得力ある提案や効果的な意思決定が可能になる。
2.データ分析は「現場で使える」ことが重要
シンプルで適切な分析手法が、実践において最大の効果を発揮する。
3.数字を使った意思決定の本質は「リスク管理」にある
数字による裏付けがあることで、リスクを最小限に抑えた意思決定が可能となる。
『仕事で数字を使うって、こういうことです。』の必読ポイント
数字は「コミュニケーションツール」である
ビジネスの現場では、経験や勘だけでなく「数字に裏付けられた根拠」が求められることが増えています。
本書では、「なぜ数字が必要なのか」を営業部員・木村斗真とコンサルタント・柴崎智香のやりとりを通じて明らかにします。
例えば、商品販売の実績をグラフ化して会議で提示する場面では、数字が正確でなければ議論が空回りします。
「売上が20%増加」という数字は、「好調」という感覚的な表現よりも、はるかに正確に状況を伝えることができます。
一方、過去データを基にした売上予測や市場分析を取り入れることで、効果的な販売戦略が生まれることを描いています。
「数字は苦手」という木村に対して、智香は「数字は感情ではなく、客観性を持つための道具」と語りかけます。
これにより、数字に対する「冷たさ」や「距離感」を和らげ、むしろビジネスの信頼を高める手段であることが伝わります。
データ分析は「現場で使える」ことが重要
データ分析というと、大がかりなソフトウェアや複雑な統計手法を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、本書が提唱するのは、「現場で活用できるシンプルな分析」です。
たとえば、エクセルでの簡単な集計やグラフの作成から始めること。
エクセルで作成した売上グラフの中に不要な装飾が多すぎると、かえって伝えたい情報がぼやけてしまうと説明しています。
「どんな質問に答えるためのデータなのか」を明確にするだけで、分析の質が飛躍的に向上するのです。
この章では、適切なデータの選び方やグラフ化のポイントが具体例を交えながら解説されており、初心者にもわかりやすい内容となっています。
数字を使った意思決定の本質は「リスク管理」にある
ビジネスの現場で数字を使う最大の目的は、より良い意思決定を行うことです。
本書では、数字を使った意思決定の本質は「リスク管理」にあると説きます。
直感や経験だけに頼った判断は、時として大きな失敗を招く可能性があります。
数字による裏付けがあることで、リスクを最小限に抑えた意思決定が可能になるのです。
さいごに
本書の最大の魅力は、数字やデータ分析という難しそうなテーマを、ストーリー形式で分かりやすく解説している点です。
主人公の智香と、数字嫌いの木村との会話を通じて、読者は自然と数字活用の基本を学ぶことができます。
豊富なイラストや図版も、理解を助ける大きな要素となっています。
特に、エクセルでのグラフ作成や効果的なデータの可視化方法など、実践的なテクニックも詳しく紹介されており、明日からの仕事にすぐに活かせる内容となっています。
数字に苦手意識がある人はもちろん、すでにデータ分析を行っているビジネスパーソンにとっても、新たな気づきが得られる一冊です。
データドリブンな時代を生き抜くために、ぜひ手に取っていただきたい良書といえるでしょう。
読了後、「数字」や「データ」に対する見方が大きく変わり、仕事への取り組み方も変わることは間違いありません。
経験と勘に頼りがちな方、データ分析の必要性は感じているものの一歩を踏み出せない方に、特にお勧めしたい一冊となっていますよ。
それじゃ、またね。
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