やあ、いちもくだよ。
鹿児島県伊佐市に、「東洋のナイアガラ」の異名を持つ滝があるんだ。
その滝の名前は、「曽木の滝(そぎのたき)」
ゴツゴツとした大きな奇岩の岩肌を削るように、轟音を立てながら水が流れ落ちているんだ。
新幹線の駅や高速道路のインターから少し離れているけれど、訪れて絶対に損は無い絶景スポットだよ。
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曽木の滝 基本情報
所在地 | 鹿児島県伊佐市大口宮人628-41 |
交通アクセス | 九州自動車道・栗野インターから車で約30分、九州新幹線・出水駅から車で約60分。 |
営業日 | 年中無休 |
駐車場 | 無料 |
無料で楽しめる「曽木の滝公園」
曽木の滝周辺は、自然公園になっているんだ。
広々とした「曽木の滝公園」として整備されていて、年中無料で利用することができるよ。
道沿いに立つ案内板に従って車を走らせていくと、「曽木の滝公園」という大きな看板が見えてくるんだ。
敷地内には、無料で利用できる駐車場が200台分用意されているよ。
駐車場から曽木の滝までは、徒歩で5分程度。
途中に、食事処やショップが数件並んでいるんだ。
公園の近くには飲食店がほとんど無いから、昼時は混雑することもあるよ。
公園にはさまざまな植物が植えられていて、春には桜、秋はモミジがキレイなんだ。
毎年11月には、もみじ祭りが開催されているらしいね。
広々とした公園は、ピクニックを楽しむにもピッタリの場所だよ。
曽木の滝に行く前に、まずは展望台をチェック
すぐに「曽木の滝」へ向かってもいいんだけど、まずは曽木の滝公園内に用意されている展望台に行くのがおすすめだよ。
展望台の階段を上れば、周囲を360度見渡すことができるんだ。
轟音を立てて流れる滝を、上から見下ろすことができるよ。
そして展望台の1階部分には、曽木の滝や曽木発電所に関する資料が並べられているんだ。
曽木の滝周辺マップや、
発電所で働く技術者の写真、
発電所関係者の記念写真などが掲示されているんだ。
曽木の滝の生い立ちや、滝の水力を利用した発電所建設といった歴史を知ることができるよ。
思わず魅入ってしまう、迫力満点の「曽木の滝」
駐車場や展望台のある場所から坂を下りていくと、滝を間近に見ることができるスペースが用意されているんだ。
ここから、滝しぶきを浴びながら迫力ある水の流れを見ることができるよ。
滝は、幅210メートル、高さ12メートルという巨大なサイズ。
ゴツゴツとした大きな奇岩の岩肌を削るように、轟音を立てながら水が流れ落ちているんだ。
思わず魅入ってしまう、迫力満点の滝は、まさに「東洋のナイアガラ」の名前にふさわしい滝だね。
滝にまつわる逸話が面白い
滝の周辺には、曽木の滝にまつわるさまざまな逸話が紹介されたボードが用意されているんだ。
まず最初に見つけたのが、押川強兵衛の「カッパ石」と「力石」について。
押川強兵衛とは、安土桃山時代から戦国時代にかけて活躍した武将のことなんだ。
幼い頃から力が強くて、水練に長けていたと伝えられているよ。
強兵衛が子供の頃、水練に疲れて岩の上で休んでいたのを見た猟師が、強兵衛のことをてっきりカッパだと思い込んで、鉄砲を向けたそうなんだ。
以来、強兵衛休んでいた平らな石は「カッパ石」と呼ばれるようになったと言われているよ。
そしてもう1つ、滝の対岸に大きな岩が3つ並んで置かれているんだ。
これらは、強兵衛が並べたものだと言い伝えられているよ。
ほかにも、豊臣秀吉もこの曽木の滝を訪れているんだ。
秀吉が九州征伐で薩摩の島津義久を攻め、和議が成立した後にこの曽木の滝に立ち寄ったと言われているよ。
滝に同行したのは、島津家の家臣・新納忠元。
忠元は、秀吉に隙があれば滝壺に突き落とそうと考えていたんだ。
でも、秀吉は殺気を察したため、忠元の袖をつかまえて一時も離さなかったと伝えられているよ。
滝には、面白い形をした奇岩もあるんだ。
ドクロの形に見える、ドクロ岩。
長い時間をかけて、岩肌が削られてできたのかもしれないね。
長い散策路と曽木発電所遺構
曽木の滝から西へは、長い散策路が続いているんだ。
導水路を抜けると、
見えてくるのは新曽木大橋。
更に歩き続ければ、曽木発電所遺構に到着するよ。
曽木発電所遺構は、明治42年に建設された水力発電所の跡なんだ。
当時の最先端技術でつくられた発電所で、余剰電力は熊本県の水俣まで送電されていたらしいよ。
昭和40年、鶴田ダムが完成したことにより、曽木発電所はダム湖の中に水没するんだ。
ダムの水位が下がる夏の時期だけ、曽木発電所遺構の全体像を見ることができるよ。
縁結びの神社「清水神社」
曽木の滝公園内には、清水神社が祀られているんだ。
ご祭神は、瀧津姫命。
縁結びや安産、文筆の神として、1000年以上この地で祀られてきたんだ。
さいごに
曽木の滝は、幅210メートル、高さ12メートルという巨大なサイズの滝なんだ。
ゴツゴツとした大きな奇岩の岩肌を削るように、轟音を立てながら水が流れ続けているよ。
思わず魅入ってしまう、迫力満点の滝は、まさに「東洋のナイアガラ」の名前にふさわしい滝だね。
新幹線の駅や高速道路のインターから少し離れているけれど、訪れて絶対に損は無い絶景スポットだよ。
じゃ、またね。