こんにちは、いちもくです。
「頭がいい人って、何が違うんだろう…」
そう思ったことはありませんか?
日々の仕事やプライベートで、論理的に考える力が求められる場面は増えるばかりです。
特に、ビジネスの現場で求められる「ロジカルシンキング(論理的思考)」。
しかし、その具体的な方法がわからず、苦手意識を持つ人も多いのではないでしょうか。
そんなロジカルシンキングは、生まれつきの才能などではありません。
トレーニング次第で、誰でも習得できるスキルなんです。
今回紹介する「はじめてのロジカルシンキング―3つのステップで考える!」は、誰でも簡単に論理的思考を身につけられる画期的な入門書です。
本書を読めば、あなたの思考は驚くほどクリアになり、仕事でもプライベートでも自信を持って行動できるようになること間違いありません。
はじめてのロジカルシンキング―3つのステップで考える!の要点
- ロジカルシンキングを使ったコミュニケーションは「イシューを立てる」「ピラミッドストラクチャをつくる」「因果関係を整理する」の3ステップに集約される。
- 「何を考えるか」を考えることこそ、ロジカルシンキングである。
- ピラミッドストラクチャの作り方を学ぶことで、思考を整理し、相手に伝えやすくする方法を習得する。
はじめてのロジカルシンキング―3つのステップで考える!の必読ポイント
3つのステップでロジカルシンキングをマスターする
本書では、ロジカルシンキングを使ったコミュニケーションを、以下の3ステップでわかりやすく解説しています。
ステップ1:イシュー(Issue)を立てる
「イシューを立てる」とは、問題や課題を明確にすることです。
何について考えるのか、何を解決したいのかを明確にすることで、思考の方向性が定まります。
例えば、「新しい商品を開発する」という漠然としたテーマではなく、「ターゲット層のニーズを満たすには、どんな商品を開発すべきか?」という具体的な問題を設定します。
ステップ2:ピラミッドストラクチャをつくる
次に、「ピラミッドストラクチャをつくる」とは、思考を階層的に整理することです。
最上位に結論を置き、その下に理由や根拠を配置していくことで、論理的な構造を作り上げます。
これにより、自分の考えを整理しやすくなるだけでなく、相手にも分かりやすく伝えることができます。
ステップ3:因果関係を整理する
最後に、「因果関係を整理する」とは、物事の原因と結果の関係を明確にすることです。
なぜそのような結果になったのか、どのような要因が影響しているのかを整理することで、問題の本質を理解し、効果的な解決策を見出すことができます。
これら3つのステップを意識しながらコミュニケーションを行うことで、論理的で説得力のある伝達が可能になります。
「何を考えるか」を考えることこそ、ロジカルシンキングである。
本書が強調するのは、単に情報を整理するだけでなく、「何を考えるべきか」を考える力が重要だということです。
多くの人は、与えられた問題に対してすぐに解決策を考えようとしますが、それでは表面的な対処に終わってしまう可能性があります。
真のロジカルシンキングとは、問題の本質を見極め、何について考えるべきかを慎重に選択することから始まります。
例えば、「売上が伸びない」という問題に直面したとき、単に「販促活動を増やす」という対策を考えるのではなく、「なぜ売上が伸びないのか」「顧客のニーズは何か」「競合他社との差別化はできているか」など、様々な角度から問題を捉え直すことが重要です。
このように、問題の本質を見極め、適切な視点を選択することで、より効果的な解決策を導き出すことができます。
本書では、この「何を考えるかを考える」プロセスを重視し、読者に対して常に問題の本質に迫ることの大切さを説いています。
ピラミッドストラクチャの作り方
ピラミッドストラクチャは、複雑な問題を整理し、相手にわかりやすく伝えるための強力なツールです。
ピラミッドストラクチャの作り方は以下の手順で進めます。
- 最上位に結論や主張を置く
- 結論を支える理由や根拠を2〜4個程度、その下の層に配置する
- 各理由や根拠をさらに詳細な情報や事例で支える
- 必要に応じて、さらに下の層に詳細な説明を加える
例えば、「新商品Aを開発すべき」という結論があれば、その下に
- 市場ニーズがある
- 技術的に実現可能
- 高い収益性が見込める
といった理由を配置し、さらにそれぞれの理由に対して具体的なデータや事例を添えていきます。
このようにして作られたピラミッドストラクチャは、論理的な思考の枠組みとなるだけでなく、プレゼンテーションや報告書の構造としても活用できます。
相手に伝えたい情報を階層的に整理することで、聞き手や読み手にとっても理解しやすい構成となります。
本書では、このピラミッドストラクチャの作り方を詳細に解説し、実践的な例を多数紹介しています。
さいごに
『はじめてのロジカルシンキング―3つのステップで考える!』は、ロジカルシンキングの基本から応用まで、分かりやすく丁寧に解説した良書です。
著者の長年の経験に基づいた実践的なアドバイスは、ビジネスパーソンだけでなく、学生や日常生活においても大いに役立つことでしょう。
特に、3つのステップを意識しながら思考を整理する方法や、ピラミッドストラクチャの作り方は、すぐに実践できる具体的なテクニックとして非常に有用です。
これらのスキルを身につけることで、問題解決能力が向上し、コミュニケーションがより円滑になることは間違いありません。
また、「何を考えるかを考える」という本書の核心は、単なるテクニックを超えた、真の思考力を養うための指針となるでしょう。
この視点を持つことで、表面的な対処ではなく、問題の本質に迫る深い思考が可能になります。
ビジネスの現場で求められるロジカルシンキング能力を、効率的かつ効果的に身につけたい方には、ぜひ一読をお勧めします。
本書を通じて習得したスキルは、きっとあなたの仕事や人生に大きな変革をもたらすはずです。
論理的思考力を磨き、より説得力のあるコミュニケーションを実現したい全ての人に、本書は最適の一冊と言えるでしょう。
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