やあ、いちもくだよ。
僕は本が好きで、1か月に50冊くらい読んでいるんだ。
歴史の本が大好きなんだけど、推理小説も大好きなんだよね。
これまでにいろんな作品を読んできたけれど、その中でも特に面白かった作品を8つ紹介するね。
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折れた竜骨/米澤穂信

この作品は、第64回日本推理作家協会賞受賞ほか、各種ミステリ・ランキング上位を総嘗めにした話題作。
ファンタジー要素もふんだんに含まれている、ミステリー小説だよ。
上巻と下巻に分かれているんだけど、下巻を読む際は時間をつくって、一気に読み進めるのがおすすめ。
下巻の犯人を特定する際の論理詰めの部分は、思わず鳥肌が立つほど面白かったんだ。
乱れからくり/泡坂妻夫

日本推理作家協会賞受賞作品。
オモチャ会社の部長が、運転中に隕石に当たって死んでしまうという場面からストーリーは始まるよ。
葬儀の最中に死ぬ人が出てきて、更に身内に不可解な死が続くんだ。
読みやすい文章だから、どんどん読み進めることができる小説だね。
最後はシンプルだけど、思わぬ連続殺人トリックが待っていて、思わず唸っちゃったんだ。
頭のいい作家の描く小説は、最高に面白いね。
告白/湊 かなえ
娘を級友に殺害されてしまった、教師の復讐劇を描いたミステリー小説。
事件に関連する人物たちが、次々と独白していくスタイルで物語は進んでいくんだ。
犯人捜しを楽しむというよりも、正義とは何か、誰が正しくて誰が悪なのか、という倫理について考えさせられる作品だよ。
ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人

第26回鮎川哲也賞受賞作の作品。
密室殺人事件の要素や複雑なトリックの部分は、読んでいてワクワクが止まらなかったんだ。
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。
航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見されるよ。
さらに、自動航行システムが暴走し、技術開発メンバーが試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう・・・。
鮎川哲也賞は毎回チェックしているんだけど、この作品は特に抜きんでている作品だと思うよ。
薔薇の名前/ウンベルト・エーコ

迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの修道院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が起こるところから、物語が進んでいくよ。
殺人の動機や謎の手がかりとなる「アフリカの果て」を巡る暗号を解読する部分は、目が離せないほどスリリングな展開。
推理小説と言うよりも、哲学を題材にした小説と言ってもいいかもしれないね。
フーコーの振り子/ウンベルト・エーコ

『薔薇の名前』から8年後に、エーコが書いた小説。
『薔薇の名前』の方が、ミステリーを楽しめる作品だと思うよ。
でも、『ダヴィンチ・コード』みたいなスリリングな展開が、早く続きを読みたいっていう気持ちにさせてくれるんだ。
先の見えない展開で、不死身のサンジェルマン伯爵が登場したり、テンプル騎士団や薔薇十字軍、ユダヤ教に関する知識がふんだんに盛り込まれた、ワクワクが止まらない小説だよ。
虚無への供物/中井英夫

『ドグラ・マグラ』、『黒死館殺人事件』と並ぶ、日本探偵小説三大奇書と呼ばれる作品だよ。
個人的に順位をつけるとするならば
1位「ドグラ・マグラ」
2位「虚無への供物」
3位「黒死館殺人事件」
といった感じ。
ドグラ・マグラや黒死館よりも後の時代に書かれた小説だから、文体が読みやすくなっているんだ。
物語の舞台は1954年の日本で、当時の社会情勢や時事問題、宗教が分かりやすく描かれているよ。
昭和を感じながら、ミステリーを堪能できる作品だね。
スクランブル/若竹七海

女子高を舞台とした、青春小説とも言える作品。
推理小説として見ると、トリックそのものは単純かもしれないね。
でも、登場人物たちの会話や推理を読み進めるうちに、自分も高校生の頃に戻ったような錯覚に陥ってしまうんだ。
女子高生特有の、友達関係や力関係がリアルに描かれている作品だよ。
物語自体は短篇集になっていて、1話ずつ解決される謎があるんだ。
最後に伏線が回収されていくという、王道の面白ストーリーだよ。
ミステリー小説としても面白いけれど、登場人物たちのリアルな人間関係もとっても面白い本だね。
Xの悲劇/エラリー・クイーン

ド定番中の定番。
エラリー・クィーンの悲劇シリーズの1作目だよ。
エラリー・クイーンの四部作は、『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『レーン最後の事件』と続くんだけど、やっぱりXの悲劇から順番に読んでいくのがイイと思うよ。
50年経っても色あせない、王道のミステリーだね。
他にもたくさん面白い推理小説はあるんだ
他にもたくさん面白い推理小説はあるんだ。
続きは今度紹介するね。
じゃ、またね。
\忙しくても、耳は意外とヒマしてる/




