こんにちは、いちもくです。
会社や組織で働いている人は、上司と部下の関係で悩むことが多いのではないでしょうか?
組織の中であなたの地位が上がり、段々と発言力が増してくると、部下があなたのことを批判することも増えてきます。
部下のそんな態度を薄々感じ始めると、自分の意見に反対する人を避けるようになりがち。
いつの間にか、自分の意見を素直に聞く「イエスマン」ばかりしか、周囲にはいない状態になっているかもしれません。
周りが「イエスマン」ばかりになったチームは、非常に危険です。
チームが間違った方向に進んでも、誰も止められなくなります。
そんな居心地の悪いチームを作ってしまわないよう、リーダーはメンバーが自由に意見を出し合える環境をつくっていかなければいけません。
その方法は、とっても簡単。
リーダーが、メンバーの意見に謙虚に耳を傾けるようにするだけで、自然と組織は活性化するんです。
実るほど、頭を垂れる稲穂かな
「みのるほど、こうべをたれるいなほかな」
これは、稲の実が熟すほど穂が垂れ下がっていくように、人間も学問や徳が深まるにつれて謙虚になる、小人物ほど尊大に振る舞うものだという意味の言葉です。
成功者なるほど謙虚で、自分の成功を自慢したり見せびらかしたりしないもの。
大きな仕事ほど、たった一人ですべてをこなせるわけがなく、多くの人の協力が必要です。
だから成功する人は、相手の年齢や性別、役職にとらわれず、多くの人の意見に耳を傾けられる人が多いんです。
謙虚に他人の意見を聴ける人には、たくさんの有益な情報が集まってきます。
「意見する部下」は大切に
自分とは違う感性を持っている部下、上司に対しても臆せず意見する部下は、大切にすべき存在です。
お互いの意見を大切にしながらも、指摘し合える人間関係は、まさに理想の関係。
そんな人が数人いるだけで、お互いが成長するためのヒントが自然と見つかっていきます。
忠告をしてくれる人、耳の痛いことを言ってくれる人が周りにいるかどうかは、リーダーが成長する上で重要なポイントです。
クレームをチャンスにする
取引先からのクレームも、貴重な成長のチャンスです。
クレームを言ってくる顧客の存在は、どうしても面倒に感じてしまうもの。
でも、そんなクレームにしっかりと向き合うことで、会社が成長することができるんです。
なかには理不尽なクレームもあるとは思いますが、そんなクレームにうまく対応できれば、組織の危機管理能力も自然と高まっていきます。
これは、個人でも同じ。
忠告や批判をしてくれる友人が1人でもいれば、あなたの成長につながります。
批判や忠告も言い合える人間関係は、お互いを成長させられる理想的な関係かもしれません。
意見を「聞く」のか「聴く」のか
部下や友人から、意見されたり忠告されたらあなたはどうしますか?
間違いを指摘されたり、意見を批判されると、頭にきて思わず反論してしまう人も多いのではないでしょうか。
でも、組織をまとめるリーダーであれば、相手の言葉を遮ることなく、最後まで相手の主張を聴くべきです。
リーダーがが相手の主張を「聞く」か「聴く」かによって、組織の雰囲気は大きく変化します。
コミュニケーションにおいて、「聞く」と「聴く」は全く違うもの。
「聞く」は、「物音が聞こえる」「外で子どもの話し声が聞こえる」など、自然と耳に入る音や声を表現する際に使う言葉です。
それに対して「聴く」は、「音楽を聴く」「意見を聴く」など、相手の言いたいことに注意深く耳を傾ける際に使う言葉。
「傾聴」という言葉があるように、相手が言いたいことに注意深く耳を傾ける際は、「聴く」という言葉がふさわしいでしょう。
自分では気づくことのできない現実を指摘し、厳しく批判してくれる人の言葉は、なかなか素直に受け入れられないもの。
意見を受け入れられないと感じても、まずは耳を傾ける努力をすべきです。
リーダーが「謙虚に意見を聴く姿勢」を見せることで、チームに自由に意見を出し合える環境が芽生え始めます。
リーダーになると、どうしても「イエスマン」ばかりを集めた楽な環境に浸りがち。
そんな自分を諫めるためにも、リーダーは意見や忠告は最後まで「聴く」努力が必要です。
それじゃ、またね。
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