こんにちは、いちもくです。
はじめて部下を持つことになったチームリーダーは、これからどのようにチームをマネジメントしようかと悩む人も多いはず。
チームを活性化し成果を上げるために、リーダーは部下とどう向き合い、部下に対してどのような働きかけをすればいいのでしょうか?
そのヒントを学べる本が、「マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編」です。
主人公は、国内外に支店を持つカジュアル衣料品店「ナチュレル」の本社・マーチャンダイジング部門で課長をつとめる和彩。
エリアマネージャーとしての実績を買われ、現在の役職に抜擢されましたが、メンバーとの関係がぎくしゃくしており、チームとしての成果が上がっていません。
そんな状況の中で出会ったのが「教える技術」。
果たした和彩は、メンバーとの間にあった見えない壁を取り払うことができるのでしょうか。
今回は、そんな「マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編」の魅力と重要エッセンスについて、詳しく解説していきます。
マンガでビジネス書を読むメリット
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのはけっこう大変なこと。
読むだけでも大変ですが、本の要点を理解して実践しようと思ったら、かなりハードルが高いのではないでしょうか。
読書が苦手な人にこそおすすめしたいのが、ビジネスコミックの活用です。
ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本。
短い時間でサクサク読めるので、原著を読まなくてもポイントをつかむことができます。
原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容を理解しやすくなります。
マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編のあらすじ
主人公は、国内外に支店を持つカジュアル衣料品店「ナチュレル」の本社・マーチャダイジング部門で、課長をつとめる糸数和彩(いとかず かずさ)。
エリアマネージャーとしての実績を買われ、現在の役職に抜擢されました。
しかしチームメンバーとの関係はぎくしゃくしており、チームとしての成績も全然上がっていません。
そんな時、バーで偶然出会ったのが、行動科学マネジメントの専門家・近藤悠人(こんどう ゆうと)。
和彩は悠人に、リーダーとしてチームをまとめ、成果を出していく方法が分からないと相談します。
悠人の答えは、「大切なのは、部下からの信頼です」という一言。
どうすれば、部下からの信頼が得られるのでしょうか。
そして、どうすれば成果の上がるチームをつくることができるのでしょうか。
悠人のアドバイスを素直に実践することで、和彩とメンバーの間に変化が現れます。
お互いの間にあった見えない壁のようなものが少しずつ消え、やがて部署内に活気が出始めます。
果たして、悠人のアドバイスとはどのようなものだったのでしょうか。
そして和彩は、具体的にどのようなことを実践したのでしょうか。
本書では、漫画のストーリーを通して「教える技術」をわかりやすく学べる内容となっています。
マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編の魅力
「行動」にフォーカスすれば、マネジメントはうまくいく
間違ったチームマネジメントとしてありがちなのが、リーダーが「結果」に注目してしまうということ。
果たして、これのどこが間違っているのでしょうか?
その答えは、物事の「結果」はすべて「行動」の積み重ねによって成り立っているということに、リーダーが気づいていないところにあります。
たとえば、鶏のから揚げをつくる場合、
- 鶏肉を用意する
- 下味をつける
- 衣をつける
- 揚げる
といった工程が必要です。
それぞれの工程が違えば、出来上がりの味や見た目も違ってきます。
たとえば、鶏もも肉を使うか胸肉を使うか、それとも骨付き肉を使うかどうかで、食感や見た目は全く違うもの。
これは、ビジネスでも同じことです。
「結果」を変えたければ、「行動」を変える必要があるんです。
ビジネスで売り上げを伸ばしたければ、売り上げという「結果」につながるための「行動」とは何かを考え、それを全員に実行させることが必要。
リーダーがやるべきことは、実はシンプルなんです。
着目するのは、あくまでも「行動」。
メンバーの性格や価値観について頭を悩ませることなんて、全く必要ないんです。
メンバーを評価する際も、「行動」のみにフォーカスする
「行動」を軸にすれば、誰でも
- ほめ上手
- 会話上手
になれます。
そうは言っても、
「部下をもっと褒めましょう」
なんて言葉を額面通りに受け取ってしまい、間違ったほめ方をしているリーダーは意外と多いもの。
たとえば、
- おっ、今日のファッションは素敵だね
- 髪型変えたの?似合ってるね
なんて、やたらと外見ばかりを褒めるのは、ビジネスの現場ではさほど必要ではありません。
認めたり、褒めたりする対象は、あくまでも「行動」である必要があります。
チームのメンバーが成果を上げるための行動を取ったときに、リーダーはその行動をしっかり評価すべきです。
ほかにも、普段から整理整頓を心がけているとか、元気のいい挨拶をしているといった「良い行動」を取るメンバーを見かけたら、その場で認めたりほめたりすることも大切。
仕事に関わる行動を褒められることで、仕事への意欲も高まります。
メンバーを評価する際は、「行動」にフォーカスすることが大切です。
チームの力を底上げするヒントが学べる
「なんでメンバーは全然言う通りに動いてくれないんだろう」
「ああ、なんて部下に恵まれていないんだろう」
なんて思ったことはありませんか?
リーダーに必要なのは、「どうやって今のメンバーと一緒に業績を改善していくか」という戦略を立てること。
ないものねだりをしていても、現状が改善されることはありません。
だからまずは「今のチームがすべてなんだ」と、覚悟を決めることが必要です。
チームの力を底上げしようと思ったら、知っておきたいのが2:6:2の法則。
これは、どんな組織でも優秀な2割と平凡な6割と問題がある2割が存在するという法則です。
「2割8割の法則」「ニハチの法則」と呼ばれることもあります。
だからチームの総力を高めるために、リーダーであるあなたが注力すべきなのは、上位2割ではなく残りの8割。
常に90点の結果を出せる上位2割に、100点の結果を出させる完璧さを求めるのは非効率です。
それよりも、50点の仕事しかできていない8割のメンバーに、60点の結果を出すための仕事の方法をアドバイスする方が、総得点数は高くなります。
チームの力を底上げするために必要なのは、チームの平均点をあげること。
仕事の「結果」ではなく「行動」に着目し、リーダーがメンバーの行動に働きかけることで、チーム全体の業績アップや成長を促すことができます。
さいごに
はじめて部下を持つことになったチームリーダーは、これからどのようにチームをマネジメントしようかと悩む人も多いはず。
チームを活性化し成果を上げるために、リーダーは部下とどう向き合い、部下に対してどのような働きかけをすればいいのでしょうか?
そのヒントを学べる本が、「マンガでよくわかる 教える技術2 チームリーダー編」です。
- 初めてチームリーダーを任された人
- チームを任されているけれど、どうやったら結果を出せるのか分からない人
- チームのメンバーが何を考えているのか分からない人
におすすめの本ですよ。
それじゃ、またね。
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