こんにちは、いちもくです。
ビジネスや人生に役立つヒントが満載の、孫子の兵法。
今から約2500年前の中国で編纂された、世界最古の兵法書です。
当時の戦争では、勝つために大切なことは運だと考えられていました。
そんな中、戦争の記録を分析し、勝つための方法を理論化して、1冊の本にまとめられたのが「孫子の兵法」です。
孫子の兵法には、現代の日常生活やビジネスにも役立つ情報が満載。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や、ソフトバンク創業者の孫正義氏も愛読している、世界的名著なんです。
今回は、孫子の兵法について書かれた本を93冊読んだ僕が、孫子の兵法を学べる本の選び方と、おすすめ本を紹介していきます。
孫子の兵法とは
孫子の兵法は、約2500年ほど前、中国の孫武という兵法家によってまとめられた兵書だと言われています。
当時の中国は、春秋戦国時代。
大小さまざまな国が群雄割拠し、生き残りをかけた戦いに明け暮れていました。
その頃の戦争では、勝敗は天運に左右されると考えられていましたが、孫武は戦争の記録を分析し、勝つための方法を理論化します。
その理論を体系的にまとめたものが、孫子の兵法。
書物の正式な名称は、「孫子」です。
全13編で構成されており、その中で「戦わずして勝つ」ことが最上だと説かれています。
戦争は国民の生死や国家の存亡に関わる一大事。
だからできるだけ軍や兵士を消耗させることなく、戦わずして勝つことが理想的なんです。
孫子の兵法は、
- 経営の神様と呼ばれた松下幸之助
- サントリーの新浪剛史
- タリーズコーヒージャパンの創業者・松田公太
- 積水化学工業の元社長・大久保尚武
- マイクロソフトの創業者・ビルゲイツ
- ソフトバンクの創業者・孫正義
など、現代の経営者にも数多くの愛読者がいます。
孫子の兵法に書かれているのは、戦争において考慮すべき基本原理や原則です。
どこの国のどんな武将が、どういった戦い方をしたかといった、具体的な事例はほとんど出てきません。
原理原則であるが故に、時代が変わっても使い続けられる普遍的な知恵が学べるんです。
孫氏の兵法を学ぶための本の選び方
目的で選ぶ
古典である孫子の兵法は、難しくてとっつきにくいという印象を持っている人も多いのではないでしょうか?
難解な本ではありますが、子供向けの本からビジネスマン向けの本まで、さまざまな解説本が出版されています。
だから自分のレベルに合わせて、孫子の兵法に関する本が選べるんです。
初めて孫子の兵法に触れてみたいという人は、初心者向けの本
初めて孫子の兵法を読む人向けには、初心者向けの本がおすすめ。
イラストや漫画、超訳で解説された本を選べば、短い時間で孫子の概略を理解できます。
ビジネスで活用したい人は、具体的な事例やストーリーが掲載されている本
ビジネスパーソンが孫子を学ぶのであれば、現代のビジネスに応用しやすい本を選ぶのがおすすめ。
孫子の兵法を、具体的なビジネスに応用した事例が掲載されている本を選べば、自分の仕事に当てはめてイメージしやすくなります。
子どもの教育には、漫画や子供向け本
戦争やビジネスだけではなく、友達関係や受験、就職、恋愛と、人生のいろんなシーンに応用できるのも、孫子の兵法の魅力。
幼いころから孫子の兵法を読んでおけば、人生で迷った時のヒントがきっと見つかるはずです。
より深く知りたい人は、原文が掲載された本
これまでに孫子に関する本を読んできた人は、原文が掲載された本を選ぶのがおすすめ。
訳者の主観が入っていない本は、本質を読み解くのに最適です。
おすすめは、中国古代史の研究者が訳した本。
中・上級者向けの本となります。
形式で選ぶ
漫画や図解を使って、見やすく解説された本もたくさん出版されています。
普段読書をする機会が少ない人は、漫画や図解本が読みやすくておすすめです。
図解本は、直感的に内容を理解できる
文章では理解するのが難しくても、図やイラストがあれば頭の中でイメージを描きやすくなります。
漫画は記憶に残りやすい
マンガにはストーリーがあるため、面白く最後まで読み進められます。
基本的に、各章では漫画のストーリーの後に、理論を詳しく解説したページが用意されています。
まずは漫画版で概要を理解し、より詳しく知りたい人は活字の本を読み進めてみるのがおすすめです。
活字版は情報量が多い
情報量が多いため、内容を深く理解することができます。
おすすめの孫子の兵法が学べる本
【図解】超訳 孫子の兵法
1つのテーマを、見開き2ページを使って解説しています。
取り上げられている内容は、現代の生活やビジネスに有益なものを厳選。
ビジネスマンなら100回読んでも損はない、世界最高の戦略書を「超訳」で理解できます。
ビジネスに使える! 孫子の兵法見るだけノート
孫子の兵法に基づき、イラストでサクッとわかりやすく、ビジネス戦略の基礎から応用まで理論的に解説しています。
原文は一切書かれておらず、現代版に要約された言葉で記載。
競争社会が激化する昨今、ビジネスでどんな戦略をとれば勝ち残れるのか。
孫子の兵法の内容を、直感的に理解するのに最適な本です。
まんがで身につく 孫子の兵法
ライバルには顧客を狙われ、社内ではいじめに遭うなど、不運が続いていました。
そんな時、掃除のおばあちゃんから『孫子』を渡された舞。
窮地に追い込まれた会社と、一人では何もできなかった舞が、孫子の兵法を実践することで徐々に良い方向へと変化していきます。
マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方
主人公は、家電メーカー「西東電機」の商品企画一課で働いている、麻生 千夏(あそう ちなつ)。
新年度が始まり、やる気に満ち溢れて出社しましたが、いきなり商品企画二課への移動辞令を受けてしまいます。
実はこの商品企画二課、会社からはお荷物扱いされている部署だったんです。
そこで待っていたのは、会議で発言を求めても何の意見も出てこないスタッフ達。
戸惑う千夏に、課長の斉藤が手渡したのが「孫子の兵法」でした。
「こんな古い本が現代の仕事に役立つの?」
そう思いながらも、仕事の壁にぶつかる度に本を開いてみる千夏。
そこには、ビジネスで起きるさまざまな問題を解決するためのヒントが満載だったんです。
孫子の兵法をビジネスで活用することで、お荷物部署だった商品企画二課は、徐々に常勝軍団へと変化していきます。
マンガ 最高の戦略教科書 孫子
神奈川県鎌倉市、カマコンバレーにひときわ高くそびえたつ地上20階の高層ビル。
そこは社員20,000人を抱える、大手ネット企業「アミオ」の本社でした。
アミオは5年前に、東大出身の社長が5人の仲間と一緒に創業した会社。
それがいまや、東証一部上場、社長の総資産額は1兆円を超える一大企業に成長していました。
従業員の満足度が高く、離職率が極端に低いアミオ。
その秘密は、「アミオ」の最上階にある、社長直下の庶務特命課にありました。
庶務特命課の課長・孫武七子は、社長が心酔する『孫子の兵法』の熟達者。
アミオの社長は、彼女の説く『孫子の兵法』を巧みに駆使することによって、企業をここまで成長させてきたんです。
強くしなやかなこころを育てる! こども孫子の兵法
子供だって、競争をしなければならないときもあるし、人間関係で悩むこともあります。
もちろん、 将来に不安を感じることだってあるはず。
毎日大変な環境で生きているのは、大人だけではないということ。
そんな子供にきっと役立つのが、「孫子の兵法」。
「兵法」という言葉から、「戦いのための書」という印象を受けるかもしれませんが、実は孫子の兵法は、できるだけ戦わず、うまくバランスをとりながら生きていくという考え方がベースにあります。
単に子供向けにわかりやすく「超訳」するだけでなく、孫子の兵法のベースとなる思想をしっかりと伝えてくれる内容になっているのが、この「こども孫子の兵法」。
たとえば、直訳で「戦いとは騙し合いである」となる「兵とは詭道なり」という言葉は、「正々堂々はとてもたいせつ。でも、ときにはかけひきも必要だよ」と超訳されています。
何度も読むことで、強くしなやかな心を育むことができる本です。
学習まんが こども孫子の兵法
13万部突破のベストセラー『こども孫子の兵法』が、新たに「学習まんが」となって登場しました。
こども向けに超訳された「孫子の兵法」の「ことば」に、面白くて役立つ「まんが」がプラスされた内容。
自分自身を見つめ、自分らしく生きていくためのヒントが盛り沢山の内容となっています。
使える!「孫子の兵法」
抜群に読みやすい、孫子の兵法の解説本。
本書のタイトル通り、実践で使える内容が盛りだくさんです。
営業の現場や後輩指導などのシーンで、そのまま使える事例が多数掲載されています。
ただし、原文の持つ本来の意味よりも、訳者の解釈が強調されている印象を受けます。
原文に忠実な解説本も、併せて読むのがおすすめです。
超訳孫子の兵法
スラスラと読みやすく訳されているので、孫子の兵法の全体像を掴むのに最適です。
現代のビジネスで起きがちなさまざまな事例が取り上げられているため、自分の仕事や生活に当てはめながら読み進めやすくなっています。
超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール
孫子の兵法を、現代のビジネスに必要な13の基本戦略にまとめて解説した本。
訳者の独自解釈によって、孫子の兵法が現代的で実践的な内容に生まれ変わっています。
新訂 孫子
著者の解説はなく、原文に忠実で非常にシンプルな内容となっています。
解説がないため上級者向きですが、原文に忠実に訳された、本来の孫子の兵法に近い内容となっています。
孫子の兵法を深く学びたい人に最適な本です。
さいごに
ビジネスや人生に役立つヒントが満載の、孫子の兵法。
今から約2500年前の中国で編纂された、世界最古の兵法書です。
当時の戦争では、勝つために大切なことは運だと考えられていました。
そんな中、戦争の記録を分析し、勝つための方法を理論化して、1冊の本にまとめられたのが「孫子の兵法」です。
孫子の兵法には、現代の日常生活やビジネスにも役立つ情報が満載。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や、ソフトバンク創業者の孫正義氏も愛読している、世界的名著なんです。
自分のレベルに合わせて、まずは漫画や図解といった読みやすい本から選んでいけば、孫子の兵法をビジネスや生活の現場で活かせるようになりますよ。
それじゃ、またね。
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