こんにちは、いちもくです。
仕事をしていると、心が折れそうになる嫌な出来事もありますよね?
上司からノルマの未達をネチネチと責められたり、取引先から無理難題を言われたり。
何か嫌な出来事が起きてしまったとき、精神的な強さがなければ、自分の置かれた環境から逃げ出したくなる人も多いはずです。
仕事のスキルを身に付けることも大切ですが、ビジネスマンならばメンタルをトレーニングすることも忘れてはいけない重要なポイント。
さまざまなメンタルトレーニング方法がありますが、今すぐ実践できて効果を期待できるのが、本から学ぶ方法です。
今回は、僕がこれまでに読んだ本の中で、メンタルを鍛えるのに参考になった本を紹介します。
「メンタルを鍛える」とは?
普段の会話の中で何気なく
- メンタルが強い
- メンタルが弱い
といった言葉を使いますが、そもそもメンタルとは何なのでしょうか。
メンタルとは、心理的・精神的な心の持ちように関することを指す言葉です。
「メンタルが強い」と言う場合は、ストレスに強く、心の持ちようがしっかりしている人のことを意味しています。
注意したいのは、歯を食いしばって辛いことを我慢してやり遂げるような人のことは、「メンタルが強い」とは言いません。
メンタルが強い人とは、ストレスがかかる場面や緊張する場面でも自分を見失わず、物事を冷静に判断して行動できる人のことです。
メンタルが強ければ、ビジネスの場面で
- 自分を客観視し、どうすれば問題を解決できるか冷静に考えることができる。
- 物事をプラス思考で捉えることができる。
- 失敗しても成功に結び付けられる。メンタルが弱い人は、いつまでも失敗を引きずってしまう。
といった行動を取ることができます。
もしも
「自分はメンタルが弱いから無理」
なんて思っていても全然大丈夫。
誰だって最初から強いメンタルを持っているわけではありません。
筋トレをして肉体を鍛えるように、メンタルも鍛えればどんどん強くなります。
僕も以前は、大人数の前でプレゼンするのが大の苦手でした。
取引先でクレームが発生したら、とにかく平身低頭に謝ってその場を切り抜けようとしていたんです。
でも、メンタルを鍛え始めてからは、その場の状況を客観視できるようになっていきました。
大人数の前でプレゼンする際も、用意していた原稿を読み上げるのではなく、集まった人の表情を見ながら語りかけるようになりました。
クレームが起きた際も、ただ謝るだけでなく、どうやったらクレーム内容を素早く解決できるかを考えて提案できるようになりました。
メンタルを鍛える際に注意すべきポイントは
プレッシャーから逃げるのではなく、どうすればプレッシャーとうまく付き合えるのか
を意識するということ。
今よりも上のステージを目指すのであれば、仕事のスキルを磨くのはもちろん、メンタルトレーニングも欠かすことはできません。
メンタルを鍛えるのに参考になった本
心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣
サッカーの長谷部誠選手が書いた、サッカーに対する考え方や、サッカーを通して物事の捉え方を分かりやすく解説した本。
本当にサッカー選手が書いた本なの? と思えるくらい、深く掘り下げられた考えが書かれています。
この本を読むと、心を「鍛える」のではなく、「整える」ことで物事がうまくいくと気づけます。
心を整える方法は、とってもシンプル。
- 乱れた習慣を正す
- 体調管理を徹底する
- 人付き合いを円滑にする
- しっかり睡眠をとる
こんな「当たり前の生活」を心がけるだけで、常に平常心を保つことができます。
長谷部選手が語る「当たり前の生活」が、意外とできていない人は多いのではないでしょうか。
勝つためには具体的に何をすればいいのか、分かりやすく書かれている本です。
ゆとりの美学。 力を抜くこと、サボることを恐れない
メジャーリーグで活躍する、前田健太投手が書いた本。
本当の意味での「ゆとり」について考えさせられる本です。
前田健太投手は、1988年生まれ。
いわゆるゆとり世代の野球選手です。
この本を読むと、敢えて力を抜くことの大切さに気付けます。
なんのために勝つのか。 (ラグビー日本代表を結束させたリーダーシップ論)
ラグビー元日本代表の主将・廣瀬俊朗選手が書いた本。
非常に優れたリーダーシップを発揮した選手として有名で、日本代表のヘッドコーチを務めていたエディー・ジョーンズ氏も「自分の知る中で、ナンバーワンのキャプテンだ」と廣瀬選手を絶賛しています。
そんな廣瀬選手の書いた本は、「なんのために勝つのか。」という、なんともシンプルで心に突き刺さるタイトル。
自分のメンタルトレーニングだけでなく、チームメイトのメンタルトレーニングもサポートし続けた著者の、実体験に基づく心情の変化が非常にリアルです。
さまざまな困難が起きても、心折れることなく立ち向うためのヒントが、この本の中に散りばめられています。
モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術
プロ野球選手やオリンピック選手など、トップアスリートのスポーツメンタルコーチをつとめる鈴木颯人さんが書いた本。
内容はシンプルで分かりやすい上、実体験に基づいたエピソードがふんだんに盛り込まれています。
理解した内容をすぐに実践に移せるよう、行動を提示してくれているのも、この本の魅力。
スポーツの指導者や、職場でマネジメントの仕事をしている人にぜひ読んでもらいたい1冊です。
ビジネスパーソンのための折れないメンタルのつくり方
企業や官公庁、医療法人、学校法人などでメンタルヘルスやメンタルタフネス、コーチングなどの教育研修を行っている相場聖さんの本。
結果を出すビジネスパーソンに共通しているのは、「折れないメンタル」を持っているということ。
そんな折れないメンタルをつくるための方法を、分かりやすく図解した本です。
ストレスに振り回されないようにするためには、自分の心をコントロールする方法を知るのが一番です。
自分の心をコントロールして、折れないメンタルをつくる方法が、この本には詳しく書かれています。
いつも余裕で結果を出す人の複線思考術
齋藤孝先生の本。
思考術について解説した本で、「単線思考」から「複線思考」に切り替えるだけで、さまざまな課題が解決できると断言されています。
本当にすごい役者は、舞台上で演じながら、同時にその姿を観客席から見ることもできるそうです。
もう一人の自分から、自分を客観的に見るということは、舞台上の役者だけでなく、ビジネスシーンや日常でも役立つスキル。
「複線思考」ができれば、自分の立場や言動、発想、感情といったものを客観的に把握して、うまくコントロールできるようになります。
ストレスで視野が狭くなってしまい、心が折れそうになった時こそ、この「複線思考」を実践してみるのがおすすめです。
ストレスを操るメンタル強化術
メンタリストDaiGoさんが書いた、とにかく具体的で分かりやすい本。
メンタルを強化するためには、「ストレス」「失敗と挫折」「内向的な性格」など、ネガティブにとらえられがちな要素が必要です。
本の内容に沿って実践するだけで、無理なくメンタルを鍛えられます。
読んですぐに実践したい人におすすめの、メンタルトレーニング本です。
リセットする力 「自然と心が強くなる」考え方46
サッカー日本代表の酒井宏樹選手が書いた本。
「弱気」で「人見知り」な性格の酒井選手が、どうやって自身の無さやメンタルの弱さを克服していったのか。
ヨーロッパのクラブでは、ハッタリをかまして自分を大きく見せ、自分の居場所を確保しようとする選手がひしめいています。
そんなチームで、酒井選手が「なくてはならない存在」になれたのはいったい何故なのか。
もしかすると「謙虚さ」や「優しさ」は、メンタルを強くするのに邪魔なものではなく、絶対に必要ななものなのかもしれないと気づかされる本です。
メンタルが強い人がやめた13の習慣
「習慣が変われば人生が変わる」という言葉を実践に落とし込んだ本。
手放した方が良い習慣は
「自分を哀れむ習慣」
「現状維持の習慣」
「過去を引きずる習慣」
など、全部で13紹介されています。
あなたの一番悪い習慣が、あなたの価値を決めているとしたら、これからどうなりたいですか?
いったいどうすれば習慣を変えられるのか、この本にはその方法が分かりやすく書かれています。
さいごに
ドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウスが発表した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は何かを学んだとき、
- 20分後に42%忘れる
- 1時間後に56%忘れる
- 9時間後に64%忘れる
- 1日後に74%忘れる
- 7日後に77%忘れる
- 31日後に79%忘れる
という結果になるそうです。
本を読むだけでは、わずか1日後には74%忘れていることになりますね。
本を読むだけでなく、その内容を習慣化できるまで実践し続けることが大切。
メンタルを鍛えたければ、まずは1冊の本を選んで、その内容を毎日コツコツ実践し続けるのがおすすめです。
それじゃ、またね。
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