こんにちは、いちもくです。
子育てをしていると、
- 「できれば勉強のできる子供に育ってほしい」
- 「スマホやゲームばかりせずに、友達と遊んで社交性を身につけてほしい」
- 「子供のころにしか持てない疑問をいっぱい持ってほしい」
なんて感じたことはありませんか?
身の回りの事柄に興味を持ち、大人に質問を投げかけ、自分で調べようという姿勢は、勉強していく上で欠かせないもの。
そんな姿勢を子供のころに身に付けておけば、大人になってからも目の前に立ちはだかる問題を解決し、自ら道を切り開ける可能性が高くなります。
大切なのは、子供の知的好奇心を刺激し、新たな知識や経験に対してワクワクする気持ちを育てていくこと。
知的好奇心があれば、自然と学習意欲も高まります。
ではどうすれば、子供の知的好奇心を高めることができるのでしょうか?
我が家には高校生と中学生の娘がいます。
2人とも私立の進学校に通っていますが、長女は来年医学部を受験予定。
次女は外国語に夢中で、SNSで知り合った世界の友達と、英語・フランス語・ヘブライ語を使って毎日オンラインでコミュニケーションを取っています。
娘の知的好奇心を高めるために僕がやってきたのは、これまでに読んできた200冊以上の本に書かれていたことをそのまま実践しただけ。
実践したのは、
- 手に取れる場所に本・新聞・図鑑を揃えておく
- 一緒に外に出かける
- 一緒に料理をする
- 一緒に「なぜ」に向き合う
- 楽しくリラックスした環境づくり
- まずは親が楽しむ
という6つです。
今回は、そんなエビデンスに基づいた、子供の知的好奇心を高めるための方法について詳しく解説していきます。
知的好奇心とは?
知的好奇心とは、興味や関心を抱いた物事に対して
もっと知りたい
と感じる動機のこと。
「好奇心」はすべての物事が対象であるのに対して、「知的好奇心」は学問などの知的分野に特化した好奇心のことを指します。
知的好奇心には2つのタイプがあり、
- 新しい情報や刺激を求める「拡散的好奇心」
- 特定の物事を納得できるまで調べようとする「特殊的好奇心」
に分けられています。
拡散的好奇心の強い子供は、身の回りにある多くのものが興味の対象。
新しいことに挑戦するのが好きだったり、家族で出かけた際に「あれは何?」「これはどうやって使うの?」と、さまざまな知識や体験を得ようとします。
一方、特殊的好奇心の強い子供は、知識のズレや矛盾を解消するのが大好き。
難しい問題に直面したときも、
なぜそうなっているのか?納得できるまで調べたい
と、解答を理解しないと気持ちが落ち着かず、原因がわかるまで調べようとします。
子供にとっては、毎日が発見の連続。
大人が気にしないようなささいな事柄も、多様な角度から興味を示します。
「これは何だろう?」と思う気持ちが、まさに好奇心。
子どもなら誰でも、「知りたい!」という知的欲求をたっぷり持っているものです。
知的好奇心が低いとどうなる?
他人に興味を示さない
知的好奇心が低いと、他人に興味が湧きにくくなります。
他人に興味や関心が無いので、友達ができにくいのがきになるところ。
友達や家族との会話も、受け答えが適当だったり、会話が続かなかったりすることが多くあります。
退屈がストレス
学校から帰っても、特に何をするわけでもなくダラダラと過ごしてしまう子供は意外と多いもの。
知的好奇心が低いと、熱中したり夢中になったりできる対象を見つけにくいんです。
何をしてもつまらないと感じ、そのうち退屈な時間にストレスを感じ始めます。
現状維持を好む
知的好奇心が低いと、現状の変化を嫌う傾向があります。
今の環境が安心で落ち着けるので、あえて新しいことに挑戦しようとは思いません。
自ら行動しようという力が弱いため、自然と外出する機会も減ってきます。
知的好奇心を高めるメリット
行動力が身につく
知的好奇心の高い子供は、自ら積極的に行動できるもの。
興味のある物事について、もっと理解を深めたいという探求心が生まれるため、自発的に調べたり挑戦したりします。
たとえば、プログラミングのように一見難しそうに感じられることでも、興味があれば自ら進んで本を読んで勉強したり、学んだことをすぐに実践してみたりします。
勉強が楽しくなる
自分が知らないことを知りたいという気持ちがあれば、勉強が楽しくなります。
ご褒美をもらうために勉強する「外発的動機付け」とは異なり、勉強そのものを楽しむことができるので、学習意欲を維持し続けることは簡単。
わかるまでとことん調べ解決することで得られる喜びやひらめきが、「もっと学びたい」という意欲に繋がっていきます。
知的好奇心を高める6つの方法
手に取れる場所に本・新聞・図鑑を揃えておく
自宅のリビングなど、リラックスして過ごせる空間に
- 本
- 新聞
- 図鑑
などを置いておくと、子供の興味関心を広げるきっかけになります。
「こども新聞」のように、小学生が知っておきたい情報がまとめられている新聞もおすすめ。
ネットニュースで得られる情報とは違い、出来事の背景が詳しく説明されています。
また図鑑は、解説文を読むだけでは理解しにくい物事も、イラストや写真付きで紹介されているので直感的に理解できます。
一緒に外に出かける
本や図鑑からインプットした情報は、外に出て活用するのがおすすめ。
- 動物園
- 水族館
- 美術館
- 博物館
などへ出かけて本物を見ることで、脳内の情報とリンクして知的好奇心を刺激します。
出かける先でおすすめなのは、山。
昔から「山は最大の教師」と言われるほど、さまざまな発見が得られる場所です。
登山やデイキャンプなど、自然と触れ合うことで家庭環境では得られない刺激を受けられます。
一緒に料理をする
自宅で気軽に子供に非日常体験をさせたいと思ったら、一緒に料理をするのがおすすめ。
料理はさまざまな調理器具を使い、食材を加工していきます。
手順に沿って調理する中で、
- 視覚
- 聴覚
- 触覚
- 味覚
- 嗅覚
の5感をフル活用することになります。
- 食材に火を通すとどうなるのか
- なぜ冷やすと固まる食材があるのか
など、料理には知的好奇心を刺激するチャンスが無限に存在します。
一緒に「なぜ」に向き合う
子供の知的好奇心を育むためには、子供の「なぜ?」といった疑問を否定しないことが大切です。
子供から「なぜ?」「どうして?」と聞かれた際、大切なのはそんな疑問を否定しないこと。
場合によっては、簡単に答えを教えてしまわないことも大切です。
「どうしてだと思う?」
「一緒に考えてみようか」
といったように、子供が答えにたどり着くヒントとして、調べ方を教えてあげるなど「コーチ役」に徹するのがおすすめです。
会話の中で
- 自分もやってみたい
- 一度見てみたい
- 楽しそう
- 面白そう
といった言葉が出てきたら、きっと子供の中で好奇心がムクムクと湧いてきているはずです。
楽しくリラックスした環境づくり
子供の知的好奇心を高めようと、親が躍起にやってしまうと子供も緊張します。
ほかにも、疲れてリラックスしたいときに子供から質問攻めにされてしまうと
「今、忙しいから」
なんて答えてしまい、好奇心の芽をつぶしてしまうことがあるかもしれません。
知的好奇心を高められるきっかけは、いつどんなタイミングでやってくるか分かりません。
だからこそ、子供と一緒にいる時間は楽しくリラックスした環境づくりが大切。
焦らず気負わず、ゆったりと余裕を持つことも必要です。
まずは親が楽しむ
大人がワクワクした毎日を過ごしていると、自然と子供もさまざまなものに興味を持つようになります。
毎日読書する習慣のある親がいれば、子供も真似して読書しはじめるもの。
スマホばかり見ている親がいれば、スマホやゲームばかりする子供になってしまいがちです。
子供の知的好奇心を育てるには、まずは親が知的好奇心を持つ必要があります。
さいごに
子育てをしていると、
- 「できれば勉強のできる子供に育ってほしい」
- 「スマホやゲームばかりせずに、友達と遊んで社交性を身につけてほしい」
- 「子供のころにしか持てない疑問をいっぱい持ってほしい」
なんて感じたことはありませんか?
身の回りの事柄に興味を持ち、大人に質問を投げかけ、自分で調べようという姿勢は、勉強していく上で欠かせないもの。
そんな姿勢を子供のころに身に付けておけば、大人になってからも目の前に立ちはだかる問題を解決し、自ら道を切り開ける可能性が高くなります。
大切なのは、子供の知的好奇心を刺激し、新たな知識や経験に対してワクワクする気持ちを育てていくこと。
知的好奇心があれば、自然と学習意欲も高まります。
- 手に取れる場所に本・新聞・図鑑を揃えておく
- 一緒に外に出かける
- 一緒に料理をする
- 一緒に「なぜ」に向き合う
- 楽しくリラックスした環境づくり
- まずは親が楽しむ
という6つを実践することで、子供の知的好奇心を高めることができますよ。
それじゃ、またね。
参考文献
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