こんにちは、いちもくです。
仕事をする上では、人脈づくりが何よりも大切だと考える人は多いのではないでしょうか?
でも、
- 「人脈づくりは重要だ。だから毎日たくさんの人と名刺交換しよう」
- 「飲み会や異業種交流会に積極的に参加しておけば、人脈が広がるはず」
- 「一度お会いした人には、頃合いを見てもう一度会いに行くべき。そうすれば、自然と人脈が築き上げられる」
といった考えは、大きな勘違い。
本物の人脈は、つくろうと思ってつくれるものではありません。
今回は、商社で約90人の営業スタッフのマネジメントをしている僕が、人脈作りについて思うことを書いていきます。
人脈とは何なのか
そもそも、人脈とは何なんでしょうか?
「人脈づくり」と称して、異業種交流会や飲み会に一生懸命通う人もいます。
でも、そんな集まりに参加して、うわべだけの知り合いの数を増やしても、人脈とは言えません。
人脈づくりとは、自分に都合の良い人を増やすことでも、有力者と一度だけ面識を持つことでもありません。
末永く続く人間関係が築けてこそ、人脈と言えるのではないでしょうか。
そうは言っても、仕事を通して人間関係を築くのはなかなか難しいもの。
その理由は、人脈づくりに対する考え方が根本的に間違っているからです。
良い人間関係は、対等な関係によって成り立ちます。
だからどんなに知り合いを増やしても、それは人脈ではありません。
大事なのは、数ではなく質。
自分と同じ価値観を持っている人や、同じような仕事に取り組んでいる人との間では、困った時に助け合える関係が築きやすくなります。
人脈は、今の自分がいる場所の身近でつくられるものなんです。
本当の人脈は、外ではなく今の環境でつくられるもの
何か特別なことをしなければ、人脈を広げることができないと勘違いしている人がいます。
そんな考えは、今すぐ捨ててしまうのがおすすめ。
多くの人との出会いを求め過ぎて、外にばかり目を向けていても、時間とお金を浪費するだけです。
外に目を向ける前に、まずは「自分の足元」に注目してみてはどうでしょう?
毎日顔を合わせる上司や同僚、部下、取引先の担当者。
こうした人たちこそ、真の人脈につながる可能性のある人たちです。
身近な人をないがしろにしたまま、異業種交流会や勉強会に参加しているとしたら、それは人脈づくりの本質を見誤っているのかもしれません。
人脈を広げたければ、外に目を向けるのではなく、まずは今いる環境に目を向けるべきです。
外に目を向けず、内に目を向けることで得られるもの
職場の外に出れば、たくさんの人たちと出会う機会があります。
外の人たちにとって、あなたはどんな存在なのでしょうか?
外に目を向ける前に、まずは自分自身に目を向けてみるのがおすすめ。
あなたの存在が、多くの人から「会いたい」と思われる存在だとしたら、自分から外に出ていかずとも、自然と人が集まってくるはずです。
どうすれば、「会いたい」と思われる人になれるのか。
まずは、自分自身を知ることが大切です。
誰だって、これまで多くの時間を費やして取り組んできたものがあるはず。
それが得意かどうかよりも、どれだけ長く続けてきたのかが重要なポイントです。
そんな長い時間取り組んできた事柄に、あなたが「会いたい」と思われる人になるためのヒントがきっと隠れています。
まずは自分を知ることで、相手から「この人に会いたい」と思われるような人になれるはず。
自分を知れば知るほど、少しずつ自分を取り巻く世界も変化してきます。
仕事で関係のある人たちとの人間関係を見直してみる
そもそも、なぜ人脈を広げたいのでしょうか?
そこには、もっと成長したい、より高いステージで活躍したいという欲求が隠れているはずです。
もしもそうであれば、なおさら今身近にいる人たちとの人間関係を見直すことが大切になります。
周囲の人たちとの人間関係は良好か
「自分はこんな環境で埋もれているような人材ではない」
なんて思いながら仕事をしていませんか?
心の中で周囲を見下していると、自然と相手にもその気持ちが伝わってしまいます。
周囲との関係づくりは、まずは挨拶から。
毎日明るく挨拶を交わすことで、周囲との関係は自然と良好なものに変化していきます。
周囲の人たちの中に、新しい人を紹介してくれる人はいないか
異業種交流会などに飛び込みで参加するよりも、信頼できる相手から知り合いを紹介してもらう方がおすすめです。
周囲の人に新しい人を紹介してもらう方が、時間もお金も無駄になりません。
誰かを紹介してもらえるようにするには、まずは日々の仕事に責任を持って取り組むことが大切。
「あなたであれば、自分の大切な知り合いを紹介しても構わない」と、周囲から信頼されるようになればしめたもの。
今の仕事が、驚くほどうまく回り始めるはずです。
人脈づくりとは、身近な人を大切にすること
僕は2回転職を経験しましたが、2回とも知り合いから誘われたのがきっかけでした。
1回目は、取引先の社長から何度か食事に誘われ、そこで意気投合したのがきっかけで一緒に働くようになりました。
2回目の転職は、部下のマネジメントに悩んでいた際、仕入先の営業部長に相談したのがきっかけでした。
気が付けば、より多くの人たちをマネジメントする仕事を紹介してもらっていました。
年齢や立場は違っても、周囲の人たちと「お互いを応援し合える関係」が築けていれば、困ったときには助け合うことができます。
そして、思いもよらぬ良い話を持ってきてくれることだってあるんです。
そんな「お互いを応援し合える関係」を築くことこそが、本当の人脈ではないでしょうか。
人脈は一朝一夕でできるものではありません。
やみくもに探しに行っても、出会えるものでもありません。
今の環境で、時間を掛けながら丁寧につくりあげていくものなんです。
人と関係は、常に一定ではないもの。
近づいたり離れたりしながら、自然と熟していくものです。
身近な人との関係が熟してきたとき、それこそが本当の人脈が築かれたときなのかもしれません。
それじゃ、またね。
コメントを投稿するにはログインしてください。