やあ、いちもくだよ。
僕は普段、商社で営業の仕事をしているんだ。
今はチームリーダーとして数十人の部下をマネジメントしているんだけど、リーダーって本当に大変だよね。
能力も性格も価値観も違うメンバーをまとめながら、常に結果を出すことが求められるわけだからね。
そんなメンバーと一緒に仕事をする上で、普段から心掛けているのがチーム全員で「5S」を習慣化するということ。
5Sとは、
- 整理
- 整頓
- 清掃
- 清潔
- 躾
の頭文字「S」を取ったものなんだ。
整理整頓と言っても、単に社内の美化活動を目的にしているわけではないよ。
過去の成功体験や悪い慣習を捨てて、新たな考え方や行動を習慣化するのに「5S」は最適なんだ。
チーム内で「5S」を習慣化させているのは、トヨタ流の生産方式を導入するのが目的だからなんだよね。
トヨタ流の生産方式とマネジメントは、製造現場だけでなく営業チームのマネジメントにもピッタリなんだ。
トヨタ生産方式を簡単に学べるのが、「マンガでわかる トヨタ流の生産方式とマネジメント」。
営業・設計・開発など、全ての現場で使えるシステムだよ。
クリックできる目次
マンガでビジネス書を読むメリット
読書の習慣がない人にとって、難解なビジネス書を1冊読むのは結構大変なこと。
読むだけでも大変なのに、本の要点をつかんで実践するとなると、かなりハードルが高いよね。
そんな読書が苦手な人にぜひおすすめしたいのが、ビジネスコミックを活用すること。
ビジネスコミックとは、難解なビジネス書をマンガでわかりやすく解説した本なんだ。
短い時間でサクサク読めるから、原著を読まなくてもポイントをつかむことができるよ。
原著を読む前にビジネスコミックでポイントを押さえておけば、原著を読んだときに内容をカンタンに理解することができるんだ。
マンガでわかる トヨタ流の生産方式とマネジメントのストーリー
主人公は、玩具メーカー「トイズ・ファクトリー」の商品企画部に所属する、神原美琴(かんばら みこと)。
夢を売る仕事だと思って入社したけれど、毎日残業ばかりでやりがいを見出せないでいるんだ。
そんなある日、社内報で発表されたのが、経営陣が刷新されるということ。
これからどうなるのかという不安を抱えながらも、目の前の仕事をやることしかできないでいるんだ。
新経営陣からの最初の指令は、「データだけでなく現場を知れ」ということ。
美琴は秩父にある工場の生産部のフォローに行くことになるんだよね。
工場を訪問した美琴が驚いたのは、職員の無駄のない動きと一丸となって楽しそうに働く姿。
会社の業績は悪くても、現場の生産性は上がっていたんだ。
それを実現するために参考にしたのが、トヨタ生産方式。
私たちもこんなふうに生き生きと働きたい!
そう考えた美琴は、トヨタ生産方式を自分たちの仕事に取り入れることを決心し、少しずつ仕事を「カイゼン」していくんだ。
マンガでわかる トヨタ流の生産方式とマネジメントの魅力
トヨタ生産方式の基本がわかりやすく解説されている
マンガでわかる トヨタ流の生産方式とマネジメントでは、
- トヨタ生産方式
- トヨタ流マネジメント
の2つをマンガでわかりやすく解説しているんだ。
なかでも特に、トヨタ生産方式の代表的な2つの考え方
- ジャスト・イン・タイム
- ニンベンのついた自働化
の2つを、マンガのストーリーを通してわかりやすく理解することができるよ。
ジャスト・イン・タイムとは、必要なものを、必要なときに、必要な分だけ生産するということ。
お客さんのニーズって、常に変わるものだからね。
ジャスト・イン・タイムを実践することで、ムダ・ムラ・ムリがなくなって、生産効率が飛躍的にアップするんだ。
そしてもう1つ、ニンベンのついた自働化とは、不具合が生じた際はすぐに機械が停止し、人間がすぐに異変に気づけるようにした仕組みのことだよ。
この「自働化」によって、少人数でも効率よく機械を管理することができるんだ。
トヨタ生産方式を学ぼうと思ったら、まずはこの
- ジャスト・イン・タイム
- ニンベンのついた自働化
の2つを理解しておくことは必須。
マンガでわかる トヨタ流の生産方式とマネジメントでは、ストーリーの中でわかりやすくこの2つの考え方が解説されているよ。
トヨタ生産方式を取り入れる前に、必要なことが分かる
僕は営業マネジメントの仕事をしているんだけど約50人のチームにトヨタ生産方式を導入しているんだ。
導入するにあたって最初に取り組んだのが、5Sを徹底させること。
5Sとは、
- 整理
- 整頓
- 清掃
- 清潔
- 躾
の5つのことだよ。
これは単に社内をキレイに保つのが目的ではないんだ。
過去の成功体験や悪い体験を捨てて、新たな考え方や行動を習慣化するために必要なことなんだよね。
5Sの活動を続けていくことで、普段見過ごしたり放置していたりした、小さな欠陥や慢性的な不具合に気づくことができるんだ。
問題に気づいたら、自然と「カイゼン」したくなるもの。
たとえば僕のチームでは、今までセロテープを数人で共有して使っていたんだ。
「どうもセロテープ台の数が多い気がするな」
と思って数えてみたら、50人のフロアにセロテープ台が34個あったんだよね。
2人に1個以上のセロテープがあることになるけれど、こんなに必要なはずがないんだ。
必要なときに、必要な人が使えばいいだけ。
だからセロテープ台の位置を決めて、使ったら必ず元の位置に戻すようルールを決めたんだ。
1ヶ月後、セロテープ台はたったの6個に減ったよ。
トヨタ生産方式を実践して成功させるには、チームの意識を統一したり、目的意識を明確にする必要があるんだよね。
いきなり導入するのではなく、まずは社内の状況をしっかり把握して、現状を「視える化」すること。
これがトヨタ生産方式の導入を成功させる大切なポイントだよ。
「後工程の満足度」という大切な考え方
トヨタ生産方式のスゴいところは、製造現場だけでなく営業現場でもそのまま使えるということ。
仕事を単位ごとに区切って、状況を整理・整頓すると、仕事が「視える化」できるんだ。
それぞれの業務の状況を
- 目的
- 後工程
- 優先するか・継続するか・やめるか
- 後工程の満足度は
といった観点から見直すと、新たな発見が見つかるようになるよ。
特に大切なのが、「後工程の満足度」。
後工程の担当者に、自分の業務の出来具合を評価してもらう項目なんだ。
たとえば、営業が受注してきた案件を、業務担当者が受注システムに入力して必要な原料や材料を発注するという工程があるとするよね。
この場合、営業の後工程を担当するのは業務担当者。
業務担当者の後工程を担当するのは、仕入れ担当者や仕入れ先業者になるんだ。
「後工程の満足度」を、自分の業務の後工程を担当する人に評価してもらうことで、その業務の担当者だけでは見えづらかった「カイゼン課題」が明確になってくるよ。
トヨタ流の考え方では、自分の仕事の後工程を担当する人も、大事なお客さまなんだ。
チームメンバーや上司から仕事を依頼された場合は、
- 後工程(客)は誰か
- 顧客要求を実現するための課題は何か
- 実現に向けた社内資源はどんなものがあるのか
- 相手に伝わりやすい設計書や企画書、提案書などを作成
- 納期はいつか
の5つの条件が明確になっていることを確認して、価値の高い仕事ができるようにするのが理想的だね。
さいごに
マンガでわかる トヨタ流の生産方式とマネジメントでは、
- トヨタ生産方式
- トヨタ流マネジメント
の2つをマンガでわかりやすく解説しているんだ。
本の中では、5回のなぜを繰り返して真因を突き止める方法や、日々の業務を振り返るKPTボードの使い方など、具体的で即実践できるテクニックもたくさん紹介されているよ。
でも、まず最初に取り組みたいのは、「5S」。
職場の
- 整理
- 整頓
- 清掃
- 清潔
- 躾
に取り組んで、普段見過ごしたり放置していたりした、小さな欠陥や慢性的な不具合に気づくことが大切なんだ。
トヨタ生産方式を実践して成功させるには、チームの意識を統一したり、目的意識を明確にすることが先。
いきなり導入するのではなく、まずは社内の状況をしっかり把握して、現状を「視える化」することが大切なんだ。
これがトヨタ生産方式の導入を成功させるための、大切なポイントだよ。
じゃ、またね。



