こんにちは、いちもくです。
「うちの子は、テストや試合の前に緊張してしまうから、なかなか思うような結果が出せていないようだ。何とかしてあげたいけれど、どうすればいいんだろう?」なんて思っていませんか?
そんな人におすすめなのが、子供のメンタルを鍛えるためのサポート方法を学ぶこと。
子供のメンタルを鍛えようと思ったら、親の役割がとても重要なんです。
間違ったやり方を続けてしまうと、子供はやる気を無くしてしまう可能性があります。
我が家には中学生の娘が2人いますが、2人ともテニスを習っています。
試合前は極度に緊張してしまうようで、練習通りのプレイができず、なかなか勝てませんでした。
でも、子供が自発的に行動できるようにするためのメンタルトレーニングを実践してみたところ、徐々に変化が現れ始めました。
現在はテニスの大会で上位に入賞できるようになり、学校のテストでも良い成績を出せるようになっています。
そこで今回は、子供のメンタルトレーニングをする上で注意しているポイントと、メンタルを鍛えるのに参考になった本を紹介します。
「メンタルを鍛える」とは?
普段の会話の中で何気なく
- メンタルが強い
- メンタルが弱い
なんて言葉を使いますが、そもそもメンタルとは何なのでしょうか。
メンタルとは、心理的・精神的な心の持ちように関することを指す言葉です。
「メンタルが強い」と言う場合は、ストレスに強く、心の持ちようがしっかりしている人のことを意味しています。
注意したいのは、歯を食いしばって辛いことを我慢してやり遂げるような人のことは、「メンタルが強い」とは表現しないということ。
メンタルが強い人とは、ストレスがかかる場面や緊張する場面でも自分を見失わず、物事を冷静に判断して行動できる人のことです。
メンタルが強ければ、スポーツの試合などで練習の結果を出しやすかったり、勉強では目標を決めて毎日コツコツと努力するといった行動を取りやすくなります。
「うちの子はメンタルが弱いから無理」
なんて思っていたとしても、全然大丈夫。
誰だって最初から強いメンタルを持っているわけではありません。
筋トレをして肉体を鍛えるように、メンタルも鍛えればどんどん強くなります。
子供のメンタルトレーニングをする上で注意したいポイント
「子供の性格は変えられない」と思っておく
最初に理解しておいてもらいたいのは、自分の子供を含め、自分以外の他人を変えようとどれだけ努力しても、そんなことは無理だということ。
いくら自分の子供でも、考え方や習慣、ましてや性格を他人が変えることなんてできません。
では、どうやって子供のメンタルを鍛えれば良いのか?
その方法は、まずは親である自分が変わることから始める必要があります。
- 「子は親の鏡」
- 「親は子の鏡」
- 「親の背を見て子は育つ」
なんて言葉があります。
子供のメンタルを成長させようと思ったら、まずは親である自分の考え方や習慣を変えていくことが近道です。
普段親の言うことを聞かない子供でも、親の言動や行動はちゃんと見ているものです。
- 子供の考え方を変えようと思ったら、まずは自分の考え方を変える。
- 子供を成長させたいと思ったら、まずは自分が成長する。
どんな子供にとっても、親の影響はとても大きいもの。
子供のメンタルを鍛えたい、子供のメンタルを成長させたいと思ったら、自分自身のメンタルも一緒に鍛えていくという心構えが必要です。
メンタルトレーニングは根気が必要だと覚悟しておく
子供のメンタルを成長させようと思っても、1度や2度のトレーニングでは結果は出ません。
スポーツ場合、毎日コツコツと練習することで「技術」が磨かれ、「体力」が向上していきます。
メンタルという「心」の部分に関しても、日々トレーニングを続けることで強くなっていきます。
心・技術・体力という「心技体」は、正しい方法で日々鍛錬を続けなければ向上しないんです。
どうすれば「自発的に行動するようになるか」を考える
親としての心構えが理解出来たら、次は実際に子供と向き合います。
ここで大切なのは、あくまでも子供の自発的な行動です。
- 子供に教えすぎず、自分で考えさせる
- 答えを教えるのではなく、新しい視点や気づきを促す
- 目標達成のための行動を促す
親が子供に強要したり、先導したりする必要は全くありません。
子供が自発的に行動できるようになると、自然とモチベーションは上がり、自分に自信が付いてきます。
子供のメンタルトレーニングをする上で参考になった本
子育てコーチングの教科書
具体的なメンタルトレーニングの方法が書かれている本ではありませんが、内容が心に響いて何度でも読み返したくなる本。
誰だって一度は経験したことがあるような子育てエピソードが満載で、思わず共感してしまいます。
メンタルトレーニングはテクニックも大切ですが、もっと大切な子供との関わり方の本質について気づかされる本です。
他人との関わりを通じて、自分の生き方や考え方を見直すきっかけになるかもしれません。
いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング
著者の飯山晄朗さんは、3つのコーチングスクールを運営するほか、高校の野球部など運動部のメンタルコーチも務めています。
「なぜできないんだ?」ではなく「なにが原因だ?」と聞く。
「気合を入れろ!」ではなく「笑顔でいこう!」と言う。
やる気がない子や自信のない子のやる気に引きをつけるヒントがちりばめられています。
子どものやる気を引き出す「聴き方」のルール
「投げ出さない子」「自分からできる子」を育むためのヒントが書かれた本。
簡単そうで難しい「傾聴」について詳しく解説されています。
誰でも一度は経験したことがありそうな、親子の会話を事例として紹介。
どうすれば、子どもの話をちゃんと聴くことができるのか。
この本を読めば、そのヒントがつかめるはずです。
本番に強い子の育て方
- 本番に限って、自分本来の力が発揮できない。
- 本番が近づくにつれ、気持ちが不安定になる。
- 本番までモチベーションが維持できない。
など、本番に弱い子の心理状態が分かりやすく説明され、どのように接すれば良いのかを解説しています。
「緊張しないで」
なんて言ったら、子供はますます緊張してしまうもの。
大切なのは、そんな「緊張している」という自分の感情を押し殺さずに、どうやって向き合うかということです。
実例が多数紹介されているので、内容を参考にしながら実践に落とし込める実用的な本です。
本番に強い子を育てる!親と子のメンタルトレーニング
メンタルトレーニングの第一人者、東海大学体育学部の高妻容一教授監修のもと、親子でできるメンタル強化方法を解説した本。
大事な場面で100%の力を発揮するための、「本番力」を鍛える方法が紹介されています。
各章では
- やる気を高める方法
- プラス思考を育む方法
- 気持ちをコントロールする方法
- 集中力を高める方法
が紹介されています。
一番大事なのは、最終章で解説されている「親の役割」なのかもしれません。
いまどきの子を「本気」に変えるメンタルトレーニング
本のタイトルに「いまどきの子」とありますが、大人相手にも応用できるようなノウハウが詰まっている本です。
メンタルトレーニングの方法は、具体例を挙げながら紹介されているので非常に分かりやすい内容です。
スポーツメンタルコーチに学ぶ! 子どものやる気を引き出す7つのしつもん
教えることをやめて、7つの「しつもん」をすることで、子供のやる気を引き出すという方法が紹介されています。
「質問」しているつもりでも、相手にとっては「尋問」になっているケースは多いのかもしれません。
子供に向かって
「もっと自分で考えなさい」
なんて言っても、具体的にどう考えて答えを出せばいいのか分からないもの。
考えさせる方法として、「しつもん」を活用する方法が分かりやすく紹介されています。
脳科学×心理学 うちの子のやる気スイッチを押す方法、教えてください!
- 「自分よりできる人がいると、やる気をなくしてしまう」
- 「プライドが高く、人の話を聞かない」
- 「練習ではできることが、本番だと失敗する」
- 「自分で自分の限界を決めている」
など、事例が多数紹介されている本。
それぞれの事例では、子供のメンタル状態をより良い方向へ持って行くための言葉かけの方法や接し方が解説されています。
読みやすいので一気に読み進められますが、内容は濃いものばかり。
何度も読み返しながら、言葉かけの方法をイメージトレーニングするのに最適な本です。
さいごに
ドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウスが発表した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は何かを学んだとき、
- 20分後に42%忘れる
- 1時間後に56%忘れる
- 9時間後に64%忘れる
- 1日後に74%忘れる
- 7日後に77%忘れる
- 31日後に79%忘れる
と言われています。
本を読んだだけでは、1日で74%もの内容を忘れてしまうことになりますね。
本を読むだけでなく、その内容を習慣化できるまで実践し続けることが大切。
気に入った本を1冊選んだら、その本の内容を徹底的に実践するのがおすすめですよ。
それじゃ、またね。
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