こんにちは、いちもくです。
ミニ四駆のパワーの源は、何と言ってもモーターです。
さまざまな種類のモーターがありますが、モーターの特徴を知った上で使いこなせば、最速マシンをつくることも夢ではありません。
でも、単に強力なモーターに交換しただけでは、マシンのバランスが悪くて、コースアウトしてしまう事にもなりかねません。
モーターの特徴に合わせて、マシンのセッティングを変更する必要があるんです。
今回は、現行販売されているミニ四駆のおすすめ人気モーターを紹介します。
モーターは、片軸と両軸の2種類ある
ミニ四駆のモーターを形状で分類する場合、プロペラシャフトで動力を前輪もしくは後輪に伝える「片軸タイプ」と、車体中央に配置され、前後のタイヤそれぞれに動力を伝える「両軸タイプ」の2種類に分類できます。
片軸タイプと両軸タイプには互換性がないので、シャーシに合わせてモーターを選ぶ必要があります。
チューン系のモーターになると、同じタイプのモーターが片軸タイプ・両軸タイプの2種類用意されています。
片軸タイプモーター
MS、MAシャーシ以外で使用できます。
車体の前方または後方に、モーターを横置きでセットします。
両軸タイプモーター
MS、MAシャーシ専用のモーターです。
車体の中央に、モーターを縦置きでセットします。
「チューン系」か「ダッシュ系」か
モーターの回転数(スピード)とトルク(パワー)で考えた場合、
- ノーマル
- チューン系
- ハイパワー&ハイスピード系(ダッシュ系)
に分けられます。
初心者がいきなりダッシュ系のモーターを使うと、パワーがありすぎてコースアウトを連発する可能性があるので、注意が必要です。
チューン系のモーターでセッティングの感覚を養ってから、更にハイパワー&ハイスピードのダッシュ系モーターを使うのがおすすめです。
チューン系モーターの種類
チューン系モーターには、
回転数重視型のレブチューン2
トルク重視型のトルクチューン2
中間的なアトミックチューン2
があります。
ロングストレートでは、回転数の多いモーターの方が優位。
斜面を登る際は、トルクのあるモーターの方がパワーがあるから優位になります。
コースによって使い分けるのがベストですが、迷ったらバランス型のアトミックチューン2を選んでおけば間違いありません。
モーターの「熱ダレ」を回避する方法
モーターが常に回転し続けると、熱を帯びてきます。
モーターには磁石が使われていますが、熱を帯びてくると磁石の磁力が落ちてきて、パワーダウンしてしまいます。
これを「熱ダレ」と言います。
モーターの熱を効率的に逃すため、アルミモーターサポート
モータークーリングシールド
といったパーツを使うのがおすすめです。
モーターの保管方法
モーターに金属がくっついてしまうと、性能が落ちてしまいます。
ミニ四駆モーターケース
片軸・両軸いずれも保存できるケースに収納しておけば、性能劣化の心配がありません。
片軸・両軸モーター
片軸モーター
レブチューン2モーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.2~1.5mN・m |
回転数RPM | 13400~15200r/min |
消費電流 | 1.6~2.0A |
公認レースでの使用 | 可能 |
レブチューンモーターの改良版。
ノーマルモーターよりも回転数が高く、ストレートでのスピードの伸びに優れています。
小径タイヤと合わせて使用するのがおすすめです。
トルクチューン2モーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.6~2.0mN・m |
回転数RPM | 12300~14700r/min |
消費電流 | 1.7~2.0A |
公認レースでの使用 | 可能 |
トルクチューンモーターの改良版。
坂やカーブでも力強く加速できるモーターです。
電池持ちが良いのが特徴になります。
アトミックチューン2モーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.5~1.8mN・m |
回転数RPM | 12700~14900r/min |
消費電流 | 1.8~2.2A |
公認レースでの使用 | 可能 |
レブチューン2とトルクチューン2の中間的な性能を持った、バランスの良いモーターです。
アトミックチューンモーターの改良版。
パワーダッシュモーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.5~2.0mN・m |
回転数RPM | 19900~23600r/min |
消費電流 | 2.5~3.3A |
公認レースでの使用 | 可能 |
ハイトルク型のモーターです。
狭いコースやアップダウンの多いコースに有利です。
ハイパーダッシュ3モーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.4~1.9mN・m |
回転数RPM | 17200~21200r/min |
消費電流 | 1.6~3.0A |
公認レースでの使用 | 可能 |
耐久性に優れた銀カーボンブラシを採用したモーターです。
ハイスピードコースからテクニカルコースまで活躍する、バランスのとれたダッシュ系モーターです。
ライトダッシュモーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.3~1.9mN・m |
回転数RPM | 14600~17800r/min |
消費電流 | 1.5~2.2A |
公認レースでの使用 | 可能 |
アトミックチューン2とハイパーダッシュ3モーターの、中間的なパワーを持ったモーターです。
パワーと消費電流のバランスに優れています。
ウルトラダッシュモーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.4~1.9mN・m |
回転数RPM | 24000~27500r/min |
消費電流 | 4.0~5.0A |
公認レースでの使用 | 不可 |
カーボンブラシが採用された、耐久性の高いモーターです。
トップスピードの伸びが魅力的ですが、コーナーや上り坂でも鋭いダッシュが実現可能です。
プラズマダッシュモーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.4~1.9mN・m |
回転数RPM | 25000~28000r/min |
消費電流 | 4.1~5.2A |
公認レースでの使用 | 不可 |
回転数、トルク共に最強のモーターです。
耐久性に優れたカーボンブラシは、取り外しも可能。
放熱性を高めたモーターケースが採用されています。
スプリントダッシュモーター
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.3~1.8mN・m |
回転数RPM | 20700~27200r/min |
消費電流 | 2.8~3.8A |
公認レースでの使用 | 可能 |
スピード重視のコースにぴったりのモーターです。
トップスピードの伸びは、他のモーターよりも優れています。
両軸モーター
レブチューン2モーターPRO
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.2~1.5mN・m |
回転数RPM | 13200~14900r/min |
消費電流 | 1.5~1.8A |
公認レースでの使用 | 可能 |
スピード重視のコース向けの、高回転型モーターです。
小径タイヤとの組み合わせが最適。
アトミックチューン2モーターPRO
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.6~1.8mN・m |
回転数RPM | 12300~14500r/min |
消費電流 | 1.5~1.7A |
公認レースでの使用 | 可能 |
スピードとトルクのバランスが取れたモーターです。
電機効率に優れた金属板のブラシを採用しているので、ニッケル水素電池ネオチャンプやアルカリ乾電池パワーチャンプの良さを十分に発揮してくれます。
トルクチューン2モーターPRO
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.7~2.1mN・m |
回転数RPM | 12200~14400r/min |
消費電流 | 1.7~2.0A |
公認レースでの使用 | 可能 |
登り坂やカーブでも加速力に優れた、トルク重視のモーターです。
電気効率に優れた、金属板ブラシを採用しています。
マッハダッシュモーターPRO
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.3~1.8mN・m |
回転数RPM | 20000~24500r/min |
消費電流 | 2.6~3.5A |
公認レースでの使用 | 可能 |
高速サーキットに適したモーターです。
小径タイヤとの組み合わせが最適。
ハイパーダッシュモーターPRO
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.4~1.9mN・m |
回転数RPM | 17200~21200r/min |
消費電流 | 1.6~3.0A |
公認レースでの使用 | 可能 |
スピード重視のコースからテクニカルコースまで、あらゆるコースに適した万能型モーターです。
耐久性と導電性を両立した、高効率ブラシが採用されています。
ライトダッシュモーターPRO
適性電圧 | 2.4~3.0V |
推奨負荷トルク | 1.3~1.9mN・m |
回転数RPM | 14600~17800r/min |
消費電流 | 1.5~2.2A |
公認レースでの使用 | 可能 |
ハイパーダッシュPROとトルクPROの、中間的なモーターです。
金属板ブラシの耐久性が高められています。
アルカリ電池の性能を活かせるバランス型。
さいごに
現在販売されているミニ四駆のモーターを、種類別に分けて紹介してみました。
モーターを替えるだけで、手軽にマシンのチューンアップができます。
ただし、モーターはタイヤやブレーキなど他のパーツの選択に大きな影響を与えるアイテムなので、よく考えて選ぶ必要があります。
モーターの特徴をきちんと理解した上で、コースに合わせて選択するのがおすすめです。
それじゃ、またね。