やあ、いちもくだよ。
大分県佐伯市に、「ととろ」という名前のバス停があるんだ。
宮崎駿監督の「となりのトトロ」と同じ名前ということで、口コミで噂が広がった場所なんだよね。
バス停の周囲は、本当に森の中からトトロが現れそうなくらい静かでのんびりとした田園地帯なんだ。
「となりのトトロ」ファンであれば、ぜひ訪れておきたい観光スポットだよ。
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「ととろのバス停」とは
「ととろのバス停」は、大分県佐伯市宇目町にあるバス停なんだ。
「ととろ」とは、宇目町南田原の轟(ととろ)地区から付けられた名前だよ。
かつてはこのエリアに大分バスが運行していたんだけど、2013年4月1日のダイヤ改正により、「ととろ」バス停を含む大分バス木浦線が廃止されてしまったんだ。
2018年現在は、佐伯市のコミュニティバスの待合室として利用されているよ。
バス停の横には、車が8台ほど停められる駐車場があるんだ。
バスを利用するためのバス停というよりも、となりのトトロファンのための観光スポットになっているみたいだね。
なぜ、「ととろのバス停」が人気になったのか
ととろのバス停は、「となりのトトロ」と同じ名前ということで、口コミで噂が広がっていき、ジブリファンに人気の観光スポットになっていったんだ。
でも、アニメ「となりのトトロ」のモデルとなった場所は、埼玉県の所沢市なんだよね。
それなのに、大分県佐伯市にある「トトロのバス停」が人気観光スポットになった理由は、1人の女の子がバス停に貼った絵がきっかけだったんだ。
女の子が貼った絵は、お母さんと一緒に書いたトトロの絵。
その絵がきっかけとなって、バス停にはさまざまな「となりのトトロ」にまつわるイラストや看板が置かれるようになっていったんだ。
1997年9月に、突如バス停に置かれていたのが、猫バスの看板。
誰が描いたものか、そして誰が置いていったのか、未だに分かっていないんだ。
その後、トトロやサツキ、メイの看板も増えていったんだけど、こちらも作者や設置者は未だ謎のまま。
大分県のローカルニュースでも取り上げられ、「ととろのバス停」は一躍有名になったんだ。
バス停のすぐ横にある「ととろの森」
「ととろ」のバス停から歩いてすぐの場所には、「ととろの森」と名付けられたエリアがあるんだ。
小川に設置された橋を渡ると、かつてはバス停に設置されていた猫バスの看板が置かれているよ。
小川の周辺には、セメントで手作りされた小さなトトロの人形がたくさん並んでいるんだ。
トトロの人形には、おなかの白い部分にメッセージが書き込まれているよ。
ととろの森を訪れた記念メッセージや、願い事が1つ1つに書かれているんだ。
まるで、神社の絵馬みたいだね。
ととろの森には、メイのパネルも設置されているよ。
ととろの里
ととろのバス停のすぐ隣には、「ととろの里 ハガキ記載所」があるんだ。
記載所で売られている絵葉書に、大切な人へのメッセージを書いたら、最近は見かけることが少なくなった円筒形の郵便ポストに投函することができるよ。
さいごに
大分県佐伯市のととろ地区は、本当にトトロと出会えそうな静かで美しい自然に囲まれた場所なんだ。
「ととろのバス停」と「ととろの森」以外には、周囲に観光できるスポットはほぼ無いんだよね。
何も無いんだけど、それがいいんだ。
僕が訪れたのは秋だったんだけど、ととろの森周辺には、たくさんのドングリが落ちていたよ。
小川のせせらぎを聴きながら周囲を散歩していると、本当にトトロが現れるような不思議な気持ちになってくるんだ。
トトロや猫バス、サツキ、メイの看板は、作者や設置者は誰だか分からないけれど、きっとこの「ととろ地区」を本当に愛している人なんじゃないかな。
もしかすると、これからも突然新しい作品が増えていることがあるかもしれないね。
じゃ、またね。
アクセス
ととろのバス停 | 〒879-3302 大分県佐伯市宇目大字南田原轟 |