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【書評】有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。

有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む
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こんにちは、いちもくです。

太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、森鴎外、カフカ、トルストイ……。

名前は聞いたことがあるけれど、実際に作品を読んだことがあるという人は少ないのではないでしょうか?

そんな人におすすめなのが、「あの有名漫画家」のタッチで描かれた『有名すぎる文学作品を大体10ページくらいの漫画で読む』。

タイトルの通り、さまざまな有名文学作品がだいたい10ページほどの漫画でサクッと紹介されている本です。

漫画を描いているのは、ドリヤス工場先生。

水木しげる風のタッチで、文学作品のストーリーをわかりやすく紹介してくれています。

読んだことある作品は、なぜかもう一度読みたくなってくるから不思議。

そして読んだことのない作品は、なんとなく読んだ気になれるから不思議。

今回は、そんな『有名すぎる文学作品を大体10ページくらいの漫画で読む』の魅力について詳しく解説します。

 

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」収録作品

有名すぎる文学作品
太宰治「人間失格

中島敦「山月記

梶井基次郎「檸檬

森鴎外「舞姫

坂口安吾「桜の森の満開の下

フランツ・カフカ「変身

宮沢賢治「注文の多い料理店

永井荷風「濹東綺譚

泉鏡花「高野聖

夏目漱石「三四郎

アンデルセン「雪の女王

芥川龍之介「羅生門

田山花袋「蒲団

幸田露伴「五重塔

新美南吉「ごん狐

樋口一葉「たけくらべ

魯迅「阿Q正伝

伊藤左千夫「野菊の墓

トルストイ「イワンのばか

エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人

菊池寛「恩讐の彼方に

二葉亭四迷「浮雲

グリム兄弟「ラプンツェル

夢野久作「ドグラ・マグラ

堀辰雄「風立ちぬ

 

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」の魅力

名作のあらすじを10ページで理解できる

有名すぎる文学作品引用:有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。

『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』では、それぞれの作品のあらすじが、わずか10ページ程度の漫画に要約されています。

文学作品は、ストーリーの展開するテンポが遅かったり、難解な表現が使われていたりするので、読むのを途中で投げ出したくなることも多いもの。

でも本書を読めば、まずは作品の概要を理解することができます。

「たった10ページで、奥の深い文学作品を理解できるわけがない!」

と思う人もいるかも知れません。

でも10ページの中には、意外とたくさんの情報が詰まっているんです。

大まかなストーリーを理解することはもちろん、漫画で描かれている登場人物の表情・服装・背景や街並みからも、得られる情報はたくさんあります。

背景も緻密に描き込まれているため、当時の時代背景をイメージしやすいのも魅力です。

 

読んだことのない作品は、なんとなく読んだ気になれる 読んだことのある作品は、もう一度読みたくなってくる

太宰治引用:有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。

本書には、日本人であれば一度は読んでおきたい25の文学作品が紹介されています。

わずか10ページ程度に要約された漫画を読むだけで、なんとなく原作を読んだ気になれるから不思議。

そして読んだことのある作品は、

「そうそう、こんな内容だったな」

と思い出せるので、不思議ともう一度読みたくなってくるんです。

程よく原作の内容がはしょられているため、「もっと読みたい」という気持ちが湧き上がってきます。

 

ドリヤス工場先生のタッチが秀逸

著者は、水木しげる先生のタッチを忠実に再現した絵を描く、ドリヤス工場先生。

この寂しげな絵のタッチが、ハッピーエンドを迎えるとは限らない文学作品と相性抜群なんです。

漫画には、無駄な情報や周りくどい説明は一切ありません。

必要な情報が整理された状態で描かれているので、分かりやすくサクサク読み進められます。

文学作品独特の「間」も、漫画の中で絶妙に再現されているんです。

 

さいごに

太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、森鴎外、カフカ、トルストイ……。

名前は聞いたことがあるけれど、実際に作品を読んだことがあるという人は少ないのではないでしょうか?

そんな人におすすめなのが、「あの有名漫画家」のタッチで描かれた『有名すぎる文学作品を大体10ページくらいの漫画で読む』。

タイトルの通り、さまざまな有名文学作品がだいたい10ページほどの漫画でサクッと紹介されている本です。

漫画を描いているのは、ドリヤス工場先生。

水木しげる風のタッチで、文学作品のストーリーをわかりやすく紹介してくれています。

読んだことある作品は、なぜかもう一度読みたくなってくるから不思議。

そして読んだことのない作品は、なんとなく読んだ気になれるから不思議。

面白そうな文学作品と出会えたら、ぜひ原作を読んでみるのがおすすめですよ。

それじゃ、またね。

 

 

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