やあ、いちもくだよ。
僕は兵庫県に住んでいるんだ。
兵庫県には、揖保川という名前の川が流れているんだけど、そうめんの「揖保の糸」の名前にも使われている地名だよ。
揖保の糸は、揖保川中流域のたつの市、揖保郡太子町、宍粟市、姫路市林田、安富地区で生産されたそうめんのことなんだ。
兵庫県民として、そうめんにはこだわりを持っているから、できるだけ地元でつくられた美味しいそうめんを買うようにしているよ。
そうめんには、「新物」「古物」「太古物」の3種類があるんだ。
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手延べそうめんと機械そうめん
そうめんをつくる際に使う材料は、基本的に小麦粉と水と食塩、そして食用植物油のみ。
シンプルな材料だね。
食用植物油は、綿実油(めんじつゆ)が使われる場合が多いんだ。
つくり方は、まずは小麦粉に食塩水を混ぜて練るよ。
それに油を塗りながら「より」をかけて引き伸ばすんだ。
その後乾燥・熟成させれば、そうめんの完成だよ。
手延そうめんは、「手延べ干しめんの日本農林規格:農林水産省」という規格があって、その基準を満たしたものだけが「手延べそうめん」と呼ばれているよ。
小麦粉に食塩水を混ぜてよく練った生地を、帯状に細く切って乾燥させる製法もあるんだ。
これは機械でつくられるから、機械そうめんと呼ばれているよ。
そうめんの熟成期間
そうめんは、秋から春にかけてつくられるんだ。
つくられた年に販売されるのが「新物(しんもの)」、つくって1年間熟成させ、翌年3月から販売されるものが「古物(ひねもの)」、2年間熟成させて、翌々年3月から販売されるものが「太古物(おおひねもの)」と呼ばれているよ。
乾燥させたそうめんは、梅雨の時期を超して寝かせておくと、熟成が進んで麺にコシが生まれるんだ。
新物、古物、太古物の違い
コシと歯ごたえ
新物のそうめんに比べて、古物のそうめんはコシが強くなるんだ。
茹でても伸びにくい麺になるんだよね。
僕は古物のそうめんが一番好きなんだ。
コシがあって、のどごしが絶品だよ。
もっとしっかりしたコシや歯ごたえが欲しければ、太古物を選ぶのがいいかもしれないね。
熟成が更に進んでいるから、コシがしっかりしているんだ。
小麦粉の風味
コシや歯ごたえとは反対に、小麦粉の風味は熟成が進むにつれて少なくなっていくんだ。
だから小麦粉の風味を楽しもうと思ったら、新物を選ぶのがおすすめだよ。
太古物でも、小麦粉の風味を味わうことはできるんだけど、製造から4年以上経ったそうめんは、小麦粉の風味が飛んでしまうものも多いんだ。
僕はコシと歯ごたえ、小麦粉の風味をバランスよく味わえる、古物のそうめんが一番好きなんだよね。
お中元とそうめん
親戚が九州や関東に住んでいるから、僕は毎年のお中元にそうめんを贈っているんだ。
兵庫県の特産品には、
神戸の洋菓子
ほかにも、神戸牛
お正月に全国に配送される丹波の黒豆
他にもカニや淡路島のたまねぎなどがあるけれど、やっぱりそうめん「揖保の糸」は有名な特産品だと思うよ。
そうめんの場合、熟成期間が長いほど高級品とされているんだ。
だからお中元には、古物や太古物を贈るようにしているよ。
まとめ
夏はそうめんが美味しい季節だよね。
シンプルな原材料でつくられるそうめんだけど、製造方法や熟成期間の違いで美味しさが全然違うんだ。
是非一度、美味しいそうめんを味わってほしいな。
そうめんは湿気が苦手だから、一度開封したらできるだけ早めに食べるのがオススメだよ。
もしも残ってしまったら、僕はそうめんを油で素揚げしているんだ。
塩やカレー粉で味付けすれば、ビールのおつまみにぴったりだよ。
スナック菓子の代わりにもなるから、子どものおやつにもいいかもしれないね。
ぜひ、今年の夏は美味しいそうめんを味わって欲しいな。
じゃ、またね。